Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[70]  ジェノバ⑪ 街角風景3

2013年10月08日 16時53分56秒 | イタリア紀行2013

街角でさり気なく置かれていた写真。恐らく18世紀から19世紀にかけての昔の
ジェノバの写真でありましょう。当時の繁栄ぶりがこれで窺えます。

注目すべきは中段の右の写真。チンチン電車のようなものが見えます。これが
前にご紹介した旧市街地と新市街地をつなぐフニクラ。今でもこのトンネルは
ありまして、電車のカタチは変わっていますが、実際に動いています。一般の
住居の一階部分を突き抜けて登っていくというのがとっても面白かったです。

こういう写真を見ると日本の横浜・神戸も明治・大正期の建物が残っていたら、また
随分と違った風情を醸し出していたんだろうなと思ったりして。もう日本の人口も
1億2千万人を突破するようなことはないでしょう。7,8千万人くらいで推移する
として、雨後の竹の子のような超高層ビルは必要ありません。是非、やっと残って
いる昔の町家の姿だけでも保存する方向で考えて行きたいですね。

まさに下町風情。東京の下町ですと通路に盆栽やらプランターやらが置かれちゃいますが。
それにしてもこういう裏道を歩いていてもゴミが落ちていないのに感心しました。とても
イタリアとは思えない(笑)

既にご紹介した建築群はこの一帯で歴史的建築物として世界遺産に登録されていて、
その影響があるのかも知れません。
日本の富士登山道を含め、ゴミが世界遺産登録を機になくなるといいのですけど。

ヨーロッパの街角を歩いているとよくこの風景に出くわします。ずっと随分とでかい
ゴミ箱が沢山並んでいるものだと思っていましたが。

なんとお店やさんでありました。本とかレコードとか、あと雑貨とか。丁度店をしまうところに
出くわして、この正体が分かりました。
蓋の上部に蛍光灯までつけているんですね。なかなか合理的だなと感心した次第。

突然で恐縮です。奥様が「余りにも歩きすぎ、暑い熱中症になっちまうだろ」と駄々をこねた
もので、はい、イタリア名物ジェラートを振る舞って。泣く子と奥様にはこれが一番(笑)

 

ー続くー


イタリア紀行[69]  ジェノバ⑩ 街角風景2

2013年10月08日 08時26分16秒 | イタリア紀行2013

街歩きの続きです。新市街地に続く階段。こういう風に他人の建物の下に公道があるという
のは、日本ではまず考えられません。デパートやオフィスの場合、最近は日本も法律が緩和
され、こういうケースも散見されるようになりましたが。

通路の上にはマリアのレリーフが。

この街角にもマリア像が。

この辺りは昔は城門があったところなんでしょうね。今では物見塔と一般家屋が
繋がって。左の建物は物見塔に合わせてRをつけた構造になってます。景観を
考えた設計なんでしょうね。

これも貴族の館であったんでしょう。屋上にでっかい屋根付きのバルコンのようなものが。

ちょっとナポリを思わせるような佇まいです。でも、あそこに比べるとゴミがない!(苦笑)

落書きの上には受胎告知のレリーフが。ちょっと門外漢のボクでも悲しくなります。

 

ー続くー