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Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

アンドラ紀行⑨ 雪山を超えて3

2013年11月19日 16時39分53秒 | アンドラ紀行

まさにビートルズの歌ではありませんが、ロング・アンド・ワインディング・ロードを駆け降りると
そこは春というか、既に初夏の光が。寧ろ暑いくらい。

春の黄色い花が長旅のドライブの疲れを癒してくれます。

ピレーネ山脈の麓。こんな穿った岩の下をひた走ります。なんやらちょっと怖い感じ。

岩肌を見るとかなり古い地層であることが分かります。

道路の下には大量の雪解け水を集めてごうごうと響きをたてて川が走ります。

1時間近く走っても行き交う車はこの1台だけ。貴重な写真(笑)
さて、ここからまた3時間近く再びフランスに入って、スペインとの国境を目指します。

統一ユーローになっても、残念ながらレンタカーは借りた国のどこかで返さなくてはなり
ません。本当は他のルートを通ってスペインのバルセロナに出るのが近道なのですが。
これから、国境の街、フランスのペンピニョンというところへ。

来た道を振り返るとピレーネの山並が遥か向こうに。

 

ーこの項おしまいー

 


アンドラ紀行⑧ 雪山を超えて2

2013年11月18日 16時47分27秒 | アンドラ紀行

首都アンドラ・ラ・ベジャを出て車で小1時間。前にご紹介した国境近くの町に出ます。
ここがアンドラで一番のショッピング・センター。辺り一面雪の中という、スキー場も一番
完備された場所。恐らく、ここがピレーネのアルペンスキーのメッカのようです。

寂しい山道の中に、いきなりこれだけの巨大な商業集積が出てきたのには、さすがの
ボクもびっくり!

6月の雪解け水が川を作っていました。

24時間の巨大な駐車場も完備されて。シーズンにはスキー、トレッキング等で多くの観光客や
買い物客で賑わうんでしょう。

町の入口にあった素朴な教会。ステンド・グラスを逆側から見ています。中は閉まっていて
拝観できずでありました。左側の窓には逆さに磔りつけになったキリスト像かしら。こういう
図柄はちょっと珍しいかも。

 

この町の構成はショッピング・モールとホテル。タックス・ヘイブンによりこんな小さな寒村が
見事に成り立っている姿であります。日本も安倍さんの特区構想がこれから現実化しなければ
いけませんが、3・11復興のため、こういう特区が東北のどこかにあってもいいんじゃないで
しょうか。とても参考になると思います。

さて、雪山とも別れを告げ、外界を目指します。

 

ー続くー

 

 


アンドラ紀行⑦ 雪山を超えて

2013年11月16日 17時04分36秒 | アンドラ紀行

相変わらず山の天気ははっきりしません。
早春を思わせる山間の村。こんな景色を見ているとスイスアルプスにいるような錯覚に。
ハイジをモデルにした宿(ハイジホフ)もこんな風景の中にありました。美人の女将が
いましたが、今も元気かなぁ・・・なんて。

このアンドラ、ピレーネ山系の渓谷美で世界遺産になっている場所が首都から1時間弱の
ドライブの範囲内にあるのですけど、ここへ来る途中での降雪にすっかりめげて。日のある
うちに下山します。
まだ先の長い旅、ここでそれこそ雪隠詰めになっちまったら大変大変(笑)
旅はもうちょっとというところで寸止めするのが安全に快適に過ごせる秘訣だと思って
いますので。

スキー場のゲレンデの超常辺りです。向こうの山を超えて着ましたが、ここまで30分くらいは
やはり雪が降る中を。必死になってハンドルを握ってましたよ(苦笑)

いやぁ、今の時期にはもうスキーヤーで賑わっているんでしょうね(撮影は今年の6月中旬です)

 

ー続くー

 

 

 


アンドラ紀行⑥ アンドラ・ラ・ベリャ

2013年11月15日 08時08分07秒 | アンドラ紀行

 

朝もやが立ち込めるアンドラの朝です。晴れると思うと曇ったりと天候がはっきりしません。
山間の町の常でしょうけど、初めて来た人間にはちょっと不安。特に今年のヨーロッパは
日本と同様寒い日が続いていて。

ショーウインドーの土産物。フランスともスペインとも違う顔立ち。若干スペインの
カタルーニャにある黒のマリア様に似た顔立ちにも思えます。多分に影響があるの
かも知れません。上の人形はやはりスペインの芸術家、ミロ的な要素が見受けられます。

この首都にはこういうショッピングセンターが沢山。全てが免税となっています。
但し、フランス・ファッションのエルメスとかヴィトン、セリーヌ等々の定番ブランドは
少ないというか全然見ませんでした。ただ、結構日本でも人気が出ている新興
ブランドのものは多かったです。多分、定番品しか知らない日本人が当地に来たら
がっかりするかも。

え~と、でも探して某超高級ブランドのジャケットを清水の舞台から飛び降りて
買っちまいました。あはは、殆ど半値に近い値段でありました。はい、奥様も数点
こちらでお買い物して、なんやら顔つきが柔らかくなったのでほっ(笑)

 

ー続くー


アンドラ紀行⑤ アンドラの夕食

2013年11月14日 08時44分50秒 | アンドラ紀行

外は寒いので出かけるのをやめてホテルのダイニングで夕食を。 

何かアンドラの料理をお願いしたいということで、ボーイさんのお薦めがこれ。ハムの盛り合わせ。
ん~ん、これってスペインと同じだ。よくよく考えてみたら、アンドラのメジャーな人種はスペイン人
で、人口構成率は約40%、フランス人は7%、生粋のアンドラ人が36%なので、もう殆どスペイン
と言っても過言ではありません。担当のボーイさんもスペインのバルセロナから出稼ぎに来ている
んだとか。

肝心のハムのお味ですが、バルセロナで食べるそれよりかなりあっさりした味付け。あの有名な
イベリコ豚も深い味があっていいですけど、こういうあっさり系もいいみたい。

トマトのサラダ。上に大量のモッツァレラ・チーズが載って。これにオリーブオイルとワイン・
ビネガーがこれまた大量にかかっていて。ボクの大好きな種目です(笑)
これはボクの「Bの料理」でも度々登場していますが、イタリア料理の定番ですね。モッツァレラ
とトマトを一緒に戴くのですけど、両方の味が微妙なハーモニーを。

奥様が、ホテルのお隣のマックに触発されたのか、ハンバーガーが食べたいと(笑)
このスタイル、完璧なアメリカン(笑)アメリカのゴルフ場で食べるこれが何故か最高。
日本だとカレーライスが一番うまいですが(爆)
肉厚のパテが美味しそうでした。フライパンではなくてちゃんとグリルしてるのがグー!

ボクの頼んだのは骨付きラム肉のグリル。なかなか味が良かったですよ。

勿論、これにアンドラのワインを赤白頼んで(写真撮り忘れちゃった!)ワインも
なかなか結構なお味でした。

満足な夕食となりました。ちょっと食べ過ぎかな(苦笑)

 

 

ー続くー


アンドラ紀行④ 夜のアンドラ・ラ・ベリャ

2013年11月13日 08時03分58秒 | アンドラ紀行

夕暮れ時の首都の顔です。あはは、初夏ではありますが、標高1400m強の場所では
寒いです(笑)
行き交う人の姿は殆ど認められません。

それでも健気にホテルも周りのお店もライトアップされて。

こちらはホテルの近くのレストラン。まるでクリスマス時期のような店構え。
食事をこちらでしようとも思いましたが、寒いし帰るのが面倒なんて珍しいこと
ですが、ホテルに戻ってそちらで食事となりました(苦笑)

 

ー続くー

 


アンドラ紀行③ アンドラのホテル事情

2013年11月12日 16時14分32秒 | アンドラ紀行

こちらが今回泊まったホテル。山小屋風の作りになっています。珍しく三ツ星のホテルに宿泊なんですが、
なんとお値段が46ユーローで朝食付き。Booking Comで当たって予約したんですが、アンドラのホテル
って皆こんな水準。何と20ユーロー台でも良さげなホテルもあって、一瞬頭がくらくらしたくらい(爆)
兎も角一番車で行きやすい場所というので選んでみたのですけど。

街で一軒しかないマックがお隣で、これなら道に迷うことがありません(笑)

ロビーです。

部屋は簡素ですが、清潔でとっても気持ちがいい。ルーム・レート46ユーローには税金
(4.5%)込の値段ですが、ちょっと信じられないくらい安い!

この値段でバスタブがついているのにも感激(苦笑)。ヨーロッパのお宿はバスタブがないのが
結構あるんですよね。彼らはシャワーだけで十分という人が多いので。

前にも書いたように、この国の成立はタックス・ヘイヴンですので土日になると隣国のスペイン、
フランスから免税品を求めて車が列をなすそうです。そういう安さを求める客の宿泊施設は
高い値段は取れないのかも。この点がドバイとは随分違います。ボクのような旅行者には
とっても有難いアンドラのホテル事情でありました。

 

ー続くー


アンドラ紀行② アンドラ・ラ・ベリャ

2013年11月12日 09時14分50秒 | アンドラ紀行

検問所を通りすぎてそれからピレーネの山道のワインディング・ロードをひた走ること2時間。
途中で最高峰のところを通り過ぎた時には雨が完全に雪に変わって。30分くらいは雪道走行
となりました。
昔、スキー場にはシーズン20回くらい毎週土日車をぶっ飛ばして丸タイヤで走ったり、冬の
北海道を走ったりしたことがあるので、慣れているとは言え、やはりノーマルタイヤでの走行
はかなりめげてしまいます(苦笑)

これ昼間の時間であったのでまだいいのですけど、夕方から夜だったら完全に諦めてまた
フランスに戻ったでしょうね。 

お陰様で無事アンドラの首都、アンドラ・ラ・ベリャに到着。アンドラの首都で、カタルーニャ語
で「古いアンドラ」という意味だそうです。

なんせ、国民人口8万人弱の小国家。首都と言っても、ボク等のイメージする活気は見られません。
もっとも、こちらのハイシーズンは冬場。世界からウインター・スポーツ、夏のトレッキングのメッカ
としてヨーロッパ中から人が来るそうです。

首都の中心には河が流れて。おや、ダリさんの彫刻が。
なんだかこういう風景ってどこかで見たような・・・これで湯けむりでも上がっていたら、日本の
温泉地と間違えるかも(笑)

この国、この建物の殆どは免税店とホテルで占められています。半年を雪の中で過ごす国。
産業と言っても観光業しかなかった国が、なんとか自立する道を探った結論が国全体を
タックス・ヘイヴンとすることでありました。

タックス・ヘイヴンというと今回のボクの旅行の最初の訪問地がドバイ。あちらは世界で一、二
を競うフリーポート(自由貿易港)で経済を確立、更なる飛躍を目指して国全体をディズニー・
ランド化するという壮大な実験を続けています。

世界的に見るとタックス・ヘイヴンは港町のある国によく見られますが(ケイマン島などが著名)、
こういう山間の国でというのは世界でも他に例を見ないように思います。
ということで、今回の旅のテーマは海と山の自由貿易地の見学もその目的の一つでありました。

 

ー続くー


アンドラ紀行①

2013年11月11日 16時21分42秒 | アンドラ紀行

トゥールースを出て約2時間半のドライブ。いよいよ高速道路も終わり、これから一般道路に
入ります。このあたりはピレーネ山脈の麓になるんでしょうか。山の天気は変わりやすく、小雨が
降ったり晴れ間が垣間見えたりと目まぐるしく。

6月の中旬ですが、山の頂には冠雪が。サンチャゴ・デ・コンポステーラの道のりが
こんなに険しいとは。中世の時代に巡礼がピークを迎えていますが、その時代は
巡礼の途次に死者も多数出ていたという話も頷けます。

途中の街というか村の風景。道中ガソリンスタンドが殆どありません。燃費のよいディーゼル車
を借りてホントに良かった。

大分高度を稼いだようです。雪の量がみるみるうちに増えていくのが分かります(不安)

アンドラ公国にはボク等が今回通ったフランス・ルートとスペイン・ルートのふたつがありますが、
色々調べてみるとスペイン・ルートのほうが時間が短縮出来るそうです。鉄道が通っていないし、
飛行場もないので基本的にはバスかボク等のようなレンタカーしかありません。時にはチャリンコ
王国のフランス、スペインの猛者たちがチャリで挑戦ということも。実際に何人か通りすぎるのを
見ています(すげ~)

カタチばかりの国境検問所があって。実際にはゲートの遮断機も下りておらず検問もなく、
フリーパスです。そこを通過すると前方にカラフルな建物が。ちょっと雨が雪に変わって
写真ではカラフルじゃないんですけど(苦笑)

正面の山はゲレンデ。いやぁ、なかなかの斜度ですわ。八方尾根の名木山ゲレンデを
でっかくしたような。こりゃ滑りでがあるでしょうね。

皆さん織田裕二が主演の黒木メイサ共演の「アンダルシア 女神の報酬」という映画を
ご覧になってますか?
あの冒頭のシーンは恐らくこのゲレンデのどこかのホテルで撮影されたんだと思います。
あの映画を見てボクはびっくりしたのですけど、随分とコアな国にロケハンに行ったんだと。
まさか今回わざわざこの国に来るとは映画を見ていて思いもしなかったのですが(苦笑)

アンドラ公国

はは、聞きなれない国の名前ですよね。フランスとスペインの国境でピレーネ山脈のど真ん中に存在
する国。なんと、なんとスペインはカタルーニャ地方のキリスト教のウルヘル司教とフランス大統領が
共同元首となって一年ごとに交代で国家運営をしている国であります。国の統治権を巡って過去に
フランスとカタルーニャでいざこざがあり、その解決法として共同統治ということになった経緯があり
ます。因みに公国というのは伯爵が
所有していた国を指し、代表的な国ではモナコ公国、リヒテン
シュタイン公国などがあります

 

ー続くー