Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

フランス紀行[5]  アヴィニョン⑤ モロッコ料理を食す

2013年10月16日 16時28分50秒 | フランス紀行2013

この日の夜はこんな店を見つけてしまって。モロッコ料理店です。
フランス、スペインは結構アラブ料理店がどこでもある感じ。特にフランスのアラブ料理
は流石に食のお国だけあって洗練されたお店が多いというのが過去の経験値。 

 

壁には絨毯とかジャンビア(刀)とかモロッコの伝統工芸品が

この店主に寄れば壁に掛けられた絵はじいちゃんの当時の姿であるそうな。その昔、7世紀から
14世紀までフランス・イタリア・スペインを支配したアラブ人の末裔でありました。

店内は極度に照明を落として。デジカメでないと多分写せない(店内でフラッシュはやはり
不味いですよね)
海外の中華料理店なんかホント、暗闇で食事という感じの店が多いのですけど(笑)慣れないと
最初店に入るのも勇気が要ります。

これ調味料入れ。タジン鍋みたいなカタチをしてます。可愛いでしょう。絵柄もいいですね。

モロッコ料理の代表、「クスクス」。アフリカ大陸の西海岸のサハラ砂漠の上の国々で最も
ポピュラーな食事です。実はモロッコはフランスの植民地でありましたが、フランス人が
現地の主食であったとうもろこしの粉を使って仕上げたパスタなんです。異文化が交流して
出来た傑作だとボクは思ってます。

アフリカ大陸の東海岸ではこの習慣は根付かず、現在でもとうもろこしの粉を水で練った
ウガリ」と呼ばれるものが常食です。この理由は、東海岸は遊牧民が多く、クスクスの様に
熱を加えて加工するための燃料(薪)が不足していたからだとボクは思っていますが。
ウガリはケニアにいた時何回か食べてますが、うどん粉を水で練っただけのもの想像して戴ければ
理解できると思いますが、ボクにはとても食べられません。喉を通らないんです(苦笑)

その点、このクスクスは小さな粒がぷちんぷちんと口の中ではぜて、その食感がとても
嬉しいのです。

それにしてもこのクスクスの量の多いこと。丼メシ四杯分くらいはありました。いくら食べても
まだ残ってる(爆)

こうしてクスクスを皿にとって、このラム肉の煮付けを上にかけて食べます。流石、
フランス料理、味付けがさいこ~~。こちらの料理はアンズで煮込んでおりましたが、
アラブの果物デーツとかナッツとか松の実とかの色々な隠し味を使って、複雑系の
微妙な味わいでありました。

久々に美味しいクスクスを戴きました。え~と、因みに旧フランス領であった国々では
美味しいクスクスが食べられますよ。ベトナムのクスクスも押しなべて美味しい料理屋
が多かったです。フォーといううまい麺に飽きたら是非探してみて下さい。

そうそう、フランスではラム肉は高級料理の部類に入ります。純粋フランス料理も
いいのですけど、是非色々な国の料理を一回は楽しんでみて下さい。 中華、ベトナム
料理も厳しいフランス人の舌と目で鍛えられて、本場とは又違った味で、一層上品に
パワーアップしたものが食べられます。

 

ー続くー

 


フランス紀行[4]  アヴィニョン④ 夜の旧市街2

2013年10月16日 08時17分27秒 | フランス紀行2013

再び城塞の中に入り、散策を続けます。このあたりからメインの繁華街となるのですが、
ヨーロッパの場合、ケバい看板等やらネオンサインがないので非常に落ち着いて見えます。

レストラン街がずっと続いて。ヨーロッパの人たちって屋外で食事を楽しむのが本当に
好きですね。ボクはパリのカフェでコーヒー一杯で道行く女性を眺めているのは好きですが、
どうも食事を外でというのは、落ち着きません。

こちらは5つ星のホテル。現役時代は出張で5つ星は泊まったことはありますが、ここ
数年は星なしばかり。見るのはただですので(笑)、ちょっと覗いてみましょう。

恐らく昔の貴族の館をリノベーションしたホテルだと思いますが、やたらリビングルーム
が多かったです。ボク等のように朝から晩まで観光で歩き続けていて、ホテルは寝るだけ
という旅人には猫に小判。昔は年取ったらこういうリビングでゆったり過ごす旅をしたいね
なんて奥様と言ってたものですが・・・
やはり貧乏症のボク等夫婦には永遠に全く縁がないようです。

こちらはダイニング。写真奥の中庭までずっと続いて。一体何席あるんだろうという感じ。
でも、室内で食事をしている人は全然おりませんでした。

鈴蘭水仙(すずらんずいせん)のランタンが一杯。そうそう、この花はこのあたりが原産地
でありました。

 

ー続くー