CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ボンバー? それともボマー? 

2015年03月06日 | JAPANESE

BOMBERとは日本語で爆撃機、そして爆弾テロリストなんて怖い意味もありますが、カタカナで書くとどうしていつもボンバー。
英語の発音では、Bの音が消えてボマーとなります。同じような例として、CLIMBER(登山する人)はクライマーと書き、クライムバーとはなりません。
どうして、BOMBERという単語がボンバーと日本で使われるようになったのでしょうか?

60年代の終わり頃、ローラーゲームというテレビ番組がありよく見た記憶があります。オーバルのローラースケートリンクで、2チームが周回し相手のデイフェンス・ラインをかいくぐれば、ポイントになるというスピード感あふれるローラースケートとプロレスのようなデフェンスラインでの攻防が合わさったようなゲームでした。当初は、アメリカのチーム同士のゲームだけで、白のユニフォームのロサンジェルス・サンダーバードと黒のフォームのデトロイト・デビルス(プロレスでいうヒールの役)の対戦をよく見ました、その後日本のチームも加えるということで、東京ボンバーズなるチームが誕生しました。

そのため、個人的にはBOMBERはボンバーというその時の印象が強く残っています。後に、英語でこの単語を勉強した時、あれ!これって和製の発音だったのかと。

ちなみにドイツ語ではボンバーと発音すると聞いたことがあります。もしそうであれば、元ブンデスリーガー高原直泰が現地でスシ・ボンバーと呼ばれていたのは間違いではありません。もちろん、ドイツ語は勉強したことがないので、その真偽は定かではありませんが。

さてボンバーといえば、もうこの人しかないないですね。
1978年末発売の、山下達朗のスタジオ3枚目のアルバムGO AHEAD に入っているファンク調のノリノリの楽曲です。

山下達朗のことはそれまで知らなかったのですが、ちょうどその頃アメリカで留学していた先輩を訪ねた時、ある日本人留学生がレコードからダビングしたカセットテープ持ってたんですね。 その時聞いたのがこれとゴダイゴのモンキー・マジックだったのです。それらは、彼の地で英語の歌と一緒に聞いても違和感はありませんでした。もちろんモンキーマジックは全編英語なので違和感はないといえばそうなのですが。70年代始めのロックの日本語論争なんてどこに行ったのでしょうかねー 

中身の音だけではなくレコードのジャケットは全て英語表記で、名前もTATSU YAMASHITA だったので相当アメリカを意識して制作していたのだと思います。この時代にアカペラ、ロックバラード、ファンク、ディスコ、そしてスペクターサウンドなどアメリカンテイストをぶち込んだこのアルバムを日本人だけで作ってしまうなんて全くすごいの一言です。
もしかしてひそかにJ-ROCKのアメリカ進出を企てていたのでは? TATSU YAMASHITA、アメリカ本土をJ-ROCKで猛爆なんて感じで。

山下達朗のGO AHEAD、機会があればぜひ聴いてください。力作ですよー

ところで、日本人が好んで使うカナ表記のボンバーの本当の由来教えて~


ジャケ裏の英語表記。アルファベット見えますでしょうか?