Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[64]  ジェノバ⑤ コロンブスの家

2013年10月04日 16時29分11秒 | イタリア紀行2013

こちらはダウンタウンの中心、フェラーリ広場。かなりでかい広場に、やはり大きな噴水が。
周りの建物もとても重厚で、圧倒されます。往時のジェノバの繁栄が偲ばれます。

この広場からあるいて数分のところに、かのコロンブスが青年期を過ごしたという家が。
なんやらちょっと横道にはいったところで、とても小さな家なので見つけるのに苦労したり
して。歩いている若い女性数人(男には声を掛けません 笑)に道を聞くのですが、結構
知らなかったりして(笑)

彼はここで航海術等を修行して、この後スペインで更に航海術、天文学、数学等を学び
あの歴史的発見となる大航海のプロジェクトをスペインのイザベラ女王にプレゼンする
ことになります。最初のプレゼンは無視に近い形で終わり、二回目も音沙汰なしで、失意
のうちにまたジェノバに戻りかけた時、マドリッドの近くグラナダの付近で、朗報を告げる
女王の使者が追いついて、遂に念願が叶ったというエピソードがあります。

この建物自体はコロンブスを慕う市民の手によって後年元の場所に建てられたものです。
尚、コロンブスの新大陸発見の第一回航海は1492年であります。

 

フェラーリ広場の裏手にあるこの建物。元々は海洋共和国時代の総督の官邸で、ドゥカーレ宮殿
二本組の柱に特徴があるファサードです。現在は市立文化センターとして活用されています。

この日も何かの催しがあるんでしょうが、玄関前に置かれた二体のゆるキャラが面白い。
足元にQRコードが埋め込まれているのもアイデアですね。

このドゥカーレ宮殿の脇でこんな看板を発見。芸者と侍の写真展ですって。この髪を
洗う女性の写真はどこかで見たことがあるような記憶が。看板右のスタンリー・
クブリックの名前に異様に興奮したボクでありますが。

まさか、あの映画監督のスタンリー・キューブリックさんの写真展じゃないで
しょうね。
この監督さんはあの「時計仕掛けのオレンジ」「2001年宇宙の旅」で超有名な監督
ですが、そもそもの出自はカメラマンであり、ルック誌で写真が認められ、写真集を
映画にしたことから映画界に転出した方であります。でも、彼は大の飛行機嫌いで
生涯で飛行機に乗ったことは1回くらいで、日本には来ていないはず。ということを
思い出して、この写真展はパスしましたが。でも、とても気になる看板でありました。

ドゥカーレ宮殿前の広場です。向こうにミナレットが見えますが、そちらがこの地の大聖堂。

大聖堂へ向かう道は人が一杯。車の侵入が禁止になっているようです(土日では
ありません)。常時こういう車なしっていうのもいいですね。

 

ー続くー


イタリア紀行[63]  ジェノバ④ ダウンタウン

2013年10月04日 08時07分22秒 | イタリア紀行2013

ジェノバのダウンタウンです。この辺りはビジネス街になっているようなのですけど、
どういう業種が多いのかは外観では全く分かりません。

このビル、玄関の上部の表示を見ると「Municipio」となっていますので、市役所で
ありましょう。とってもしゃれた建物で、玄関を入ると即階段があり、階段をのぼると
そこは大きなパティオになっています。
恐らくは昔の貴族の館をそのまま転用しているのではと思います。

この建物の外壁の彫刻がまた素晴らしいです。

こちらのパティオの中心には噴水のようなものが設えられて。また2階には大きなバルコニーが。
とてもロマンチックな内部空間になっています。

それぞれの館のパティオは色々な表情があって、観るものを飽きさせません。

こちらは銀行さんのビル。建物的には新しい感じがしますが(1階部分は恐らく増築か改築?)
すっきりした外観がとても素敵でありました。

銀行のエンブレム。十字軍の騎士団の流れを組む創始者なんでしょうか。かなり複雑な
デザインになってます。

この道路。片側だけ歩行者との分離帯に緑を配して。こういうところを見るとこの街って
結構裕福なんだと直感しちゃう(笑)

でも、このアイデア、凄いセンスを感じます。植えている植物の背も一緒でないのがとても
いい。
日本みたいになんでもかんでもガードレールという無粋な仕掛けでなく、こういうところは
見習いたいですね。

 

ー続くー