ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

スタミナ

2009-10-16 22:51:44 | Weblog
国内のそこそこ大きい都市にあるビジネスホテル。
隣の部屋に中国人が泊まっている。

かれこれ1時間くらい、ずっと誰かと電話で話をしている。
聞き取れるくらいだから、声がでかい。
しかも、その大きさで、ずっと話しつづけている。
で、会話が前に進んでいるようだから、
きっと電話の相手も同じくらいの量を話している。

電話なのに、おそらく声がかぶりながら話が進んでいる。

すごい芸当だ。
というか、中国人は全般的に、なぜ、あんなに声が大きいのか・・・。
私だったら、あんな大声で話しつづけたら、
夜23時ともなればヘロヘロになっているだろう。

そして、彼らはなぜ、みんなで一気に話をして、
ちゃんと相手が言っていることを聞き取ることができるのか。

もしかして、相手が言っていることは、ほとんど聞いていないのではないか。
でも、その場にいる当事者は、ちゃんと話が前に進んでいると
信じているようだから、ちゃんと聞いているし、前進しているのだろう。

同じ東洋人だけど、DNAが違う人たちだなあ、と思う。

ああ、歌をうたいはじめた。
なぜ、電話で、鼻歌をうたわなければならないのか。

中国語は聞き取れても、やっぱりわからない、と思うことが多い。

ノスタルジー

2009-10-16 00:15:20 | Weblog
あるドラマを見ていたら、
そこで出演していた俳優さんの声がきっかけとなって、ふわっと過去が浮かんだ。

私が小学生だったころ、NHKで人形劇の「三国志」をやっていた。
本格的に中国史にハマるきっかけとなった番組だった。

人形劇の「三国志」で、諸葛亮という人物を知り、
その後、飼うことになったイヌに「リョウ」という名前をつけた。

母が一番好きだったのは関羽で、私が一番好きだったのは趙雲だった。
最終的に母がイヌの名前をリョウにしよう、と言ったとき、
私は、なぜ関羽さんから名前をもらわないのか、と訊いた。

母は、関羽さんは好きだけど、あの義理は見ていてつらい。
イヌというものは、そうでなくても飼い主に対して忠実なもの。
なのに、義を重んじる人の名前をもらったら、たぶんあの子はつらすぎるよ。
それよりも、自分の頭で時代を切り開いた人から名前をもらおう、と言われた。

あの俳優さんは、一時期スキャンダルで騒がれたけど、
私は、それでもなお、諸葛亮の声の表現は素晴らしかったと思っている。

劉備が死を迎えるとき、
雨の城壁で諸葛亮が泣くシーンがあった。
人形劇なので、人形の表情は変わらない。
でも、本当に、臓腑から泣いていると感じた。

いつか五丈原に行きたい。
久しぶりに、そんな気持ちになった。