映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ゆれる』

2009-09-20 12:52:39 | Weblog
2006年 日本
監督: 西川美和
出演: オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子

これも、おおいに評判になった映画ですが・・・ふむ、確かに。評判って、案外、当てになるのね(爆)。

とにかく、役者さん、みんな好かったね。オダギリジョー&香川照之、ご両人に関しては、たしか公開当時、絶賛の嵐だったので・・・その評価に大いに納得とだけ表明しておきましょう(^^)。

でも、二人だけじゃなく、真木よう子さんも好かったし、個人的に新井浩文君が、ものすごく効いていた気がします。ほんと、彼、好かったです。今後、贔屓にさせてもらいたいと思ってます、ご迷惑かもしれませんが(^^)。

で、肝心の原案・脚本・監督の西川美和さん。きっと、日本を代表する監督の一人になっていかれるんだろうな。だって・・・とにかく巧いもの。微妙な心理描写の何ともいえないヒリヒリ感と圧迫感・・・ホント、巧い人だなって思いました。今はまだ、その巧さが見えているけど・・・それすら観客に感じさせなくなったら・・・凄い監督さんになられるんだと思います。超期待ですね、はい。
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『闇の子供たち』

2009-09-20 12:37:52 | Weblog
2008年 日本
監督: 阪本順治
出演: 江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、プラパドン・スワンバン、プライマー・ラッチャタ

臓器移植に絡む人身売買と、幼児性愛にまつわる人身売買・・・かなり重いテーマですよね。たしか、タイ政府からの抗議かなんかがあって、タイでの上映が出来なかったんじゃなかったでしょうか。「生きた子どもから臓器を摘出しての臓器移植など、タイでは行われていない」って。

現実の闇を、どこまで描けているのか・・・それは、現実の方を全く知らないので、なんとも言えないですね。大げさに描かれているのか、描かれていることなど氷山の一角にしか過ぎないのか。だから、まっ、あくまでも映画としてみて・・・ふむ。

タイの子どもたちを救いたいという、同じ目的に向かって動いているのだけど、まったく違う新聞記者の江口洋介さんと、ボランティアの宮崎あおいさん。この対比が良かったと思いますね。ボランティアの持つ、真っ直ぐな正義感がウザイ感じを、宮崎あおいさんが好演していました。実は、わたし、宮崎さんの良さっていうのが、今ひとつ理解できていなかったのですが、これは好かったと思います。だからこそ、江口洋介さんの抱える闇が活きてきましたものね。

江口洋介さんの抱える闇は、最後の最後に分かるんですが・・・これって、全く予想できないことではないものの・・・江口さんだしとか・・・いろいろ考えて、真っ先に、わたしの中で却下したものだったので・・・正直、ドキッとさせられてしまいました。人の心の闇って、ほんとうに深いですものね。
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『おくりびと』

2009-09-20 12:21:15 | Weblog
2008年 日本
監督: 滝田洋二郎
出演: 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史

モントリオール世界映画祭グランプリ受賞だ、アカデミー賞外国語映画賞受賞だと、それはもう大騒ぎだった映画なので、「どれほどのもんじゃい」って斜めから見てしまう捻くれモノです。

で、見始めてしばらくは「ああ~、やっぱりね。納棺師ってのが、外国ではエキゾチックに感じられて、特に受けたのね」って、そういう感覚で見てました。でも・・・山崎努さんが、亡くなった方に化粧を施していく場面になって、鳥肌が立ちましたね。一瞬、息をするのを忘れましたよ。そのタイミングが、もっくん演じる主人公が「ハッ!」としたタイミングと同じだから、それでもう斜めに見るなんて小賢しい態度は、一気に捨てました(^^;。山崎さん、やっぱり凄いですよね。

で、もう一つ凄いと思ったのは、その亡くなった方のメイクを担当されたメイクさんと、亡くなった方を演じられた役者さんです。亡くなった方といっても、当然、役者さんが演じてらっしゃるわけで・・・その役者さんは、当然、生きてらっしゃるわけで・・・それを、本当に亡くなった方のように見せる芝居とメイク。それがあったから、死化粧をした後の生き生きした表情が活きたんだと思いますもの。

それと・・・個人的に、峰岸さんの姿に泣きました。大ファンってほどではありませんでしたが、地味に、ずっとスキだったんです、峰岸さん。この映画のとき、すでに、ずいぶん病状はお悪かったんですよね。なんだか、お顔を見ているだけで、映画の内容とは別に、涙が出てきました・・・。

一年前に実父を亡くし・・・十ヶ月前に義父を見送り・・・この映画は、生々しすぎて見られないかなと思っていたんですが・・・意外に、自分の体験とは切り離して見ることが出来ました。良い映画だったと、そう思います。
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『キサラギ』

2009-09-20 12:07:14 | Weblog
2007年 日本
監督: 佐藤祐市
出演: 香川照之、ユースケ・サンタマリア、塚地武雅、小栗旬、小出恵介

すごく評判が良かった映画ですね。小栗君や小出君のファンというわけではない、わたしの周りの映画好きさんたちの評価も高かったです。で・・・うん、確かに良かったです。楽しみました(^^)。

どう見ても舞台劇の台本で・・・そういう場合、ちょっとした勿体無さ(せっかく空間が制限されない映画なのに勿体無いと思うような場面)があったりするのですが、そういうことを、ほとんど意識しなかったですし・・・香川さんはもちろん、若手のイケメン二人も達者に演じてらしたし・・・ね(^^)。

ただ・・・ユースケさんと塚地さん、評価されてるほどには良いように思えないのは、わたしだけでしょうか(^^;。いえ、決して駄目だと思っているわけじゃないんですが・・・二人とも、けっこう面白い映画やドラマに引っ張りだこで・・・その根拠は、どこにあるのかなって、いつも不思議なんですよね(^^;。
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