Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[68]  ジェノバ⑨ 街角風景1

2013年10月07日 16時38分30秒 | 伊豆

ジェノバというと日本で例えて言えば、神戸とか長崎に相当するのかしら。どちらも造船とか
海運業で伸びた都市であります。そして港から直ぐ山なり丘陵が広がって。

ボクなんぞはこの風景を見ていると逗子の駅前って感じになって非常に親しみを覚えます。

この辺りは急にがけ地が多くなります。そして旧市街地と新市街地の分かれ目のような場所。
沢山のトンネルや、フニクラ(登山鉄道)が両方の市街地を結ぶ役割を果たしています。
崖地にそって建物も建設されており、その建物がそのまま擁壁代わりとなっていたり。

再び旧市街地に戻り路地散策。

ヨーロッパは電線の類は殆ど地中に埋められて景観を邪魔することが少ないのですが、
丁度工事中の現場に遭遇。てっきり、共同溝のようなシステムがあるのかと思っていたら、
これは水道管だと思うのですが、ふつ~に埋設されていたのにはびっくり。それと表層から
かなり浅いところに埋設されているのにもちょっと驚いたりして。
この狭い巾にあと下水管とガス管、電気・電話線が埋設されているかと思うと、結構メンテ
ナンスも大変だなと思った次第(ガスはLPGでタンク売りかもしれませんが。イタリアはLPG
では先駆者なんですよ。LPG車なんて世界で一番多いかも)

このあたりにはブティックとかレストランがあって。慣れてないと看板も遠くから分かる
わけではなし、探すのに一苦労しそうです。ただ、欧州の場合は通りと番地がわかると
比較的スムースに場所は特定出来るようです。ボクには言葉の壁が存在しますが
(苦笑)

街の所々にはマリアを象ったレリーフが。港町だけあってここもマリア信仰は絶大な
ようです。

 

ー続くー

 


イタリア紀行[67]  ジェノバ⑧ カテドラル3

2013年10月07日 08時13分20秒 | イタリア紀行2013

主祭壇の天井画とステンドグラスです。祭壇の飾りは意外と質素ではあります。

オレンジ色と白と黒を主体としたステンドグラス。少ない色でもこれだけの表現が
出来るものなんですね。

こちらはオレンジのグラデーションだけというちょっと変わったステンドグラス。

入り口の上部に描かれたキリスト像。

「聖ロレンツォの判決」という天井画。ラザロ・ヌヴァローネという方の作品です。

この彫刻のキューピーさんが、マリア像に比べてでっかいのが気になりました(笑)
おまけに髑髏を枕代わりにして(爆)
死んだらこんなものよ、という反語的教育なのかしら?

この彫刻は結構動きがあって、まるで舞台劇をみているような。教会の彫刻として、こういう
表情豊かなものは珍しいのかも。

この裸婦像を見てボクはちょっと驚いたです。カソリックの教会で裸体をマリアのそばに
置くとはなんとまぁ、大胆な。よく見れば左手にはいちじくの葉っぱのようなものが。それで
ああ、これはイヴかと納得した訳ですが。それにしても、堂々と裸体が教会内で表現
出来るようになったというのは、このジェノバ自身がかなり進歩的な街であったという
ことでしょう。創建は13世紀と前に記しましたが、この彫刻群は確実にルネッサンス以降
でありましょう。

慌てて反対側を見たら、いました、いました。アダムが(笑)

バラ窓にはマリア像が描かれて。花びら部分の色が綺麗です。

 

ー続くー