ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

西寧ーラサ 青蔵鉄道

2014-04-24 23:39:01 | Weblog
西寧西駅から青蔵鉄道に乗って、チベットのラサへ。

現在、西寧駅は改修中ということで、西寧西駅からの出発だったのだけど、
ここの構内に入るのが一苦労。
まず、鉄道のチケット、パスポート、そして入蔵許可証を見せないと、
入り口で検査している公安にはばまれ、建物自体に入れてくれない。

ガイドさんが原本とコピーを準備してくれた入蔵許可証。
外国人は、これがないとチベットに入れない。

そして、入ってみると、構内はたくさんの人。
またまた、お決まりの壮絶なトイレ。
水洗だけど水は流れず、和式の便器からこんもりとお山が見えるような有様。

うーむ。鉄道に乗るのがちょっと怖い。
ホームに入れるようになるというアナウンスで、この行列ができた。
きっと席がない人もいて、硬席のほうは、少しでもいい場所を求めて、
人民の争奪戦になるのだろう。



久しぶりに緑の列車。20年前を思い出す。



でも、中は新しかった。

私は硬臥の下段。外国人は、だいたい旅行会社が下段をとってくれるが、
いろんな人が、我が物顔で座って行ったりするので、あまり下段は好きではない。
とはいえ、今回ばかりは高地を通って行くので、
高山病気味の中、はしごで上のほうに登るのも危なく、下段にしてもらってよかった。

前日に行った青海湖のほとりを通る。



昨日のほうが青く見えたのはなぜだろう。

車内販売の夕飯。30元。高い。



日が暮れて行く。

 

川はまだ凍っている。



夕陽。曇っててよく見えないけど。



暮れる。



おぼろ月夜だった。



真夜中、ゴルムド駅に停泊していたとき、公安の4人組が入ってきた。
どうやら、開いている寝台を探している模様。
その声がうるさくて起きた。起き上がって窓の外を見ていたら、
一瞬、わたしの寝台が空いていると勘違いした公安が座ろうとしたので、思い切りにらんだら、
ものすごい形相でにらみかえされたうえに、大声で「なんだよ、人がいるじゃないか。この号車はダメだ」
と言われた。
真夜中に騒ぐな。漢族の公安め。

そして、そんなことは気にせずイビキをかいて寝ている他の中国人たち。
ついでに、朝は早起きだ。

ごそごそという音でまた起こされ、ならば、日の出を見てやろうと思った。



どうやら高原は、雪だったらしい。

 

おおお~。日の出だ。

途中、どうやら標高5000メートルくらいのところを通ったらしいのだけど、
ちょうどトイレに行ったついでに社内の気圧計を見たら、こんなだった。



標高4887メートル。
空調で酸素を送り出しているらしい。
そのおかげで、客室の酸素濃度は22%。平地並みだ。
なんとなく、え、ほんとに?と信じられない辺りが中国慣れしたところ。
だって、それでも、頭がくらくらするし。
ゆっくり歩くべし。急な動作はしない。

座って窓の外を眺めていると、きつね、おおかみっぽいの、ラクダ、馬、羊など、
いろんな動物が過ぎて行った。



山を背にして、大地にへばりつくように家が建っている。



人間って小さいなあ。



そして、ラサが近づくについれて、沿線沿いにきれいな家が並ぶようになる。
並べて等しく、赤い国旗が翻っているので、おそらく政府に支給された家で、
「政府はこんなに牧民に対して優しい!」と列車の乗客にアピールする為に、こっちを向いている。



おそらく移住させられちゃった牧民たちが計画農業をやっている。社会主義国ですから。



そして、何かの工場。



工場があるところに電線が伸び、駅ができている感じだった。

ラサ駅に到着。



出口を通ろうとしたら、またもや公安によるチェック。
列車のチケット、パスポート、入蔵許可証の提示。
そして、出口横の派出所のようなところに連れて行かれ、照合と登録をされた。

不思議なのは、私たち外国人だけではなくて、
チベット自治区在住のチベット族(明らかに民族衣裳を来ている一部の人)も、
派出所でチェックされていたこと。どんな規則なんだろう。



そして、駅の周りには、等間隔で武装警官が立っていた。

彼らを見て、ああ、チベットに来たんだなあ、という感慨がこみ上げてきた。


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