安井金毘羅宮のすぐそばに、祭神とされている崇徳天皇の御廟がありました。
祇園の町中に、さりげなく天皇のお墓があることに驚きました。
前方後円墳などの、大きな敷地がなくても、天皇のお墓はあるんですね。
鳥羽上皇の皇子、第75代天皇の崇徳上皇は、父である鳥羽天皇(実際の父は白河天皇)からは実子でないので疎まれ、鳥羽天皇の実子の後白河天皇からはいじめられて、保元の乱を起こしましたが、敗れて讃岐に流され、京に戻らぬまま没しました。
上皇は朝廷を恨み、日本最大の怨霊となったと『平家物語』に記されています。
京での大火、争い、天変地異などが上皇の怨念によるものと恐れられ、崇徳上皇の神霊を京都に勧請したとのことです。
この御廟には、崇徳上皇の遺髪が祀られているそうです。