ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

編み物に夢中

2010-05-10 16:18:53 | Weblog
サマルカンドで、いろいろな人の丁寧な手仕事を見て、
久しぶりに何かが作りたくなった。
骨の髄まで影響されてしまったようだ。

約20年ぶりに、かぎ針を持ち出し、糸を買って、ストールを編んでみた。
「自分で作る時こそ、素材などにこだわるべきだ」という友人のアドバイスにより、
糸は天然素材だけで出来ている少しいいものを買った。


最初は、力の入れ具合がうまくコントロールできなくて、
本に載っている目の数と長さがうまく合わなかった。
でも、30分もやっていると、昔のペースをだんだんと思い出し、
どんどん勢いがついて、気がつくとすごい勢いで編んでいた。

模様編みとはいっても、ほとんど同じ動作の繰り返し。
一定のリズムがあり、ひたすらそれを繰り返す。
単純作業だからつまらないでしょう、飽きない?と言う人もいるけれど、
私は、こういった繰り返し作業が結構好きだ。

ピアノの練習で言うと、ハノン。
なにかが心に浮かんでは、ふっと去って行く。
すごく集中しているのとも少し違う。
ゆったりとしたなかで、なにかがリズムに引き寄せられて去来する感じ。

ふと、チベットで出会ったおばあさんが、
数珠を一つずつ繰りながら、お経を唱えていた姿が頭に浮かんだ。

いまの私は、あのときのおばあさんと似ているかもしれないなあ、と思った。

ストールはすぐに編み終えてしまったので、いまランチョンマットを編んでいる。
サマルカンドの絨毯工場の人が言っていたように、
楽しい気持ちで作ったものは、完成したとき楽しいものになる。

より豊かな食卓と、満ち足りた生活のために祈りながら編もうと思った。
きっと、祈りに満ちたものになるから。

そして・・・、なんだか予期せぬコメントがいっぱい届いたので、
タイトルを変更してみた。
思ったまま書けないと言うのも、難しいねえ。


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