goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

7インチ赤盤、その3

2018年05月11日 | BEATLES-BADFINGER関連
日本のレコード・コレクターはカラー・レコードに目が無い。

中古市場でも、ビートルズの初期のアルバムで国内赤盤仕様のLPレコードとなると、通常の黒いやつよりかなり値段が跳ね上がる。

勿論、赤盤が初回限定盤という希少性から結構な中古価格と相成るわけだが….

ところで、この赤盤には二種類あると考えている。

コレクターの人なら知っている話であるが、ビートルズがデビューした60年代初め頃、東芝音工は、エバー・クリーン・レコーズなる商品を開発した。


これはレコードの原料である塩ビに帯電防止剤を混ぜレコード表面に発生する静電気を防止し、再生音の向上を図ろうと考えたらしい。

塩ビは無色透明の材質であるので、通常の黒色のレコードと区別するため赤く着色されたそうな。これが第一期。

そして第二期とは、塩ビに添加されていた帯電防止剤の効果が期待されたほどなかったのかどうかはわからないが、数年後いつしかエバー・クリーン・レコーズなる商標がレコードのジャケ裏に表記されなくなった頃である。

多分通常の黒盤と再生の特性にそれほど違いがなく、どちらかといえばこの頃赤盤はコレクター・アイテム的な商品と位置付けで販売されいたのではないかと勝手に想像する。

そして赤盤は、東芝音工が1973年に東芝EMIに変わった 後の翌年まで初期限定盤として製造されたそうな。

かくいう私もその昔、闘牛の牛のごとく赤盤に吸い寄せられ 、同じ音源の黒盤を既に持っているにも関わらずオン・タイムで買えなかった赤盤をオークションなんか無理して落札したことがある。

しかし 半透明のカラー盤って表面の傷見つけ難いから、オークションの写真だけを信用するとえらい目に会う。

届いてびっくり、じっくり観察すると表面は薄い擦り傷いっぱい、更にスピンドル・ホールの周りにはヒゲが散見、そしておまけにジャケは結構ボロボロ。

(真近で見ると擦り傷などダメージいっぱい... ガクッ)

まあ、60年代に販売された中古だから、使用期限切れのオンボロ・サファイア針のついた電蓄でこれでもか〜と聴き倒されている可能性大で、この時代のレコードはまともなコンディションであまり残っていなかったのだと思う。

たとえそうであっても、赤盤にはどう言うわけか訳もなく惹かれてしまう〜

病気かもしれない….

ところで今日は7“シリーズの括りで、ジョージの1973年のアルバム、Living In The Material Worldから先行シングルとしてカットされた、Give Me Loveは如何スッカ〜?


勿論プロだからジョージの個性的な演奏力や歌唱力はあるレベルには達しているのだが、二人の偉大なる先輩と比べるとチト心もとない。

しかしながら、判官贔屓なのかこの曲での彼の弾く独特のスライド・ギターの音色とメロディーそしてちょっと頼りないボーカルに、これ又どう言うわけか不思議と惹かれる〜

病気じゃないよね….

実はこのシングル、カラー・レコードが製造中止となる最後あたりに出た赤盤。


独特のスライドの音色と頼りないボーカルに赤盤の相乗効果なのか、今宵もまたまた無意識にターン・テーブルに乗っけてしまう。

やっぱ病気?