3月になり、転勤の辞令などを受け引越しされる方も多いのではないかと思います。それまで住んでいた所に何にも感じなかったのに、いざ引越しとなると、結構いろいろあったな~と少し感傷的な気分になる時があります。
そこで今回はLOAD-OUTが入ったジャクソンブラウンの孤独なランナー を紹介します。
LOAD-OUTとは運び出すというような意味で、この歌はコンサートツアーの機材をツアーのローディー達が運び出し次の場所に向かうというような内容です。
家の引越しと同じように、ツアーで一日だけの滞在でもいざ次の場所に動くとなるとなんだか名残惜しくなるので、もう少し歌います的な感傷的なメロディーを持った1曲です。これが次のSTAYという曲に繋がって、いつもギターの演奏に専念しているデビッド・リンドレーがボーカルで乱入というお祭り騒ぎになり、その後バックバンドの演奏が続く中、ジャクソンがステージから去っていくというかっこいい演出でこのアルバムは幕を閉じます。
引越しで思い出したのですが、その昔海外に住んでいた頃の話で、普通海外でアパートを借りるときは家主もしくは斡旋業者と賃貸契約を交わします。だいたい2年程度の契約期間で、契約期間が切れてさらにそこに住み続けるとなると、前契約の際に延長期間のオプションを付けていない限り、再契約となります。その際新しい家賃は再交渉で決定するのですが、周りの家賃の相場が上がれば大概の場合連動し値上げとなります。
日本よりもっとシビアな契約社会なので、家賃交渉が決裂すれば当然出て行かなければなりません。私の場合、感傷的になるどころか反対に怒りのLOAD-OUTとなりました。
本題に戻って、このアルバムはコンサート会場での録音やスタジオ以外での録音された特殊な構成です。精密なスタジオ録音と比べると音はラフになりますが、これはこれで味があります。特筆すべきとことは、今回他のアルバムと違い、自作曲以外に共作や他の作者の曲を多く歌っているところです。ローウェル・ジョージとの共作曲やダニー・オキーフ、さらにはダニー・コーチマーらの自作曲と粒ぞろいです。
ジャクソンの孤独なランナー、機会があればぜひ一度聞いてみてください。
それから、皆様も大家さんとはいつも仲良くするよう心がけてください、引越しの際、原状回復のための修理代など敷金から目一杯ガッツリ引かれれば目も当てられません。海外での賃貸の場合は、問答無用に差し引かれました。涙目