映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ふきげんな過去』

2018-12-03 12:29:31 | Weblog
2016年 日本
監督:前田司郎
出演:小泉今日子、二階堂ふみ、高良健吾、山田望叶、兵藤公美、山田裕貴、児玉貴志、大竹まこと、きたろう、斉木しげる、黒川芽以、梅沢昌代、板尾創路

家族経営の豆料理専門の食堂の娘の果子。どうせ想像もつかない意外な未来なんてありはしない、今日も明日も変わり映えのしない日々が続くと退屈している。けれど、夏休みに、死んだと聞いていた前科者の伯母の未来子が突然あらわれ、彼女の部屋で同居することに。随分前に、未来子が実の母だと気づいていた果子は、未来子に反発するのだが・・・

『幼な子われらに生まれ』みたいな映画が退屈なら、こういう映画や『ビジランテ』みたいな映画が楽しめなきゃ嘘なんじゃないかと思うんだけど・・・これはこれで、ですね(^^;。小泉今日子さんや二階堂ふみさんって、こういう映画で個性を発揮する役者さんだと思うんだけど、彼女たちじゃなきゃ、もっととんでもなく退屈になっただろうか・・・もしかしたら、無名の役者さんでやったら、意外に別の世界が生まれるなんてことはないだろうか・・・でも、それだと集客が見込めないから、興行的にダメですな(^^;。

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『幼な子われらに生まれ』

2018-12-03 12:17:58 | Weblog
2017年 日本
監督:三島有紀子
出演:浅野忠信、田中麗奈、南沙良、鎌田らい樹、新井美羽、水澤紳吾、池田成志、宮藤官九郎、寺島しのぶ

信と奈苗はバツイチ同士の再婚。信の前妻との間の娘は前妻が引き取り、信は奈苗の連れ子の娘二人と、平凡だが幸せな日々を過ごしていた。しかし奈苗の妊娠がキッカケで、長女の様子が変わってしまう。信を拒否し、本当のパパに会いたいと言いだすのだった・・・

ん~・・・「どこが悪いところでも?」と聞かれると、「いえ別に何も」と言わざるを得ないのですが・・・わざわざ映画で見たいドラマかなぁ~というと・・・特に見たくはないかなって思います。特に悪人ではなく、とりたてて特別に優れた人たちでもなく・・・だからこそリアルな人々の悩みや喜びを描いた映画と言えばそうなんだろうけど・・・それは、日常の自分の周りを見ていれば、否が応でも見えてくることで・・・わざわざ映画で見たいとは思わないかな(^^;。
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『嘘を愛する女』

2018-12-03 11:54:43 | Weblog
2018年 日本
監督:中江和仁
出演:長澤まさみ、高橋一生、DAIGO、川栄李奈、野波麻帆、初音映莉子、嶋田久作、奥貫薫、津嘉山正種、黒木瞳、
吉田鋼太郎

川原由加利は、バリバリ働くキャリアウーマン。同棲している彼は、稼ぎは少ないが研究医の小出桔平。そろそろ親にも合わせたいと母親の上京にあわせて会食を約束するが、桔平は店に現れなかった。不機嫌に部屋で待つ由加利を訪ねてきたのは警官。桔平がくも膜下出血で意識不明になり病院に搬送されたという。しかも、彼の運転免許証や医師免許証がすべて偽造されたものだと聞かされた由加利は、私立探偵の海原に桔平の身元調査を依頼。海原は桔平が書いたらしき未完の小説を見つけ、それをもとに調査を始めるのだが、その結果を待てない由加利は自ら小説の舞台である瀬戸内へ出かけるのだが・・・

皮肉な展開を想像していましたが・・・いや、これは悲しいけど、嫌いじゃないです。それぞれの役者さんの、守備範囲ど真ん中じゃないけど範疇である役柄が丁度いいというか(^^;・・・長澤まさみさん役の由加利の言動に関しては、「そういうことを言っちゃう女は好きじゃない」と思わなくもなかったですが・・・全体的には見やすかったです。津嘉山正種さんや黒木瞳さんの使い方は贅沢で、映画に重みが出来したよね。もう少し瀬戸内という地の利を活かせなかったかなとか、つきとめた真実はともかく、探す過程にはもう一ひねり欲しいなとか、若干の物足りなさはありましたが、面白かったです(^^)。

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『あん』

2018-12-03 11:37:26 | Weblog
2015年 日&仏&独
監督:河瀬直美
出演:樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子、水野美紀、太賀、兼松若人、浅田美代子

前科のある千太郎は、どら焼き屋の雇われ店長として黙々と日々を過ごしていた。ある日、おばあさんがやってきて雇ってほしいという。千太郎は当たり障りのない理由をつけて断るのだが、おばあさんの徳江はまた現れ、手作りのあんを置いていく。彼女のあんを味見した千太郎は、徳江を雇うことに決め、彼女のあんのおかげで店の売り上げもUPする。けれど、彼女がハンセン病患者で、以前は隔離されていたハンセン病患者専用施設に住んでいることが噂になり、客足が途絶えてしまう。オーナーも彼女を首にするよう千太郎に迫るが、それをさっしたのか偶然か、徳江の行けなくなったとの手紙が届く。千太郎は、店の常連の中学生のワカナと一緒に、施設の徳江を訪ねた・・・

日記で「かならず見ます」と書きましたが、ちゃんと見ましたよ。うん・・・やっぱりヨカッタです。樹木希林さんも永瀬正敏さんも、雰囲気があり過ぎで、場合によっては五月蠅くなっちゃうと役者さんというイメージだったのですが・・・お二人とも、とくに希林さんは、この作品ではまったく出過ぎたところがなく・・・表情も視線も、静かに心に訴えてくるものがありました。中学生の女の子も、素人っぽさがとっても好かったです。希林さんと対照的に元気なおばあさん役の市川悦子さんが、ピリッと効いてますね、さすがです。希林さんの追悼番組で、この映画のシーンを見なかったら見逃すところでした。この映画は、わたしにとっては、間違いなく見ておくべき映画でした。見逃さなくてヨカッタヨカッタ。
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『わが母の記』

2018-12-03 11:22:00 | Weblog
2012年 日本
監督:原田眞人
出演:役所広司、樹木希林、宮崎あおい、南果歩、キムラ緑子、ミムラ、菊池亜希子、三浦貴大、真野恵里菜、赤間麻里子、三國連太郎

小説家の伊上洪作は、幼い頃、家族が海外に住まいした時期、自分だけが日本に残されたことで、母の八重に見捨てられた思いが拭えずにいた。父が亡くなり、母に認知症の症状が現れ、母と同居している妹夫婦だけでは母の世話が行き届かないようになり、洪作の家でも時々母を預かることになるのだが・・・

井上靖さんの自伝的小説が原作ということで、お母さんのことというより、昭和の文豪のお家ってこんな感じなんだという興味で見てしまいましたね。認知症(当時はまだそういう病名ではなかったでしょうが)のお母さんのお世話は大変だったでしょうが、お金も人手もあるお金持ちのお家の介護はいいよなぁ~って風にしか見えませんでした(^^;。ただ、親と子の蟠りの根って、案外こんな感じだろうなっていうのは、立派な作家さんでも普通の家庭でも同じかもしれないって思いました。正確には覚えていませんが「作家のお父さんはお祖母ちゃんに優しくて、息子のお父さんはお祖母ちゃんに冷たいのね」みたいな台詞があって、それはなかなか印象的でした。

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『ビジランテ』

2018-12-03 11:06:04 | Weblog
2017年 日本
監督:入江悠
出演:大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、篠田麻里子、嶋田久作、間宮夕貴、吉村界人、般若、坂田聡、岡村いずみ、
浅田結梨、八神さおり、宇田あんり、市山京香、たかお鷹、日野陽仁、菅田俊

地元の名士だった父が亡くなり、市議会議員になっている次男の二郎は、遺産の土地を政界の駆け引きに使おうとしていた。デリヘルの雇われ店長をしている三男の三郎は、遺産になド興味がなく二郎の計画は思惑通りに進むかに見えたが、独裁者だった父親の暴力に耐えかね失踪していた長男が現れ、父親の遺書を見せて遺産を全て相続すると宣言する・・・

こういうタイプの映画に対して、私の中に分水嶺があるんだけど・・・ちょうどその峰の先端でやじろべえのように揺れてる映画です・・・どうしたもんだろう(^^;。正直、よく分からないけど、分からない具合が許容範囲のギリギリアウトなんだよなぁ~・・・でも役者さんたちが結構魅せるんだよなぁ・・・だから・・・どうしたもんだろうな(^^;。
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『STAR SAND 星砂物語』

2018-12-03 10:41:53 | Weblog
2017年 日本&オーストラリア
監督:ロジャー・パルバース
出演:織田梨沙、満島真之介、ブランドン・マクレランド、三浦貴大、吉岡里帆、寺島しのぶ、渡辺真起子、石橋蓮司、緑魔子、ダンカン・ハミルトン、近谷浩二、沼田康弘

終戦間近の沖縄の離島の洞窟に、脱走した日本兵の隆康が潜伏していた。彼は流れ着いたアメリカ兵のボブを助け、保護していた。星砂を採集していて、偶然、彼らを見つけた少女の洋海もまた、彼らのことを口外せず、何かと世話をするのだった。しかし、隆康の兄の一が洞窟に現れ、彼らを詰り・・・

沖縄の、さらに離島の、さらに外れの洞窟の中で、日本兵と米国兵とアメリカで暮らしていた日本の少女とが共に過ごす時間というのが、なんとも不思議であり象徴的であり・・・。三浦貴大さんという役者さんは面白いなぁ。容姿にもお芝居にも癖がないようにみえるのだけど、それが武器になって、好青年から悪人から、色んな役を自然に演じてらっしゃる・・・面白い。寺島しのぶさんが辛い体験をした母親を演じておられるのだけど・・・途中、どう見ても舞台芝居だろうっていうシーンがあって・・・ナチュラルなお芝居も出来る方だから、それは監督の演出だと思うのだけど・・・あまりにもとってつけたような熱演で、ちょっとビックリしました。何より、この映画で嬉しかったのは、ひさしぶりに緑魔子さんを拝見出来たこと。でていらっしゃるとは知らなかったので、嬉しい驚きでした(^^)。石橋蓮司さんも出演されてたし・・・往年の演劇少女としては、意味なく感慨深かったです(^^;。
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