王宮となっていますが、元々はジェノバの豪商バルビ家が1650年に建築した邸宅
です。その後、17世紀から18世紀にかけジェノバの繁栄を迎えて様々な大規模
邸宅が建設されますが、ずっと最大規模を誇っています。それ故、「王宮」というような
呼称で呼ばれるようになったものと思います。
現代は表の看板でも分かる通り、ブルビ家とその後を継いだサヴォイア家が収集した
美術品を主体とした美術館となっています。生憎、この日が休館で、外観だけの見学と
なりましたが、往時のジェノバの繁栄がこの建物に象徴されているようです。
玄関ロビーにはサンダル履きの足の彫刻と、天使(ガブリエルかな?)がお出迎え。
壁と天井の際にはライオンを象ったモールディングが。ジェノバの人はライオンが
お好きなようです。
恐らく両家が当時使っていた馬車がさり気なく置かれて。
二階に繋がる階段。意外と素っ気ないほど簡素な仕上げです。でも、中の装飾と調度品は
逆に絢爛豪華なようです。美術品では英国絵画の祖と言われるヴァン・ダイクというフランドル
出身の画家の絵画が有名です。
ピロティを出て中庭から見た外観。これだけ大開口のサッシュ窓は珍しいですね。
かなり明るい室内だと思いますが、若干美術品には問題ありかな、なんて余計な
心配をしたりして(苦笑)
ー続くー