ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

『涅槃経』を読む

2009-10-05 20:55:50 | Weblog
ブッダ臨終の説。田上太秀著、講談社学術文庫

涅槃経のことだけではなく、仏教の根本的な考え方が、よくよくわかった。
ような気がする。
田上さんの文章は、本当にわかりやすい。

なんだかスッキリした。

これは、この本を読んだからなのか、別の理由からなのか。

とにかく、今日の昼間、同僚と話をしていたときに、
ふと、仏陀が苦行をやめたときの心境を、「もしかして、こんな感じ?」と思った。

ただまっすぐなだけの滅私、自己否定は、
自分への嫌悪感のあらわれであって、修行でもなんでもない。
ただ「呪い」のかたちを変えただけ。

そして、私が出会った人たちは、
その本分を全うしているという意味において、みんな尊い。
たとえ、その当人が、本分が何かを自覚していなかったとしても。

それなら、どうして私はこんなに他人に対してイライラしてしまうのだろう。
お釈迦様は、亡くなる前いったい何が見えていたんだろうなあ。

相変わらず迷っているけれども、今日は先週より、少し気分がスッキリしている。

このスッキリしている理由には、もうひとつある。
この前の連休で、友人のホームページのリニューアルを手伝った。
そのサイトが今日、アップされた。
YouTubeにもチャンネルをもった。

こういった1つひとつが、気持ちをスッキリさせてくれる。
ずっと「過程」だけが続く毎日は・・・、やはりつらい。