Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

フランス紀行[8]  アヴィニョン⑧ アヴィニョン橋2

2013年10月18日 08時11分19秒 | フランス紀行2013

跳ね橋の手前の資料館にこんな写真が。はは、子供が踊ってますよ、輪になって。
この橋、巾がたったの4Mしかなくて、こういう小さな子供が踊るしかなさそうです。
最初の橋は1177年から1185年に建設。その後、まずはフランスのルイ8世の攻撃で
三分の二が破壊され、その直後住民の手で再建されるも維持補修が出来ず、度重なる
ローヌ川の洪水で破壊され、全部で22あったアーチは四つしか残っておらず、現在
に至るであります。

しかし、この写真合成だと思うのですが、かつての雰囲気がよく出ています(写真が
開発されたのが1824年ですから、子供達の写真はそれ以降になります)

こちらは往時の姿。これもイラストでありましょう。完成時の長さは920mもあったそうです。
当時からすると世界一の長大橋と言えるのかもです。

それにしても世界中に知られた「アヴィニョン橋の上」というシャンソン。何故これほど
までに人気があったのかとても不思議。実はボク自身は高校時代にフランス語が必修で、
最初に覚えたシャンソンがこの歌。それ以来、ここに来ることが憧れでありました。
よっぽど広い橋で、大勢の農民が輪になって踊ったのかと思いましたら。あはは、
実際にここに立ち、ちょっとがくっと来たりして(苦笑)

先端に見える小屋のようなものが、「サン・ベネゼ」を祀った教会で、これが唯一のオリジナル。
丁度現存する今の橋の中間くらいにあります。創建当時の橋の天端の位置はもっと下で、
このチャペルももっと立派に見えていたことでしょう。洪水の関係で橋の高さも随分嵩上げ
されたようです。

因みに聖ベネゼは当地の羊飼いで、この橋を作ったという伝説の人。

ボク等のような旅人が見る限り大変穏やかなローヌ川です。最近の日本の気候でよく理解
出来るのですが、これだけの大河、一度氾濫した時の恐怖って想像を絶するものなんで
しょうね。

サン・ベネゼのチャペルの屋根です。チャペルというか祠というイメージです。

チャペルの中には一体のマリア像だけが寂しく置かれて。正面の祭壇には恐らく
キリスト像があったんでしょうね。

聖ベネゼにまつわる聖遺物は他に移されているそうです。

 

ー続くー

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
モ-ニング! (getteng)
2013-10-18 08:45:13
belageさん
これが復元しない理由は?
だから、人気があるのかとは思いますが・・・。
返信する
アヴィニョンの橋 (kurakame)
2013-10-18 09:20:59
あの唄のあの橋の詳細を楽しく拝見させていただいています。
たぶん、中学のころの音楽の教科書か、副本で知った記憶があります。
歌詞もメロディーも単純で易しく、童謡だと思っていました。
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gettengさん (belage)
2013-10-19 16:23:10
恐らくですが、ふたつの理由があると思います。
ひとつは度重なる災害で、それくらいこの川が
暴れ川であるということ。ほかひとつは、そのうち
新しい橋が近くに出来てしまったこと、そして
対岸が都市として十分に発展せず必要がなくなった
ことじゃないでしょうか。
返信する
kuramameさん (belage)
2013-10-19 16:25:02
ボクも民謡だと思っていました。もっともシャンソン
も民謡の一つでありますが。
どうもこの歌は20世紀の前半に作られたという
説があって、がくっと来てます)苦笑)
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