Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

武者小路実篤記念館の春③ 「さくらと立ちツボすみれ」

2012年04月27日 08時06分03秒 | フォト一句

冒頭で述べたようにこちらの庭は国分寺崖線の斜面を利用して作られています。
全体を高低二ブロックに分け、その間はトンネルで繋がれています。そのトンネル
の石垣で見つけた立ちツボすみれ。

 

苔むした岩の上には、散った桜の花が。季節の交代を告げるシーンです。

ここで、

 

緑なす 褥(しとね)の上に 花散らし

(小林 無茶)

 

 

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Phoenix 東北&関東
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フォト一句:辛夷(こぶし)

2012年04月01日 17時01分48秒 | フォト一句

 昨日の強風吹く前の公園で。

それでも時折の南風でこの花びらも「くるくる舞の海」。これこれおとなしく
していないさいと宥めすかして、漸く一枚ゲット(苦笑)

青空に純白のリボンがなんとも清々しいです。

 

ひとつの花を後ろから前から。どっちが前で後ろかは分かりませぬが(笑)
とても同じ花とは思えませぬ。花も色々な角度で見ないといけませんね。

それにしても我家の辛夷は昨年ボクがばっちり剪定したお陰で、多分
花芽まで完全カットしちゃったんでしょうね。現在蕾すらない状態。人様
のお宅のこれを見るととても複雑な気分になってしまうのです(爆)

ふ~~~、気を取り直して

ここで、

 

春疾風(はやて) 耐えて咲き初む 辛夷かな

(小林 無茶)

 

 

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春を探して(9) 深大寺のサンシュユ

2012年03月29日 08時53分40秒 | フォト一句

 やっと春を迎えた趣の深大寺参道です。画面の中央奥が本堂に至る山門。
そのそばの紅梅が見頃になりましたが、同じ山門前にある白梅はまだ二分
咲き程度。

昨日の東京は日中は穏やかな日差しで、やっと春を満喫できるかと思ったら、
夕方から物凄い突風とにわか雨。膨らんだ気持ちも一気にしぼんでしまった(涙)

門前の蕎麦屋さんの前に設えられた、このディスプレイ。本来ならもっと早くの
お目見えの筈でありますが。春告花の代表格、サンシュユ。

いやぁ、遅かったこともあるんでしょうけど、見事な花を咲かせていました。何事
も大器晩成というのがいいようです。ボクなんざぁ、大器大器と言われてん十年。
花を咲かせぬままそのまま「散りぬるをはか」と相成りますけど(爆)

こんな見事な花房を見ると、あのイタリア名物ミモザと比べてもひけを取りません。
素晴らしい木でありました。

 

 

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フォト一句:そはかのひとか

2012年03月24日 16時30分12秒 | フォト一句

ボクの散歩道、深大寺の水源のひとつである湧き水を湛えるお池があります。
苔むした石の上に椿の花が一輪落ちておりました。

水面に映るその姿。どちらが実でどちらが虚なのかと、ふと哲学的命題が頭を
よぎったりして。ここで嘔吐を感じたら立派な哲学者になれるんでしょうけど。

残念ながらボクはサルトルにはなれませんでした(爆)

 

ここで一句。

 

 

堕ちてなほ 麗し留む そはかの人

(小林無茶)

 

これはちょっと解説が必要。「そはかの人」はオペラ好きの方ならピンと来る言葉。
ベルディ作曲の「椿姫」の一曲「ああ、そはかのひとか」からの借用。

尚、ベルディのこの傑作のネタはデュマの大傑作長編小説「椿姫」。真実の愛に
目覚める娼婦マルグリットの生涯を描いております。

よって、この一句はマルグリットへのオマージュ。

ん~ん、我ながら傑作です(爆)

 

 

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春を探して(5) ミモザの花芽

2012年03月21日 09時04分15秒 | フォト一句

5例年、この時期になるとイタリアの街角風景を思い出します。
3月8日が「フェスタ・デッラ・ドンナ」=「女性の日」なんですけど。彼の地では愛する
女性にミモザの花を贈ります。2月末位からこの日にかけて街は花売りがミモザの
花束を持って歩く姿がそこかしこに。

ということで、日本もこの花の花期は平年ならもうとっくに過ぎているのですけど。
今年は見頃を見落としたかと思ったら・・・

ありゃ、まだこんな状態。

いやはや、ちょっとびっくりですけど、今年の春は百花繚乱となりそうで、想定外ですが
寧ろ嬉しいことかも。

 

 

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春を探して(2) 菜の花

2012年03月16日 08時17分02秒 | フォト一句

ボクの散歩道「野川」のほとり。

あと数週間でこの先のソメイヨシノの並木が満開となります。昨年は大震災で
中止になった夜のライトアップ、今年は再開となるんでしょうか。楽しみです。

やっと菜の花も咲き始めて。

川辺にはアオサギさんが日向ぼっこ。4月の末になるとこの川原は黄色い
菜の花で一面覆われます。

 

 

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Bの料理:牡蠣蕎麦

2012年03月07日 16時30分36秒 | フォト一句

牡蠣の苦手な方はごめんなさい。
広島の牡蠣を手に入れたので、ボクの冬の風物詩、牡蠣蕎麦を作ってみました。

ボウルに醤油少々、おろした生姜と酒を入れて暫く牡蠣を漬け込んでおきます。
これを冷蔵庫に30分ばかり寝かして。ちょっと出汁にとろみをつけるのと牡蠣の
味を逃さぬために、片栗粉をちょいとまぶして。そいつを鍋に熱したオリーブ・
オイルで軽く揚げて。

ふつ~に蕎麦をつくって上の牡蠣をトッピングしたら出来上がり。

すだちの薄切りを加えると香りと相俟って素敵な一品になるのですけど、薄切り
にするのが面倒というか、腹減ってたのでそのまま食べちまった(苦笑)

今日はタコの練り物を一緒に加えてみました。
ふ~、アツアツの蕎麦を手繰ればあの寒かった今季の冬が忘れられます。

 

今日も美味しく戴きましたが、ここで一句。

 

 

牡蠣蕎麦を 手繰れば忘る 寒冬日
(小林 無茶)

 

 それにしても、三月に入ってもまた寒くなっちまって(ぶつぶつ)

 

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フォト一句:寒冬に

2012年02月21日 07時57分54秒 | フォト一句

この間、NHKラジオで天気予報を聞いておりましたら、「暖冬」に対して「寒冬(かんとう)」という
言葉があるということをお聞きしました。聞き慣れない言葉ではありますがとアナウンサーの方
が仰っていましたけど、ボクも初耳のような気がします。
なぜならとアナウンサーの方が続けるに、ここ数十年、日本はずっと暖冬であったため「寒冬」
という言葉自体がつかわれなくなったのでしょうと。

我が地域では漸く1ヶ月以上も遅れて梅の花が咲きだしました。ともかく今年に入って朝起きれば
「寒い」が我家の合言葉。この花の開花がこんなに待ち遠しかったのは記憶にないほど。

 

てな訳で、ここで一句。  


寒冬に 耐えて香(かぐわ)し 梅一輪

ー小林 無茶ー

 

 

 

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フォト一句:蝋梅(ろうばい)

2012年01月15日 08時28分43秒 | フォト一句

今年初めてのフォト一句。
どうも昨年の3・11以来、句を作る気分になれませんでした。多分に
気持ちに余裕がなかった証左でありましょう。

昨年末から寒さにめげて、ヒッキー状態でありましたが(単に二日酔い
の連続であったという学説もありますが)、漸くこの寒気に触れて、
つるつるになっていた脳みそも急速瞬間冷凍、おおっ、シワが数本でき
たようでございまする。

散歩道で出会った蝋梅。

あのほのかな上品な匂いをかごうと鼻を近づけた瞬間、寒風がさっと
吹いて思わずくしゃみが出て、鼻水を慌ててティッシュで拭ったことは
内緒です(爆)

 

はい、ここで気を取り直して今年最初の一句をば。

 

唐梅(からうめ)の 香り残して 風渡り

(小林 無茶)

 

★「唐梅」とは蝋梅の別名です。韻を踏んでみました。

 

 

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