イタリアを一週間以上歩きますと、そろそろイタ飯にも飽きて。本物のウニ・スパにも
ありつけずで、港の近くのなんやらちょっといかがわしさを感じる中華屋サンへ。
大体において、海外では「いかがわしそう」に見える中華屋サンって、たいてい旨い店が
多いのですが(これボクの経験値)
最初に頼んだのは定番の青島(チンタオ)ビール。ドライビールの代表格のようなスッキリ
して、コクのある大好きなビールです。チンタオビールの発祥は元々はドイツの会社ですが、
第一次世界大戦後、日本の大日本麦酒が権益をドイツから取得して、現在のようなうまい
ビールに仕上げました(こういう歴史は中国の人は知らないだろうな)
奥様の好物春巻き。皮はパリパリで具がどっさり。なかなかいけました。
海鮮五目炒め。エビもぷりんぷりんで結構なお味。そして、やはりイタリアは野菜が美味いで
ございまする。
仕上げは焼きそば。あはは、これが本場中国と違って細麺で、何故か日本のお祭りの
屋台で食べるような味。海外でこういう味に出会うとは!ソースがなんと日本の醤油を
使っているんです(中国醤油とは違っていました)。これは海外では初めての味かも(笑)
あっさりして結構いけましたよ。
ここジェノバはフランスの国境に近く、またかつてナポレオン時代にはフランスに編入
されたりという歴史があって、中華もフランス料理っぽいかと思いましたが、ちょっと
違うようです。因みにフランスで食べる中華は、もう中華ではなくやはりフランス料理
という趣で、かなり上品な(というと叱られますが)味が多いので、パリなぞに行くと
必ず中華は食べるほど。あと、ベトナム料理とかタイ料理とか、びっくりするくらい新しい
味に出会えます。
長旅になるとやはりヨコメシも辛くなった時、この中華はとても有難い存在なのです。
ー続くー
チンクスは世界中どこに行ってもいるということですね。
リーマン時代にはホントにお世話になりました。唯一
中国料理屋が皆無だった国があって、それがボクの
最初の駐在地の中東でした。お陰で、一日一食を
続け、体重が何と20KG減となり、死ぬかと思いましたよ
(苦笑)