ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

自分の仕事

2011-02-03 23:37:41 | Weblog
今日は、付き合い始めて7年か8年くらいになる友人と食事をした。
もともと人付き合いが悪いうえに、仕事上の付き合いでもない人と、
こんなに長く付き合いが続くというのは、私にしては、かなりめずらしい。
きっかけは中国語の学校。
一時期、毎週火曜日の夜、仕事が終わった後に、気分転換のために中国語に通っていた。

授業中は、フルで中国語。
頭のOSを中国語にするという時間は、私が自分の思考を取り戻すために、
とても重要な時間だった。

先日、そのクラスの中国人の先生に
「あなたが来たばかりのころ、まだお母さんはご存命だったわね」と言われた。
そうだった。
私が最初に通い始めたころ、母は、植物状態だったけれど、まだ生きていた。
母が亡くなって、まだ5年も経っていないのに、もうずいぶん昔のことに思える。
父も母もいて、彼らの生活が私にとって、すごく大きなウエイトを占めていて、
自分がやってみたいことと、母を守ることは、同じくらい重要だった。

そんな重圧を全部いちど保留にして、
自分なりに考えて話すという意味で、私にとってあの中国語の時間は大切なものだった。
日本語では言えないようなこともたくさん話した。
だから、今日会った友人たちは、私のことをよく理解してくれているし、
ずっと支えてくれている人たちなんだ。

仕事ではないところで付き合いが続いている人たちからの私の評価は、
仕事だけで付き合っている人と、少し違う。
たぶん、仕事だけで付き合っている人から見た私の印象は、
強くて、意見をはっきり言って、目的達成のためなら少しぐらいの強引なこともやる。
人付き合いも得意で、そして仕事が大好きな人。

でも、仕事以外での付き合いがある人は、
強くて、意見をはっきり言って、までは同じだけれど、
人付き合いはあまり好きではないけれど人ぎらいではなくて、
もっと自分を表現する方法を考えるべきな人。

いろいろな人から、もっとドンドンやればいいのに、と言われるけれど、
私にはそれがよくわからない。

ただ、異口同音に、
「リハビリはもう終わった。そろそろ自分の仕事がしたくなってきたでしょう」と言われる。
これからの仕事で、ひとつだけ決めていることは、
私よりも偉いと思い込んでいるような人のために頭を下げる仕事はしない、ということ。
上司、お客さん、隙さえあれば、上下をつけて、他人を見下したがる人はたくさんいるし、
私の中にもそういった願望がある。
でも、一人の人間として見たら、それほど馬鹿げた観点はないんだ。
ただし、漠然とこう言うだけでは後ろ向きなので、
もっと自分をふくめ人間全般と向き合える仕事をしようと思う。
勇気がいることだけれど、私は人を見ることが好きだから。
そう考えると「自分の仕事」という言葉の意味が、少しずつ違って見えてくる。


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