ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

身内の恥

2010-04-14 21:08:31 | Weblog
今日の昼間、仕事で銀行の外貨窓口に行った。

対応してくれた行員の女性は、
顔は愛らしいメイクをしているのに、
声のトーンと発音、話し方が微妙で、疲れが出ているというか、
不機嫌さが伝わるような声をしていた。

顔が疲れている行員さんはたくさんいる。
でも、愛想笑いでフォローしてくれるし、
声で不快感をもったことは、これまでにあまりなかった。

今日は、いつ舌打ちをされるかと、
半ばびくびく、半ば期待しながら、窓口に座っていた。
やはり、舌打ちまではされなかったけど、
ほぼ、それに近い印象が残った。

行員さんだって人間だから、疲れることだってあるだろうし、
会社や社会に対する不満はたくさんあるだろう。

そういえば、最近、表面を取り繕わなくなった人が増えたなあと思う。
他人に対する見栄よりも、
鬱屈した気持ちのほうを、より持て余している感じ。

そう思って自分のことを思い返してみると、
お客さんに、自分の不満を見せてしまっていることがある。
どんなに正論でものごとを考えていても、
関係のない人、とくにお客さんにその気持ちを転嫁するのは、
たんなる甘えにすぎないんだ。

身内の恥をさらすのはみっともない。
そして、身内の恥には、身内の行いによって動かされる私の心も
含まれていたんだな。


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