ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

誘拐の知らせ

2011-05-25 21:08:12 | Weblog
G・ガルシア=マルケス著、旦敬介訳、ちくま文庫。

なんだろう。
わたし、活字が読めなくなってきたのだろうか。
この本も、なかなか進まなかった。

ガルシア=マルケスは、もともとジャーナリストだったらしいのだけれど、
小説家になって正解だと、つくづく感じた。
コロンビアで実際に起きた誘拐事件を取材してまとめた本で、
確かによく調べているとも思うのだけれど、私にはあわなかった。

心理描写がうまい作家が、淡々と事実を積み重ねるように書くと、
精緻だけど、こうなってしまうんだなあ、という感じ。

今月いっぱい、小説を読まないようにしているけど、
来月は、派遣で働いている仕事も終わるので、たくさんたくさん読んでやる。

約1年前、いまの会社で、派遣として働くようになって、
日本の男性ってこんなに内向き???と驚き、
保身しか考えていないばかりに他人に無関心という、
いい大学を出て、安定した企業に入った「勝ち組」サラリーマンに、本当に幻滅した。

まあ、おかげで、私はこの先もずっと裏街道を行こうと思えたわけなので、
これはこれでよかった。
気がつけばあと1週間なので、せいぜい、のんびりとさせてもらおう。
こんな生活なのも、私たちが払った税金にぶら下がっている企業だからだ。
そう思うと、微妙だけど。


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