Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

フランス紀行[9]  アヴィニョン⑨ アヴィニョン橋3

2013年10月18日 16時25分51秒 | フランス紀行2013

アヴィニョン橋を見学すると城塞の上を歩けるようになっています。

そこから眺めるアヴィニョン橋。しかし、この高さをも超える洪水というのは
俄には信じがたい気もしますが、現実に22本あったアーチの18本が過去に
流されているわけで如何に水の、自然の力が恐ろしいかがよく分かります。

土産物屋の壁に描かれた橋で踊る子どもたちの絵。そうそう、あの歌を歌っていた頃
確かにこんな絵が楽譜に描かれておりましたっけ。

こちらが人気の土産物なんだそうですが・・・ちょっとキモい(笑)

実はアヴィニョンのシンボルはセミでありました。まぁ、ちょっと珍しいかも。
奥様が記念に買っていこうかというのを制止して。だって余り可愛くないんだもの(笑)

再び橋の先端まで行って橋ともお別れを告げて。

 

ー続くー


フランス紀行[8]  アヴィニョン⑧ アヴィニョン橋2

2013年10月18日 08時11分19秒 | フランス紀行2013

跳ね橋の手前の資料館にこんな写真が。はは、子供が踊ってますよ、輪になって。
この橋、巾がたったの4Mしかなくて、こういう小さな子供が踊るしかなさそうです。
最初の橋は1177年から1185年に建設。その後、まずはフランスのルイ8世の攻撃で
三分の二が破壊され、その直後住民の手で再建されるも維持補修が出来ず、度重なる
ローヌ川の洪水で破壊され、全部で22あったアーチは四つしか残っておらず、現在
に至るであります。

しかし、この写真合成だと思うのですが、かつての雰囲気がよく出ています(写真が
開発されたのが1824年ですから、子供達の写真はそれ以降になります)

こちらは往時の姿。これもイラストでありましょう。完成時の長さは920mもあったそうです。
当時からすると世界一の長大橋と言えるのかもです。

それにしても世界中に知られた「アヴィニョン橋の上」というシャンソン。何故これほど
までに人気があったのかとても不思議。実はボク自身は高校時代にフランス語が必修で、
最初に覚えたシャンソンがこの歌。それ以来、ここに来ることが憧れでありました。
よっぽど広い橋で、大勢の農民が輪になって踊ったのかと思いましたら。あはは、
実際にここに立ち、ちょっとがくっと来たりして(苦笑)

先端に見える小屋のようなものが、「サン・ベネゼ」を祀った教会で、これが唯一のオリジナル。
丁度現存する今の橋の中間くらいにあります。創建当時の橋の天端の位置はもっと下で、
このチャペルももっと立派に見えていたことでしょう。洪水の関係で橋の高さも随分嵩上げ
されたようです。

因みに聖ベネゼは当地の羊飼いで、この橋を作ったという伝説の人。

ボク等のような旅人が見る限り大変穏やかなローヌ川です。最近の日本の気候でよく理解
出来るのですが、これだけの大河、一度氾濫した時の恐怖って想像を絶するものなんで
しょうね。

サン・ベネゼのチャペルの屋根です。チャペルというか祠というイメージです。

チャペルの中には一体のマリア像だけが寂しく置かれて。正面の祭壇には恐らく
キリスト像があったんでしょうね。

聖ベネゼにまつわる聖遺物は他に移されているそうです。

 

ー続くー