で、めげずに歩く。
というのも、偽満皇宮に行きたいと言うと、タクシーの乗車拒否に遭うから。
日本人だから嫌われているのか、単に行きたくないのかはわからない。
「辺鄙だからいやだ」という運転手もいた。
しょうがないので、バスに乗り、偽満皇宮に。
中国では、満洲国は、国でも王朝でもなく偽物だから、ということで、
満洲国時代のものには、必ず偽(にせ)という字がつき、偽満になる。
これがまたくどい。
偽満皇宮は、街の中心部からはずれたところにあった。
北京で言うと、頤和園みたいなものだ。つまり、隠居してくれ、という位置。
清の末期の皇帝であれば、ちゃんとした帝王学を学ばせてもらったとは思えないし、
たとえ溥儀が相当賢い人であったとしても、あの時代の君主になるには、
ちょっとばかり厳しかっただろう。
北京の故宮に比べたらかなり小規模ではあるけれど、
あの当時の日本は、よく造ったと思う。
すばらしいデザインだ。
こぢんまりとしてはいるけど、故宮よりもモダンだ。
1つひとつはよくできている。まさに日本製。
品があるし。
そしてこの中庭。
どこで見たのだろう、この灰色の壁と赤い欄干。
すごく懐かしかった。
そして、映画で見た記憶があるホール。
当時の写真もたくさん飾られていて、非常に興味深かったのだが、
全部の部屋を見て回るのは、ちょっと飽きた。
そして、人形が妙にこわかったある部屋。
建物の外には、防空壕もあった。
撤退するときに、関東軍が焼き払った神社は、この後ろ側にあったらしい。
きっと、満鉄を走ったのであろう機関車。
皇宮も、長春の街の公共施設も、1つひとつがしっかりとデザインされていて、
当時の人たちは、本気でここに国を造ろうとしたんだと感じた。
単に征服するだけ、日本人が優越感にひたるためだけではなくて、
自分の国として、真面目に取り組んだんだろう。
五族協和、王道楽土。
当時、昼間の新京は、きっと本当に美しかっただろうと思う。
偽満皇宮を見た後、改修中の長春駅で、翌朝のチケットを発券。
高速鉄道は、長春駅ではなく、長春西駅を発着する。
本当は、特急あじあを想像しながら、長春駅を発ちたかったけど、
週末しかない旅なので、時間短縮。やはり高速鉄道の便利さを優先した。
土曜日は、長春西駅近くのホテルに泊まった。
全国的なビジネスホテルのチェーン店で、
どうやら外国人を泊める営業免許をもっていない、ということだけど、
こっそり泊めてくれた。
まあ、そこそこ清潔ながらも、受付は、そういうサービスで、
久しぶりにパスポートを投げられた。
ホテルから見える景色。
空が、中国の北方らしい色をしている。
夕飯を食べたのは、44元食べ放題の焼き肉屋さん。
ビールはジョッキが1杯6元。
たいへんにぎわっており、そして味もなかなか美味しかった。
というのも、偽満皇宮に行きたいと言うと、タクシーの乗車拒否に遭うから。
日本人だから嫌われているのか、単に行きたくないのかはわからない。
「辺鄙だからいやだ」という運転手もいた。
しょうがないので、バスに乗り、偽満皇宮に。
中国では、満洲国は、国でも王朝でもなく偽物だから、ということで、
満洲国時代のものには、必ず偽(にせ)という字がつき、偽満になる。
これがまたくどい。
偽満皇宮は、街の中心部からはずれたところにあった。
北京で言うと、頤和園みたいなものだ。つまり、隠居してくれ、という位置。
清の末期の皇帝であれば、ちゃんとした帝王学を学ばせてもらったとは思えないし、
たとえ溥儀が相当賢い人であったとしても、あの時代の君主になるには、
ちょっとばかり厳しかっただろう。
北京の故宮に比べたらかなり小規模ではあるけれど、
あの当時の日本は、よく造ったと思う。
すばらしいデザインだ。
こぢんまりとしてはいるけど、故宮よりもモダンだ。
1つひとつはよくできている。まさに日本製。
品があるし。
そしてこの中庭。
どこで見たのだろう、この灰色の壁と赤い欄干。
すごく懐かしかった。
そして、映画で見た記憶があるホール。
当時の写真もたくさん飾られていて、非常に興味深かったのだが、
全部の部屋を見て回るのは、ちょっと飽きた。
そして、人形が妙にこわかったある部屋。
建物の外には、防空壕もあった。
撤退するときに、関東軍が焼き払った神社は、この後ろ側にあったらしい。
きっと、満鉄を走ったのであろう機関車。
皇宮も、長春の街の公共施設も、1つひとつがしっかりとデザインされていて、
当時の人たちは、本気でここに国を造ろうとしたんだと感じた。
単に征服するだけ、日本人が優越感にひたるためだけではなくて、
自分の国として、真面目に取り組んだんだろう。
五族協和、王道楽土。
当時、昼間の新京は、きっと本当に美しかっただろうと思う。
偽満皇宮を見た後、改修中の長春駅で、翌朝のチケットを発券。
高速鉄道は、長春駅ではなく、長春西駅を発着する。
本当は、特急あじあを想像しながら、長春駅を発ちたかったけど、
週末しかない旅なので、時間短縮。やはり高速鉄道の便利さを優先した。
土曜日は、長春西駅近くのホテルに泊まった。
全国的なビジネスホテルのチェーン店で、
どうやら外国人を泊める営業免許をもっていない、ということだけど、
こっそり泊めてくれた。
まあ、そこそこ清潔ながらも、受付は、そういうサービスで、
久しぶりにパスポートを投げられた。
ホテルから見える景色。
空が、中国の北方らしい色をしている。
夕飯を食べたのは、44元食べ放題の焼き肉屋さん。
ビールはジョッキが1杯6元。
たいへんにぎわっており、そして味もなかなか美味しかった。