大聖堂の内陣です。例によって三身廊の構えですが、構造体がレンガ造りということもあり、
ゴチック建築と比較するとかなりスパンも狭く、天井高もそれほど高いものではありません。
でも、人間的スケールからするとこれで十分。立派に威厳のある建物になってます。
主祭壇も天井画と金で飾られた廟だけの簡素な作り。これはこれで好感が持てます。
主祭壇のキリスト像。
キリストの下で両手を広げているのは、この教会の守護神(正確には守護聖人というので
しょうか)、聖セルナン。この教会はその聖セルナンに捧げられていますが、浅学なボクには
誰のことなのやら・・・
ヨーロッパ最大のロマネスク教会建築という割には意外と質素な感じがします。但し、ここは
スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼の重要な巡礼地の一つでもあり、フランス西海岸
のモン・サン・ミッシェルと並び多くの巡礼者が必ず参拝する教会であります。
副祭壇のキリスト像の前に捧げられたロウソク。
ボクはこの丸窓を見てびっくりしましたよ。日本の書院造りにはよくある姿ですが、
ヨーロッパで格子に切られたこれを見るなんて!
落ち着いた色合いの精緻なステンド。グラス。カラフルなのもいいですけど、
こういうのも素敵です。
ー続くー