Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[76]  ベンティミグリア② 駅前

2013年10月12日 16時44分24秒 | イタリア紀行2013

駅前の町並みです。意外と活気があるのにちょっと驚いて。

この通りをまっすぐ行くとものの2,3分でもう地中海の海岸へ。昼時でなんやら皆さん
ビニル・バッグでお買い物の人が多かったです。これから帰ってお昼ごはんなんで
しょうか。

表通りの横道。かなり落ち着いた街と見ましたが。結構、こういうところで長期滞在
なんていいかも。ニーズにも近いし。

地中海の海岸です。 

海岸に添ってこんな橋が。向こうは完全にリゾート・エリアになっているみたいです。

このあたりまで来るとまるで南国の風情です。きっと夏場はヨーロッパ北部から来る
観光客で賑わうのかも。

かなり大きな市場。ちょっとびっくりしたのは圧倒的に買い物客では男性が多い!
ボクも主夫のひとりとして彼らにエールを(笑)

 

イタリア・スペインはやはりオリーブ天国。日本の漬物みたいな感覚なんでしょうけど、
圧倒的に種類が多いです。

これは加工済みのパスタ。色々な種類があるんですね。いいなぁ、こういうのが
あると助かります。ボクなぞはパスタ好きだから、毎日種類を変えて、1ヶ月以上は
これでもちそう。

花屋さん。いやぁ、色々種類が豊富で。

このどんつきが鉄道駅。そろそろ出発時間です。間に合わなかったら大変。
これからイタリアの国境を超えてフランスに入ります。 

 

ーイタリア編おしまいー


イタリア紀行[75]  ベンティミグリア① イタリア最後のスパゲティ

2013年10月12日 08時10分43秒 | イタリア紀行2013

ジェノバを出て鉄道で一路フランスを目指します。今回の旅行の最終目的地は例によって
スペイン。地中海沿岸を列車で旅することになります。
ヨーロッパ鉄道は大変整備されて、特にイタリアーフランス間はフランスの誇るTGV(新幹線)
があり、インターナショナルに繋がっているはずなのですが、ボク等が旅した時期がオフ・
シーズンであったせいか、はたまたボクが検索したレイル・ヨーロッパの時刻表の読み方が
甘かったのか、ジェノバ→ベンティミグリア(普通列車)→ニース(普通列車)→アヴィニョン
(TGV)で概ね8時間掛けてフランス到着となります。

前回もそうでしたが、全て列車の予約は前記レイルヨーロッパのWEBから出来ますので、
本当に便利な世の中になりました。尚、ボクの経験した限り、ヨーロッパの電車は概ね正確
です。前回三年前この路線を走った時には例のアイスランドの火山爆発で、ヨーロッパ中の
交通機関が麻痺して、旅行日程がぐにょぐにょになって大変に慌てたこともありましたが、
これは例外であります。

 

地中海を臨みながらののんびりした鉄道の旅もまた楽しであります。

フランスとの国境に近いベンティミグリア駅。ここで1時間ほどのトランジット・タイム
があり、昼食を兼ねて駅前散歩。列車の待ち時間がこれくらいあると、寧ろ長旅も
楽しいものです。

駅前のカフェテリアで最後のイタリア料理を頼んで。ん~ん、ビールがうまいでございます。
日本と違い地中海沿岸って結構乾燥していて、初夏の日差しは強いのですが爽やかな
気候。これがビールに合うんです。

やはりスパゲティになりました(笑)料理の種類があまりなくて、ボロネーズを。ソースは
普通のお味でしたが、麺がしこしこの平麺で、イタリアに別れを告げるためゆっくり
味わいましたよ(笑)

奥様はチーズのたっぷりはいったリゾットのようなもの。こういう作り方は日本では見ないかも。
ちょっとおすそ分けしてもらいましたが、なかなかあっさりした味でうまかったです。

 

ー続くー


イタリア紀行[75]  ジェノバ⑯ スパゲティ・ジェノベーゼ

2013年10月11日 16時15分42秒 | イタリア紀行2013

ジェノバに来たらこれを食べて帰らねばなりませぬ。
言わずと知れたスパゲティ・ジェノベーゼ!!

ハーブ類が大好きなボクとしては、このバジルソースは大好物。ん~ん、いい香り。
じゃがいももしゃきしゃきして、こりゃ堪りませぬわ。

残念ながら我が家の小さな庭のハーブではこの味はでません(涙)
写真の濃い緑色は定番のいんげんです。

 

港町ということで魚介のグリルも頼んで。オイルがいいせいか、とても美味しく戴きました。
でも、この魚介のプレートなんですが、お魚がなんか変。で、サーブしてくれた可愛いお嬢さん
に、「この魚、何で半身のもう一つがないの」と聞いたものです。彼女、一瞬きょとんとして。
ちょっと間があいて顔が若干こわばって。そして何も言わずそそくさと厨房に消えて行きました。

暫くしてお嬢さん、厨房から出てきて・・・

はい、二枚におろした片割れと無事再会出来ました(爆)
結構、高級レストランであり、まさか片方の半身は別の客にというわけではないと
思いますが。真相は敢えて問い質しませんでした。日本人の感覚からすると、
やはり腹かっさばいた姿を見せるより、丸で出てきたほうが美しいと思うのですけど。
箸とフォークの違いで食べづらいということもあるのかしら。奥様と真相究明をあれや
これや。それが故にワインが進んで、二本も空けちまったじゃないかっ(爆)

このパンが妙にもちもちとして、もしかして米粉でも使っているんじゃないかと
思ったりして。そんなわけないんでしょうけど、かなりうまいパンでありました。
当然、お代わりも(笑)

あとはサラダをお供にして。
満足な食事でありました。

 

ー続くー


イタリア紀行[74]  ジェノバ⑮ イタリア洗濯干し事情

2013年10月11日 08時07分36秒 | イタリア紀行2013

イタリアというと洗濯物を干している姿をよく目にします。

街を歩いて日本のように電線が空を覆っているという風景は殆ど見られませんが。
こんなふうにお隣さんのビルとの間でもロープが張られていたりして(笑)
おまけに、全く日が差さないような場所でも悠然と洗濯物が干してあったりします。
更に凄いのは一昼夜平気で干しているところも(昔、ポルトガルで3日干というの
を見たこともありますが 爆)

しかし、どうやってこんなところに干せるのかずっと気になっておりました。
ふつ~に考えると危険が一杯のように思えるのです。

望遠レンズでアップしてやっと分かりました。なるほどであります。

こんな仕掛けがあったんですね!生活の智慧でありました。

 

ー続くー

 


イタリア紀行[73]  ジェノバ⑭ 王宮3

2013年10月10日 16時10分56秒 | イタリア紀行2013

中庭には彫刻も置かれて。

ミューズの彫刻でしょうか。面白いことに女神の膝辺りにこんなものが顔を出して。

ゴーガイルが一緒に彫られた彫刻なんて初めて見ました。フランスの教会建築の
定番だと思っていましたが。ゴチック建築華やかなりし頃の装飾だと思います。
やはり地理的にフランスに近いせいでしょうか。

可愛い子どもの顔が。

両ウイングの窓はこんなふうに。ガラリ戸を開けると色違いで面白いです。
上の窓は両開きですが、下は片面で表情に変化をつけています。意匠的
には面白いですけど、使う側はちょっと困るかも。

屋上にはこれまた沢山の彫刻が。遠くからですと小さく見えますが、きっと等身大
以上の大きさがあるんでしょうね。

天井からぶら下がったランタン。十字架を象ったエンブレムが。

 

ー続くー


イタリア紀行[71]  ジェノバ⑫ 王宮1

2013年10月09日 08時31分31秒 | イタリア紀行2013

王宮となっていますが、元々はジェノバの豪商バルビ家が1650年に建築した邸宅
です。その後、17世紀から18世紀にかけジェノバの繁栄を迎えて様々な大規模
邸宅が建設されますが、ずっと最大規模を誇っています。それ故、「王宮」というような
呼称で呼ばれるようになったものと思います。

現代は表の看板でも分かる通り、ブルビ家とその後を継いだサヴォイア家が収集した
美術品を主体とした美術館となっています。生憎、この日が休館で、外観だけの見学と
なりましたが、往時のジェノバの繁栄がこの建物に象徴されているようです。

 

玄関ロビーにはサンダル履きの足の彫刻と、天使(ガブリエルかな?)がお出迎え。

壁と天井の際にはライオンを象ったモールディングが。ジェノバの人はライオンが
お好きなようです。

恐らく両家が当時使っていた馬車がさり気なく置かれて。

二階に繋がる階段。意外と素っ気ないほど簡素な仕上げです。でも、中の装飾と調度品は
逆に絢爛豪華なようです。美術品では英国絵画の祖と言われるヴァン・ダイクというフランドル
出身の画家の絵画が有名です。

ピロティを出て中庭から見た外観。これだけ大開口のサッシュ窓は珍しいですね。
かなり明るい室内だと思いますが、若干美術品には問題ありかな、なんて余計な
心配をしたりして(苦笑)

 

 

ー続くー


イタリア紀行[70]  ジェノバ⑪ 街角風景3

2013年10月08日 16時53分56秒 | イタリア紀行2013

街角でさり気なく置かれていた写真。恐らく18世紀から19世紀にかけての昔の
ジェノバの写真でありましょう。当時の繁栄ぶりがこれで窺えます。

注目すべきは中段の右の写真。チンチン電車のようなものが見えます。これが
前にご紹介した旧市街地と新市街地をつなぐフニクラ。今でもこのトンネルは
ありまして、電車のカタチは変わっていますが、実際に動いています。一般の
住居の一階部分を突き抜けて登っていくというのがとっても面白かったです。

こういう写真を見ると日本の横浜・神戸も明治・大正期の建物が残っていたら、また
随分と違った風情を醸し出していたんだろうなと思ったりして。もう日本の人口も
1億2千万人を突破するようなことはないでしょう。7,8千万人くらいで推移する
として、雨後の竹の子のような超高層ビルは必要ありません。是非、やっと残って
いる昔の町家の姿だけでも保存する方向で考えて行きたいですね。

まさに下町風情。東京の下町ですと通路に盆栽やらプランターやらが置かれちゃいますが。
それにしてもこういう裏道を歩いていてもゴミが落ちていないのに感心しました。とても
イタリアとは思えない(笑)

既にご紹介した建築群はこの一帯で歴史的建築物として世界遺産に登録されていて、
その影響があるのかも知れません。
日本の富士登山道を含め、ゴミが世界遺産登録を機になくなるといいのですけど。

ヨーロッパの街角を歩いているとよくこの風景に出くわします。ずっと随分とでかい
ゴミ箱が沢山並んでいるものだと思っていましたが。

なんとお店やさんでありました。本とかレコードとか、あと雑貨とか。丁度店をしまうところに
出くわして、この正体が分かりました。
蓋の上部に蛍光灯までつけているんですね。なかなか合理的だなと感心した次第。

突然で恐縮です。奥様が「余りにも歩きすぎ、暑い熱中症になっちまうだろ」と駄々をこねた
もので、はい、イタリア名物ジェラートを振る舞って。泣く子と奥様にはこれが一番(笑)

 

ー続くー


イタリア紀行[69]  ジェノバ⑩ 街角風景2

2013年10月08日 08時26分16秒 | イタリア紀行2013

街歩きの続きです。新市街地に続く階段。こういう風に他人の建物の下に公道があるという
のは、日本ではまず考えられません。デパートやオフィスの場合、最近は日本も法律が緩和
され、こういうケースも散見されるようになりましたが。

通路の上にはマリアのレリーフが。

この街角にもマリア像が。

この辺りは昔は城門があったところなんでしょうね。今では物見塔と一般家屋が
繋がって。左の建物は物見塔に合わせてRをつけた構造になってます。景観を
考えた設計なんでしょうね。

これも貴族の館であったんでしょう。屋上にでっかい屋根付きのバルコンのようなものが。

ちょっとナポリを思わせるような佇まいです。でも、あそこに比べるとゴミがない!(苦笑)

落書きの上には受胎告知のレリーフが。ちょっと門外漢のボクでも悲しくなります。

 

ー続くー

 


イタリア紀行[67]  ジェノバ⑧ カテドラル3

2013年10月07日 08時13分20秒 | イタリア紀行2013

主祭壇の天井画とステンドグラスです。祭壇の飾りは意外と質素ではあります。

オレンジ色と白と黒を主体としたステンドグラス。少ない色でもこれだけの表現が
出来るものなんですね。

こちらはオレンジのグラデーションだけというちょっと変わったステンドグラス。

入り口の上部に描かれたキリスト像。

「聖ロレンツォの判決」という天井画。ラザロ・ヌヴァローネという方の作品です。

この彫刻のキューピーさんが、マリア像に比べてでっかいのが気になりました(笑)
おまけに髑髏を枕代わりにして(爆)
死んだらこんなものよ、という反語的教育なのかしら?

この彫刻は結構動きがあって、まるで舞台劇をみているような。教会の彫刻として、こういう
表情豊かなものは珍しいのかも。

この裸婦像を見てボクはちょっと驚いたです。カソリックの教会で裸体をマリアのそばに
置くとはなんとまぁ、大胆な。よく見れば左手にはいちじくの葉っぱのようなものが。それで
ああ、これはイヴかと納得した訳ですが。それにしても、堂々と裸体が教会内で表現
出来るようになったというのは、このジェノバ自身がかなり進歩的な街であったという
ことでしょう。創建は13世紀と前に記しましたが、この彫刻群は確実にルネッサンス以降
でありましょう。

慌てて反対側を見たら、いました、いました。アダムが(笑)

バラ窓にはマリア像が描かれて。花びら部分の色が綺麗です。

 

ー続くー

 

 


イタリア紀行[66]  ジェノバ⑦ カテドラル2

2013年10月06日 08時17分54秒 | イタリア紀行2013

カテドラルの内陣です。この椅子席、教会の鉄則をちょっと外れているような・・・
ボクのような異教徒の観光客用ではないと思いますが。教会も徐々にまた変革
なんでしょうか。 

初期のゴチック建築であるために二階部分の階高が低く抑えられています。内部も黒と白の
縞模様が外観と同じで、とても素敵。主祭壇周りは意外と簡素で、全体の調和がとれています。

こういうスッキリしたデザインもいいですね。

主祭壇の手前のクーポラを見上げてみました。

受胎告知。

ブロック石の上に彩色したんでしょうか。創建当時は極彩色で彩られていたので
しょうけど、ちょっと残念ですね。上部のほうに受胎告知の場面が描かれている
のがちらっと分かります。

この建物、この地域は第二次世界大戦中に空襲の被害にも遭っているそうで、
未だ未確認の爆弾があるそうでちょっと怖いですが(苦笑)その影響もあるのかも。
後で調べて桑原桑原。

パイプオルガン。観音扉に包まれる時ってあるのかしら。寧ろ少食の絵を見せる細工かも
知れませんね。

聖母被昇天。この教会のステンドグラスはボクが今まで見た中で色彩がちょっと
違います。中間色のバリエーションとかグラデーションが入って面白いです。

ステンドグラスについては次号でもっとご覧になれます。

 

 

ー続くー

 


イタリア紀行[65]  ジェノバ⑥ カテドラル1

2013年10月05日 08時20分19秒 | イタリア紀行2013

こちらがジェノバの大聖堂、サン・ロレンツォ大聖堂の側面です。
鐘楼のカタチがちょっと変形しているのが特徴的であります。

この地方特産の白と黒の大理石を交えたデザイン。きりりと引き締まった姿に暫し感嘆。
創建は13世紀で初期のゴチック建築といえるでしょう。鐘楼とクーポラは16世紀の完成
です。

入り口の玄関には二体のライオンがお出迎えを。教会にもライオンを配しているのは
ヨーロッパの教会でも珍しいかも。

この二頭のライオンは両方口を閉じていて阿吽のカタチにはなっておりません。

オスのライオンってよく見るとなにかアホ面に見えますね(笑)
ケニアにいた時は嫌というほどライオンは見ていますが、オスは大体一日中寝ている。
顔もいつも眠そうで(笑)その点、メスは常に子供を警戒して緊張感を以った顔をして
います。ボクもオスライオンのようにぐ~たらしていたいなぁ(笑)

側面にはライオンだけでなくガーゴイルも。
側面にはファサードでは気付かなかった様々な彫刻やら文様が施されて。結構細部まで色々計算
して作られているのにちょっと驚きを。

この白と黒の縞模様のデザインって素敵ですね。そして細部に亘って色々な文様が微妙な
変化を与えて。昔、ご紹介したスペインのコルドバの大聖堂も赤と黒の縞模様の傑作であり
ましたが、それに匹敵する大聖堂であります(コルドバの大聖堂はもともとはアラブのモスリム
教会を改装しているので設計思想は全く違いますが)

さて、次号で内部を見学します。内部もとても素敵。ご期待下さい。

 

ー続くー

 


イタリア紀行[64]  ジェノバ⑤ コロンブスの家

2013年10月04日 16時29分11秒 | イタリア紀行2013

こちらはダウンタウンの中心、フェラーリ広場。かなりでかい広場に、やはり大きな噴水が。
周りの建物もとても重厚で、圧倒されます。往時のジェノバの繁栄が偲ばれます。

この広場からあるいて数分のところに、かのコロンブスが青年期を過ごしたという家が。
なんやらちょっと横道にはいったところで、とても小さな家なので見つけるのに苦労したり
して。歩いている若い女性数人(男には声を掛けません 笑)に道を聞くのですが、結構
知らなかったりして(笑)

彼はここで航海術等を修行して、この後スペインで更に航海術、天文学、数学等を学び
あの歴史的発見となる大航海のプロジェクトをスペインのイザベラ女王にプレゼンする
ことになります。最初のプレゼンは無視に近い形で終わり、二回目も音沙汰なしで、失意
のうちにまたジェノバに戻りかけた時、マドリッドの近くグラナダの付近で、朗報を告げる
女王の使者が追いついて、遂に念願が叶ったというエピソードがあります。

この建物自体はコロンブスを慕う市民の手によって後年元の場所に建てられたものです。
尚、コロンブスの新大陸発見の第一回航海は1492年であります。

 

フェラーリ広場の裏手にあるこの建物。元々は海洋共和国時代の総督の官邸で、ドゥカーレ宮殿
二本組の柱に特徴があるファサードです。現在は市立文化センターとして活用されています。

この日も何かの催しがあるんでしょうが、玄関前に置かれた二体のゆるキャラが面白い。
足元にQRコードが埋め込まれているのもアイデアですね。

このドゥカーレ宮殿の脇でこんな看板を発見。芸者と侍の写真展ですって。この髪を
洗う女性の写真はどこかで見たことがあるような記憶が。看板右のスタンリー・
クブリックの名前に異様に興奮したボクでありますが。

まさか、あの映画監督のスタンリー・キューブリックさんの写真展じゃないで
しょうね。
この監督さんはあの「時計仕掛けのオレンジ」「2001年宇宙の旅」で超有名な監督
ですが、そもそもの出自はカメラマンであり、ルック誌で写真が認められ、写真集を
映画にしたことから映画界に転出した方であります。でも、彼は大の飛行機嫌いで
生涯で飛行機に乗ったことは1回くらいで、日本には来ていないはず。ということを
思い出して、この写真展はパスしましたが。でも、とても気になる看板でありました。

ドゥカーレ宮殿前の広場です。向こうにミナレットが見えますが、そちらがこの地の大聖堂。

大聖堂へ向かう道は人が一杯。車の侵入が禁止になっているようです(土日では
ありません)。常時こういう車なしっていうのもいいですね。

 

ー続くー


イタリア紀行[63]  ジェノバ④ ダウンタウン

2013年10月04日 08時07分22秒 | イタリア紀行2013

ジェノバのダウンタウンです。この辺りはビジネス街になっているようなのですけど、
どういう業種が多いのかは外観では全く分かりません。

このビル、玄関の上部の表示を見ると「Municipio」となっていますので、市役所で
ありましょう。とってもしゃれた建物で、玄関を入ると即階段があり、階段をのぼると
そこは大きなパティオになっています。
恐らくは昔の貴族の館をそのまま転用しているのではと思います。

この建物の外壁の彫刻がまた素晴らしいです。

こちらのパティオの中心には噴水のようなものが設えられて。また2階には大きなバルコニーが。
とてもロマンチックな内部空間になっています。

それぞれの館のパティオは色々な表情があって、観るものを飽きさせません。

こちらは銀行さんのビル。建物的には新しい感じがしますが(1階部分は恐らく増築か改築?)
すっきりした外観がとても素敵でありました。

銀行のエンブレム。十字軍の騎士団の流れを組む創始者なんでしょうか。かなり複雑な
デザインになってます。

この道路。片側だけ歩行者との分離帯に緑を配して。こういうところを見るとこの街って
結構裕福なんだと直感しちゃう(笑)

でも、このアイデア、凄いセンスを感じます。植えている植物の背も一緒でないのがとても
いい。
日本みたいになんでもかんでもガードレールという無粋な仕掛けでなく、こういうところは
見習いたいですね。

 

ー続くー

 


イタリア紀行[62]  ジェノバ③ 港町風景

2013年10月03日 16時24分40秒 | イタリア紀行2013

港の近くの小さな広場の一角。この風景を見ても何やら新旧の建物が入り混じってとても
興味を引かれます。

流石、港町にはマドンナ像が似合います。船乗りにとってマリアは絶大な守り神。

その下では現代のマドンナ達が初夏の日差しを浴びてチャッティング。


一番上の写真の狭い路地。港町特有の薄暗い横丁が続いておりました。
嫌がる奥様を引っ張って、どんどん進みます。 

この薄暗い路地はどうやらアラブ人街のようでありました。ちょっと安手の雑貨店とか、飲食店が
並んで。タジン鍋がたくさんあったのにはちょっとびっくり。中華ではなくてこちらで昼食をとれば
よかったかな。どうもこの辺り一帯はアルジェリア文化が幅をきかせているようです。クスクスの
値段が安いのにこれまたびっくり。日本じゃなかなか美味しいクスクスは食べられませんので・・・

こちらはアラブ風のスイーツ屋さん。このお菓子、アラブのものだと極端に甘いのですが。
ボクは全く縁がないのです。昔、中東にいた頃、子どもたちもアラブのお菓子、ジュースは
食べず、飲みませんでした。甘すぎて気持ち悪くなると(苦笑)

薄暗い横丁を通り抜けるともだ~んな教会建築が。

重厚な建物が増えてきます。恐らく18世紀後半から19世紀初頭にかけてヨーロッパを
席巻した新古典主義の建物群であろうと思われます。フランスでナポレオンがその威信
を示すために宣伝したのがきっかけと聞いていますが、やがて広まるに連れて、ロマン主義
とも相俟って広範な芸術革命となりました。

そしてスペインではバルセロナを中心としたモデルニスモという文化革命に繋がるのですが、
この旅の後半のスペイン編でその絢爛の姿をお見せ出来ると思います。

道路線形を利用した建物群。下の写真の建物は完全なRとなっています。一度
この内部空間を覗いてみたいと思うのですが、なかなか果たせずです。きっと利用
出来ないスペースがたくさん出てると思うのですが(苦笑)

この彫刻には参りました。二人の巨人が頭を抱えているように見えるのです。それとも
ナルシストのお二人さん、しきりと髪をきにしているんでしょうか(笑)

こちらは繁華街に向かう道筋。ガラリと建物が近代的になって来ました。いかにも港町
という雰囲気がします。

 

ー続くー


イタリア紀行[61]  ジェノバ② スパも飽きたので中華を

2013年10月03日 08時05分14秒 | イタリア紀行2013

イタリアを一週間以上歩きますと、そろそろイタ飯にも飽きて。本物のウニ・スパにも
ありつけずで、港の近くのなんやらちょっといかがわしさを感じる中華屋サンへ。
大体において、海外では「いかがわしそう」に見える中華屋サンって、たいてい旨い店が
多いのですが(これボクの経験値)

最初に頼んだのは定番の青島(チンタオ)ビール。ドライビールの代表格のようなスッキリ
して、コクのある大好きなビールです。チンタオビールの発祥は元々はドイツの会社ですが、
第一次世界大戦後、日本の大日本麦酒が権益をドイツから取得して、現在のようなうまい
ビールに仕上げました(こういう歴史は中国の人は知らないだろうな)

奥様の好物春巻き。皮はパリパリで具がどっさり。なかなかいけました。

海鮮五目炒め。エビもぷりんぷりんで結構なお味。そして、やはりイタリアは野菜が美味いで
ございまする。

仕上げは焼きそば。あはは、これが本場中国と違って細麺で、何故か日本のお祭りの
屋台で食べるような味。海外でこういう味に出会うとは!ソースがなんと日本の醤油を
使っているんです(中国醤油とは違っていました)。これは海外では初めての味かも(笑)
あっさりして結構いけましたよ。

ここジェノバはフランスの国境に近く、またかつてナポレオン時代にはフランスに編入
されたりという歴史があって、中華もフランス料理っぽいかと思いましたが、ちょっと
違うようです。因みにフランスで食べる中華は、もう中華ではなくやはりフランス料理
という趣で、かなり上品な(というと叱られますが)味が多いので、パリなぞに行くと
必ず中華は食べるほど。あと、ベトナム料理とかタイ料理とか、びっくりするくらい新しい
味に出会えます。

長旅になるとやはりヨコメシも辛くなった時、この中華はとても有難い存在なのです。

 

ー続くー