goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ロックにおっさん(一部じいさんを含む) その2

2015年03月26日 | BEATLES-BADFINGER関連
今日タワー・レコードからイー・メイルが届き、ビートルズSHM-CD紙ジャケ再プレス決定とありました。

50周年の企画で、昨年12月17日から日本限定企画商品として、オリジナル・アルバム13種とベスト盤2枚組3種の計15種のアルバムが日本企画の紙ジャケに入れて販売されました。音源は2009年にリマスターされ販売されたものと同じで、その時は英EMIが企画したデジスリーブという紙製のジャケットでした。

昨年12月に発売された他のユニバーサル系の紙ジャケットの価格は税込で1枚組が2880円だったが、ビートルズの紙ジャケは強気の3024円の価格設定。すなわち、完全におっさん(一部じいさんを含む)をターゲットした販売戦略でした。限定プレスだったので、今年の2月頃にはほぼ売り切れたようで、それでも購入したい人は、インターネット・ショップやオークションに出品している転売屋から正規の価格以上で買わなければならない状況でした。

今回の再プレスのアクションは、転売屋の高値の価格設定を崩すには有効であるし、また買いそびれた人が正規のルートで購入出来るので、全く悪いとは言いません。

ユニバーサルのサイトでは現在のところ再プレスの件は、何も触れられていませんが、タワー・レコードやHMVなどの大手通販ショップが再プレスと各自のサイトで宣伝しているので、多分再プレスされるのは間違いないでしょう。

しかし、初回限定生産と宣伝しておきながら、たった2ヶ月後に再プレスとはいかがなものでしょうか? 消費者を惑わすような宣伝文句は感心しません。

前回も触れましたが、一部のターゲットに絞り込まず、他の世代も楽しめるような、価格設定が必要だと思います。例えば、家電業界では常識のオープン価格の導入です。それによってショップ間での競争の原理が働き、価格が下落することによって売上が増えます。無名のミュージシャンであれば、それほど数が出ないので難しいかもしれませんが、ビートルズのような人気バンドであればそれは可能と考えます。

業界ももう少し攻めの姿勢を見せて、たとえ薄利であっても多売に挑戦しマーケットの拡大を図ってほしいですね。つまり、人気のあるアーチストのCDはより安く買えるというシステムですね。

いつまでも、固定された価格に守られているのでは、国内盤の洋楽のCDは、輸入盤に駆逐されるでしょう。

皆さんはどう思われるでしょうか?


2009年に発売されたモノCDボックスは日本企画の紙ジャケ製でした。オリジナルアルバムではイエロー・サブマリン、レット・イット・ビーとアビー・ロードがそこから漏れていたので、限定販売の言葉につい負けてしまい買ってしまいました。2009年の音源は持っていますので、そのミニチュアの紙ジャケを手にとって見るだけのために買ってしまうなんて、本当におバカですね。

SIMPLE LIFE IS MY WAY~♪

2015年03月26日 | West Coast Rock

前回紹介したアンドリュー・ゴールドがレコーディング・セッションに参加したことがある、アメリカを紹介します。

アメリカといえば、1作目のアルバムAMERICA(1971)の中にある、 A HORSE WITH NO NAMEが大ヒットしたことから、ワーナー・レコード在籍時には、頭文字にHがつくアルバム・タイトルを意識して付けたそうで、2作目の HOMECOMING(1972)からHAT TRICK(1973)、HOLIDAY(1974)、HEARTS(1975)、HISTORY(1975,ベスト物)、 HIDEAWAY(1976)、 HARBOR(1977)と続きました。

最後のライブ(1977)は多分レコード会社が契約消化のために発売したものなので、特にメンバーの意向もなくHが付くタイトルにはならなかったと思われます。

ちなみに、その後他のレコード会社に移籍して二人組みとなってからも、彼らの意向かどうかはわからないですが、HOURGLASS(1994)、 HUMAN NATURE(1998)、HIGHWAY(2000,ベスト物)、HOLIDAY HARMONY(2002)、HEAR & NOW(2007)などが同じコンセプトで発売されています。

今回スタジオアルバム第5作目である1975年発売のHEARTSはシングルカットされた“金色の髪の少女のヒット”(全米1位)もあり、アルバムは全米4位とヒットアルバムとなりました。

日本盤にはご存知のように、 レナウンのシンプル・ライフ(衣料ブランド)のコマーシャルに使われたSIMPLE LIFEという曲がボーナス・トラックとしてB面の最後に加えられています。
コマーシャルでは、最後のフレーズは確かSIMPLE LIFE IS MY WAY~と歌われフェイド・アウトしていった記憶がありますが、ここに収められたボーナス・トラックはTHAT’S THE SIMPLE LIFE, YOU KNOW I’D LIKE TO MAKE IT MINEと異なったエンディングになっています。

その当時は学生で、特に大志を抱いていたわけでもなく将来について漠然としたイメージしかなかったのですが、このような曲を聴くとなんとなく穏やかで明るい未来が待っているような気がしました。それから数十年が過ぎ、山あり谷ありの人生でしたが、実際のところ、それらは一時的な事象であり、ほとんどの日々は何事もなく過ぎていきました。

彼らは、何事も起こらなかったそれらの穏やかな日々の積み重ねがシンプルライフであって、それを実感し大切にすべきだと歌っていたのでしょうか?

それではシングルのジャケットに映画イージーライダーの主役だったピーターフォンダ写っている、SIMPLE LIFE 聴いてください。

Dan Peek of America ♪ Simple Life


師匠: わしは今、仕事をすべて放棄してストレスのないシンプルライフを実践してるところよ。 

私:それって、失業してることじゃ~?


日本盤裏ジャケ、シンプルライフのクレジットあり