日本の色、古代紫。
とても惹かれる色ではあります。今年は特に暑かったせいか色づきがよいように
感じられます。
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こんな素敵な色に対して続けて書くのはもったいないのですけど・・・
最近起きたふたつのテロ事件。
ひとつは天皇主催の園遊会で、なんでも元俳優のおバカタレント議員が天皇を呼び止め
原発被害に関する直訴状を手渡しちゃった。
天皇に直訴なんていうと明治時代に足尾銅山の公害で田中正造が明治天皇に直訴した
歴史事件が頭を過りました。それに比べるとこの甘ちゃん議員の行動はなんとも幼稚、
おバカを通り越して本物の馬鹿。
象徴天皇たるもの、彼の直訴状に例え同感したとしても何も出来ないという基本的なこと
すら把握していないというのは、お粗末すぎ。
もしかして自分を田中正造になぞったのかも。義憤に駆られ、人間として自然にとった行動
なぞと記者団に言い訳しているけど、田中正造は議員を辞めて一個人として直訴した。
その上、彼は当時の時代背景もあるけど、死を覚悟の上の行動でもあった。
大体、「個人の意思です」といいつつも、当日撮影された訴状を見るとはっきりと参議院議員
山本阿呆太郎と自筆している。この一つを見ても議員による天皇の政治利用と見做されて
然るべきという道理が彼には分からない。
いやはや、誰が投票したのか、同じ東京都民としてホントに情けない。彼の立候補前から
の行動様式を見ると、自分の意見が通らなくなる、大衆の支持が集まらぬとなると、その
行動パターンが激化していたのは明白(TV報道しか知りませんが)。何れもっとおバカを
すると思っていましたが。
大体、まだ議員らしい活動も全くせず、いきなりこれかよと呆れ返っちまう。間違えて彼に投票
した人たちもさぞかしぶったまげたことでしょう。
即刻潔く辞職すべし。田中正造には幸徳秋水という友がいたけど、彼を支持する人材
はいないでしょう。さすれば世間に認められたいと、ウケを狙いたいと焦って次は何をするか
分かりません。
彼の今回の所業は民主主義に対するテロ行為であります。
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もう一つは紅い国の天安門で起きた自爆事件。
まさかあの警備が厳しい中でこんなことが起きるなんてとびっくりしました。北京市内でも
一番警戒の厳しい所。ボクなぞは怖くて近づけなかった記憶しかありません。
おまけにもし今回の事件の首謀者が新疆ウイグル自治区の人間であったとしたら、定常的に
彼らの行動は公安に把握されていた筈なんですが。それをいともあっさりかい潜れたと
いう事実に驚き。
恐らくこれが次の歴史の始まりになりそうな予感が。
そして内政の矛盾の糊塗には例によって都合のよい日本があります。これから、新疆
ウイグルはじめ、内モンゴル、チベットと戦後のどさくさに紛れて赤い国が略奪した国々
の反抗が激化するとともに、日本への矛先も一層激化するでしょう。
中国リスクはまた違う次元に入りました。