CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ディランを聴く、その5

2018年05月19日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

1970年に発売された謎の2枚組アルバム、Self Portrait。

(表ジャケ、さすが大物!レコード会社にこのポートレートをジャケ表に使う事を了承させたとは!)

(ジャケ裏)

(ダブル・アルバムなのでジャケはゲート・ホールド仕様)

作風は1969年のアルバム、Nashville Skylineの続編とも言えるのだが、あまりに自由すぎてそれより更に緩いのではないかとガチガチのディラン・ファンに思わせたのではないだろうか。

何しろ、Side-1の1曲目のAll The Tired Horsesにディランの歌唱はなく女性コーラースが歌うのみ、そしてSide-4の5曲目Wigwamは最初から最後までちょっとヤケクソ気味のディランの、ラララララリ〜♪だけの歌唱。

更に収録された全24曲の半分以上は、トラッドか他のアーティストの作品のカバー。

8曲のディラン作の曲に至っては、新曲は4曲で残り半分は前年のワイト島でのライブ録音が収録されている。

何となくやっつけ仕事のような気もするが、本人一体どんな心境でこのアルバムを制作したのかな?

前作Nashville Skylineがあまりに気持ちよく制作できたので、 お気に入りの曲を前作のメンバーとちょっとセッションしてみたのが事の始まりじゃないかと….

期近のライブ音源も収録して、これが現在の俺ってことでSelf Portrait名付けられたのか?

Nashville Skylineでお披露目のクリヤートーンの歌声とかってのしゃがれ声をダブル録音して完成した、一人サイモン&ガーファンクルが歌うBoxerはご愛嬌。

全然ハモれていないが、ディランらしいといえばその通り。

Nashville Skylineがお気に入りの私にとっては、このアルバムもリラックスして聴くことができるので本当楽しめる。




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