BOOKER T. & M.G’SのMcLEMORE AVENUEを紹介すると、これも紹介しないと片手落ちです。少しクラッシック・ロックの範疇からは外れますが、どうか少しお付合いお願いします。
ということで、GEORGE BENSONのTHE OTHER SODE OF ABBEY ROAD紹介します。1969年発表されたGEORGE BENSONによるABBEY ROADのカバーで、ハービ・ハンコック、ロン・カーター、ボブ・ジェームス、フレディー・ハーバードなど一流のジャズ演奏家が参加しています。
ロックをよく聴かれる方の間で、ジャズは苦手と言われる方多いと思います。確かに、初めて聞くジャズが、サックスが炸裂するフリージャズ期のコルトレーンや電化マイルスのアゲルタやパンゲヤのようなものであれば、何これ!というイメージを持つことになるでしょう。
しかし、ロックに接近しているクロス・オーバーなジャズや、反対にロックからジャズに接近しているカンタベリー系ジャズロック、例えばソフトマシーンあたりから入ると、それほどの距離感はなくなるのではと思います。そこから、ジャズに完全にハマってしまい、向こう側に行ってしまって、ロックに戻らない方も多くいるのではないかと思います。
今回、GEORGE BENSONが高速のフルピッキングを駆使し、ウェス・モンゴメリーばりのオクターブ奏法を極めていることなど技術的な小難しいウンチクなどは気にせずに、ジャズのアプローチでどのようにABBEY ROADを料理するのかをシンプルに楽しんで貰うことがジャズとの垣根をなくすことになるのでは。
COME TOGETHERやI WANT YOUのファンキーな演奏や、ストリングスを入れてしっとりと弾いたり、聴き処はたくさんあります。
後年のBREEZIN’ やWEEKEND IN L.A.などのアルバムで披露され高い評価を受けた彼のボーカルを此処でも聴くことが出来ます。歌うことによっぽど自信があったのでしょうね~
ビートルズファンのそこのアナタ! 一度聴いてみてください♪~

収録曲のリストです。