Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

イタリア紀行[62]  ジェノバ③ 港町風景

2013年10月03日 16時24分40秒 | イタリア紀行2013

港の近くの小さな広場の一角。この風景を見ても何やら新旧の建物が入り混じってとても
興味を引かれます。

流石、港町にはマドンナ像が似合います。船乗りにとってマリアは絶大な守り神。

その下では現代のマドンナ達が初夏の日差しを浴びてチャッティング。


一番上の写真の狭い路地。港町特有の薄暗い横丁が続いておりました。
嫌がる奥様を引っ張って、どんどん進みます。 

この薄暗い路地はどうやらアラブ人街のようでありました。ちょっと安手の雑貨店とか、飲食店が
並んで。タジン鍋がたくさんあったのにはちょっとびっくり。中華ではなくてこちらで昼食をとれば
よかったかな。どうもこの辺り一帯はアルジェリア文化が幅をきかせているようです。クスクスの
値段が安いのにこれまたびっくり。日本じゃなかなか美味しいクスクスは食べられませんので・・・

こちらはアラブ風のスイーツ屋さん。このお菓子、アラブのものだと極端に甘いのですが。
ボクは全く縁がないのです。昔、中東にいた頃、子どもたちもアラブのお菓子、ジュースは
食べず、飲みませんでした。甘すぎて気持ち悪くなると(苦笑)

薄暗い横丁を通り抜けるともだ~んな教会建築が。

重厚な建物が増えてきます。恐らく18世紀後半から19世紀初頭にかけてヨーロッパを
席巻した新古典主義の建物群であろうと思われます。フランスでナポレオンがその威信
を示すために宣伝したのがきっかけと聞いていますが、やがて広まるに連れて、ロマン主義
とも相俟って広範な芸術革命となりました。

そしてスペインではバルセロナを中心としたモデルニスモという文化革命に繋がるのですが、
この旅の後半のスペイン編でその絢爛の姿をお見せ出来ると思います。

道路線形を利用した建物群。下の写真の建物は完全なRとなっています。一度
この内部空間を覗いてみたいと思うのですが、なかなか果たせずです。きっと利用
出来ないスペースがたくさん出てると思うのですが(苦笑)

この彫刻には参りました。二人の巨人が頭を抱えているように見えるのです。それとも
ナルシストのお二人さん、しきりと髪をきにしているんでしょうか(笑)

こちらは繁華街に向かう道筋。ガラリと建物が近代的になって来ました。いかにも港町
という雰囲気がします。

 

ー続くー


イタリア紀行[61]  ジェノバ② スパも飽きたので中華を

2013年10月03日 08時05分14秒 | イタリア紀行2013

イタリアを一週間以上歩きますと、そろそろイタ飯にも飽きて。本物のウニ・スパにも
ありつけずで、港の近くのなんやらちょっといかがわしさを感じる中華屋サンへ。
大体において、海外では「いかがわしそう」に見える中華屋サンって、たいてい旨い店が
多いのですが(これボクの経験値)

最初に頼んだのは定番の青島(チンタオ)ビール。ドライビールの代表格のようなスッキリ
して、コクのある大好きなビールです。チンタオビールの発祥は元々はドイツの会社ですが、
第一次世界大戦後、日本の大日本麦酒が権益をドイツから取得して、現在のようなうまい
ビールに仕上げました(こういう歴史は中国の人は知らないだろうな)

奥様の好物春巻き。皮はパリパリで具がどっさり。なかなかいけました。

海鮮五目炒め。エビもぷりんぷりんで結構なお味。そして、やはりイタリアは野菜が美味いで
ございまする。

仕上げは焼きそば。あはは、これが本場中国と違って細麺で、何故か日本のお祭りの
屋台で食べるような味。海外でこういう味に出会うとは!ソースがなんと日本の醤油を
使っているんです(中国醤油とは違っていました)。これは海外では初めての味かも(笑)
あっさりして結構いけましたよ。

ここジェノバはフランスの国境に近く、またかつてナポレオン時代にはフランスに編入
されたりという歴史があって、中華もフランス料理っぽいかと思いましたが、ちょっと
違うようです。因みにフランスで食べる中華は、もう中華ではなくやはりフランス料理
という趣で、かなり上品な(というと叱られますが)味が多いので、パリなぞに行くと
必ず中華は食べるほど。あと、ベトナム料理とかタイ料理とか、びっくりするくらい新しい
味に出会えます。

長旅になるとやはりヨコメシも辛くなった時、この中華はとても有難い存在なのです。

 

ー続くー