goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

速さ

2013-10-23 01:02:06 | Weblog
いま中国人の新卒に「スケジュールを組んで、進めること」のトレーニングをしてもらっている。

まず時間を守らない中国人と、こんな無謀なことをしようなんて、私も物好きだ。

そういえば、先日の朝、いつもは約10分おきにきているバスが、
30分以上も来なかった。
上海市内の公共交通機関では、始発と終電以外は書いていない。
日中の時刻表なんてないし、さすがに30分も待つと中国人もイライラしはじめるが、
だからといって運転手さんに文句を言うわけでもなく、
遅刻すると会社に電話をするわけでもない。

まあ、なんとなく、そんなもんだ、という感じで進んでいる。

先日、他部署から異動してきた中国人の同僚も、
「この部署はスケジュール管理と納期管理をしっかりやってるんだね!」と
すごく驚いていた。

いやいや、日本でやっていた頃に比べたら、全然ズルズルなんですけど、ね。

後輩が「あの~、これなんですけど~」と声をかけてくると、
私の第一声は「来得及? 来不及?(間に合う? 間に合わない?)」だ。

すると後輩は困った顔をする。
そもそも、間に合うかどうか以前に、どうやったらいいかがわからないから、
声をかけてきているのだ。
そして、そんなのは、こちらも百も承知だ。

最初は、現在の状況を1つずつ整理するところからはじめた。
次に、自分で出来ることと、他人に依頼しなければいけないことの範囲を明確にした。
いまは、目標はここ、と言って、少しずつ引き算で考えるトレーニングを始めている。
そして、一度考え方を示したあとは、「あのね、あのね」のループ話には付き合わなくした。

トレーニング、たったの2週間。
その後輩はすでに「あの、こうやったんです。これでいいかチェックしてください」と
言ってくるようになった。

言葉遣いも、少しずつ大人っぽくなってきた。

23歳。その飲み込みの速さに、憧れすら覚える。