ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

移り変わり

2011-04-27 20:33:46 | Weblog
毎朝すれ違う中国人が数人いる。
それぞれに、中国人ですか?と聞いたわけではない。
なんとなく「この人、中国人だな~」と思っていて、
あるとき、携帯電話で話していたのが中国語だったから、
やっぱり中国人だと、知ったわけだ。
あと一人、女性で中国人だと思っている人がいるんだけど、退職するまでに、わかるかな。
彼女は、歩き方が美しい。
中国女性にしては、めずらしいタイプだ。きっとモテる。

震災の直後、彼らの人数が半減した。
そして今日、ほぼ全員そろった。
いまは中国のほうが景気がいいのに、日本に戻ってくるのはなぜだろう。
なんだかんだいって、社会的に労働者が守られているからかな。
いやいや、外国人の彼らは、ほとんどそういった権利の部分では、
恩恵を受けていないと思うのだけど・・・。
ふと、中国残留孤児の2世・3世ではないかな、とも思った。

帰り道で、日本人のおじさんが、
「いまは、リーマンショックの後よりもヒドい状況だから、
日本の企業も、若者も、中国へ行ったほうがいいよ」と言っていた。
最近よく聞く話だ。
でもそんな話をしているおじさんは、
バブル抜け組だから、リスクをおかす必要はない。
彼らの子どもの世代の話だな。

もしいま、中国語をまったく話せない大学生が、
日本に来ている中国人の逆パターンで、中国に出稼ぎに行ったらどうだろうか。
学校教育が、大学ですらサービス業になってしまった日本で育ち、
ごく狭い人間関係の中で自足してきた人が、
「なんでもアリ。共産主義なんてウソ。格差バリバリの偏見が蔓延している
根本的には日本人なんて大嫌いな中国」に飛び込む。

日本で、ゆるんでいたときのように、
酔っぱらってホームで寝てしまい、
気がついたら、臓器がなかった、とか、麻薬密輸の罪をなすりつけられていた、など、
ゲームになりそうな話が、実話として語られるようになるのだろう。

数年前、日本はそのうち売春の島になる、と言っていた人がいた。
産業が後退して、女性は外国人観光客相手の仕事しかできることがなく、
男性はヒモになる、というもの。
実際に、そういう国もあるのだから、日本がならないとは限らない。

いまから10年くらい前、少しさびれた温泉街の大きめのホテルに行くと、
金髪のロシア系らしいきれいな女性が、
酔っぱらって下品きわまりないおじさん相手に、
憂鬱そうに、誰も聞いていないピアノを弾いていることがよくあった。
だから、いつの間にか温泉街には行かなくなった。
いまは、おじさんたちのそんな社員旅行も減っただろうし、
どうなっているのだろうか。

さて、私はどうしようか。


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