風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

春は花見と探検に index

2018-04-17 | 神奈川
[2018.3.31, 4.1, 4.4]
◆ 鎌倉 1-1 ←旅行記へ
 母と鎌倉の桜を見に行きました。
 鎌倉一大きな山門に上り、富士山と海を一望します。
 小町通りは相変わらず観光客で大賑わいでした。
  ● prologue ● 鎌倉光明寺 ● 山門は急階段
  ● 絶景なり ● 富士山と湘南の海 ● 上から下から
  ● 甘茶となむちゃん ● 境内は春爛漫 ● ホテルニューカマクラ
  ● 勝烈庵のかつれつ丼 ● 小町通りのスイーツ ● にぎわいの八幡宮



◆ 鎌倉 1-2
 八幡宮参道の檀蔓を通って、大仏茶房へ。
 古民家で一服し、庭をゆったり満喫します。
 桜が盛りの鎌倉は、どこもとてもきれいでした。
  ● だんかずら ● 大仏茶房 ● お屋敷の庭
  ● 宝戒寺 ● えびす灯篭 ● 本覚寺
  ● しあわせ地蔵 ● 影ななめ ● 石段の根性スミレ



◆ 立川 2
 翌日は昭和記念公園へ。緑いっぱいの広大な敷地を散策します。
 ここで心ゆくまで桜を堪能。
 色とりどりの花に囲まれて、春の訪れを体感しました。
  ● 昭和記念公園へ ● 水鳥の池 ● 花木園
  ● さくら橋 ● みんなの原っぱ ● 桜の園
  ● 渓流広場のチューリップ ● ムスカリの川 ● 立川のマンホール



◆ 横須賀 3-1
 平日に猿島に初上陸しました。ワクワクの無人島探検。
 丘に登ったり磯に下りたり、なかなか体力勝負の散策です。
 快晴の空の下、夏休みを先取りした気分になりました。
  ● 横須賀・猿島へ ● 片道切符なし ● レッツ・探検
  ● 愛のトンネル ● 日蓮洞窟 ● みんなはどこへ
  ● 廃墟の要塞 ● 頭上のトンビ ● 帰りのクルーザー
  ● 強すぎるミカサ ● イカさばいてる?



◆ 横須賀 3-2
 午後は三浦半島東端の岬、観音崎を探検。
 こちらも緑の中に軍事遺構が遺されています。
 一日自然の中で過ごし、リフレッシュして帰りました。
  ● 赤い靴の少女? ● アメリカ感覚 ● 艦これ・ガルパン・はいふり
  ● 修行の石段 ● 海鮮ランチ ● 午後は観音崎へ
  ● 行基ゆかりの洞穴 ● 日本最古の洋式灯台 ● 横須賀市のマンホール
  ● ムーと横須賀 ● 上がお大岡 ● epilogue




春は花見と探検に 3-2 (last)

2018-04-17 | 神奈川
その1からの続きです。

● 赤い靴の少女?

三笠公園から横須賀駅方面に、町を歩きます。
海軍カレーやネイビーバーガーの看板をあちこちに見かけます。
ネイビーバーガーは「海軍バーガー」のことですが、初めて聞いた時には「ネイビー=濃紺」を連想して、(うわ、食欲湧かなーい)と思ったものでした。
実際にはアメリカンサイズで、モリモリ食べる闘志が湧いてきます(笑)。



日本丸のような帆船と、少女像。
どこかで見たことがあるような・・・。



山下公園の赤い靴の少女像みたい。
ちょっと似ていました。


赤い靴の少女像


● アメリカ感覚

通りには、ヨコスカらしい、日英混沌とした看板が続きます。
酎ハイってChu-Hiなんですね。



ここは雑貨屋さんでしょうか。
すごいラインアップです。キティちゃんやトトロもいますが、なぜか圧倒的にモンチッチだらけ。
日本の感性とはなにかが違います。



● 艦これ・ガルパン・はいふり

茨城の大洗は「ガルパン(ガールズアンドパンツァー)」とのタイアップにより、町起こしが大成功しています。
ガルパンは戦車で、軍艦ものなら「艦これ(艦隊これくしょん)」がありますね。
もちろん、三笠はメインキャラクターでしょう。

でも横須賀の町を歩いても、「艦これ」の聖地という雰囲気は特にありません。
気づかなかっただけかもしれませんが。

ショップに、萌えアニメ系のポスターが貼られていました。
「きっと艦これだね」
と言いながら近づいて見ましたが、軍艦っぽくありません。



「ハイスクール・フリート」のポスターでした。
ここ横須賀が舞台で、海上保安と防衛を担うブルーマーメイドを目指して、教育艦に乗艦した女子生徒たちの話だそう。
「はいふり」と略すようです。

戦車とか軍艦とか教育艦とか、美少女×メカものがたくさん・・・
もはやついていけなーい!



男性同士で仲良くベンチに座っているのかと思ったら、おじいさんと銅像でした。
おじいさんまでその場にしっくりなじんで、アート化していました。

● 修行の石段

駅前の三笠ショッピングプラザを歩いていると、「豊川稲荷はこちら」と書かれた参道の文字を見つけました。
「前から気になっていて」とミライさんが言うので、ガラガラと引き戸を開け、外の参道に向かってみます。
賑やかなアーケードから一歩外に出て、後ろ手に戸を閉めると、そこはもう静かな別世界。

長い階段がずっと先まで続いています。この傾斜と長さは上級者レベル。
「えー、登れない…」
すでに猿島で相当アップダウンをこなしてきた脚には、きつそう~。

でもミライさんは「大丈夫だよ」と登る気満々でウキウキしています。
体力あるわ~。私は「ダメかもー」と弱音を吐きながら、じりじり上り始めました。



石段は長く、けっこう上りました。
フーフー言いながら、ようやくお寺の門前に到着します。
徳寿院と書かれた立派な門構えで、境内には神社とお寺があります。
豊川稲荷と成田不動尊が祀られています。



お稲荷さんと、不動明王を参拝。
駅前にこんな高層マンションがあったことが、高台に上ってわかりました。



さて、登った分降りますが、クタクタの脚では、下りの階段は上りよりもこわいもの。
踏み外さないよう、慎重に下りていきました。



● 海鮮ランチ

駅前には、海軍カレーキャラクターのスカレーちゃん。
このカモメのキャラクターを見るたびに、持っているカレーの具がチキンではないことを祈ります。



お昼になり、おなかもすいたので、ランチのお店を探します。
地魚海鮮料理の「鳥の巣」に入り、限定の海鮮丼にしました。



具の下にもさらに違う具があるボリュームぶりで、おいしゅうございました。



● 午後は観音崎へ

食事と休憩でパワーを取り戻したので、午後もまた探検に繰り出すことにします。
電車とバスを乗り継いで次に向かったのは、観音崎。
こちらは子供の頃から何度も訪れている、馴染みの場所です。



この画像、なんだかとても荒涼としていますね。
観音崎も、猿島同様に、帝都東京を守る東京湾要塞として、 明治時代に軍の砲台が築かれた、立ち入り禁止の場所でした。
今では広い自然公園になっていますが、緑の中にひっそりと軍事遺構が遺されています。



島ではないため、猿島ほどアップダウンはありません。
海が近いです。

● 行基ゆかりの洞穴

猿島は日蓮でしたが、観音崎には彼より500年も前の僧、奈良時代の行基ゆかりの洞窟があります。

聖武天皇の時代にこの地を訪れた行基が、航海安全のために十一面観音(船守観音)を作り、海蝕洞窟に納めたのが、「観音崎」という地名の由来と言われています。
その観音像を本尊にしていた観音寺がかつてありましたが、本尊を含めすべて焼失し、今は残っていません。
つまり、現在の観音崎に、観音様はいないのです。あるのは洞窟だけ~。



すっかり夏のような海です。
相変わらず風が強く、トンビだけでなく海沿いを歩く私たちも風に飛ばされそう。



観音崎も、かつては軍事施設として使われた場所。
トンネルがたくさんあります。



灯台そばの断層道。
ここ好きなんですよね~。



悪人が通ると、岩が動いてはさまれてしまうんじゃないかという、ドキドキ感が掻き立てられます。
高校の地学の授業の時には、三浦海岸まで来て地層のデッサンをしていました。
いつ見てもここの海岸断層の美しさには、惚れ惚れします。

● 日本最古の洋式灯台

観音崎灯台。白くて美しい、日本最古の洋式灯台です。
沖には房総半島が見えます。



ざわわ、ざわわ・・・
実際には、風はゴーゴー、ピューピュー。
あおられて大変。会話もできません。



斜めになってしまった木。
アートのようですが、いつもいかに風が強いかということですね。



観音崎に二つある砂浜のうちの一つ、たたら浜。
美しいビーチですが、人はほとんどいませんでした。



● 横須賀市のマンホール

その1。
市の花、浜木綿(はまゆう)のデザインです。



その2。
市の木、大島桜(オオシマザクラ)のデザインです。



その3。
ペリーと黒船のデザインです。



● ムーと横須賀

目下、「月刊ムー」と横須賀市がタッグを組んだ謎解きイベントが開催中。
台紙をもらいました。表紙はオトタチバナヒメとペリーという異色のコラボ!



謎を解いた勇者には、オリジナルスカジャンが当たるそう。
私は、別賞のカレー1年分の方が気になります。
(キレンジャー的なコメント)

楽しく探検できたので、ふたたびバスに乗って帰ります。
乗り込んだ京急は、快速「印西牧の原駅」行き。
「どこ・・・そこ?」

もともと長距離を走る京急の行先は、神奈川にいるとなじみの薄い青砥や押上といった駅でしたが、最近はさらにルートが伸びたよう。
お茶の産地・静岡にある牧之原台地は反対方向だし。
そこではなく、千葉ニュータウンの方でした。

もともと長かった京急、どんどん距離が伸びていって、そのうちJRを出し抜いて日本征服を成し遂げそうです。

● 上がお大岡

目下、リラックマと京急がコラボ中。
上大岡駅の標識がリラックマ仕様になっていました。



「上がお大岡駅」? かみがおおおおか?
「お」が多すぎてゲシュタルト崩壊しそう!



帰りに降り立った横浜駅ホームで、京急の自動販売機を発見。
「わあ、隣には青い京急もある」
「ちゃんとサイドも車両になってる」

はしゃぐ私の横で、ミライさんは「快速は羽田空港に行かない…」と冷静にツッコミを入れていました。
それなら、なぜ羽田行きにしたんでしょうね?

横浜駅に先月中旬にオープンしたばかりの、FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMAでお茶をして、解散しました。

● epilogue

気候の良い春。桜の時期に晴天の日が続いたので、いいお花見ができました。
そして、動きやすいこの季節に無人島探検ができて大満足。
やっぱり春は、お花見と探検の季節ですね。


春は花見と探検に 3-1

2018-04-16 | 神奈川
2日目からの続きです。 

● 横須賀・猿島へ

この日は平日ですが、友人ミライさんと横須賀に向かいました。
目指すは東京湾に浮かぶ唯一の無人島・猿島!

実はまだ上陸したことがありません。
近年名前が知られて観光客が増えたこの島は、夏になるとBBQ客で大混雑するとのこと。
冬は、海風が寒すぎて、凍えそう。

(夏と冬はよそう)と考えていたら、なかなかタイミングがつかめずにいました。
今は暑くもなく寒くもない、ちょうどいいシーズンじゃないですか!

船の乗り場は、三笠公園。
戦艦三笠のすぐそばです。



● 片道切符なし

チケットのお値段は、往復1300円に入園券200円。
入島料とはいわないんですね。温泉の入湯料と紛らわしいから?



また戻ってくるので、往復チケットにしましたが、そもそも片道券は売っていません。
ここは旧海軍の要塞で、終戦まで一般人の立ち入りは禁止されていたところ。
いまは無人島ですが、宿泊禁止なので、島に入った人は全員、その日のうちに戻らなくてはいけないのです。
なるほど。チケット売りの人は簡単ですね。

桟橋には、やっぱりカモメが似合います。
(今回、掲載したうちでいい画像は、みんなミライさんの撮影です)



猿島までは、船でたった10分の道のり。
それにしては少々お高め運賃ですが、船はフェリーというより、快適なクルーザーです。

ちなみにこの日、母は友人と葛飾柴又に行き、手漕ぎ船の「矢切の渡し」に乗っていたそうです。
そちらは20分の乗船で200円。違いすぎー!



とはいえ、無人島への航海は、やっぱりワクワクします。
猿島が近づいてきました。

● レッツ・探検

島に上陸~!のろしをあげろ~!
猿島には猿はいないので、モンキーアイランドという名は使わない、と聞いたことがありますが、描かれているのは猿の絵ですね。
まあいっか!



島から臨む横須賀の町。けっこう近いです。
モンサンミッシェルや厳島神社のように、潮が引いたら歩いていけそう~。
(潮は引きません)



さて、無人島の探検を始めましょう。
歩き始めてすぐに、うっそうとした密林の中の神殿のような場所に出ます。



謎めいた階段。一気にRPGの世界に入り込んだみたい。



探検魂がかきたてられます。

● 愛のトンネル

緑深い木々の中、通路のあちこちに口を開けるレンガ積みの弾薬庫のトンネル。
今にもロボット兵と出くわしそうです。



うわ~、地下宮殿みたい。インディ・ジョーンズの魔宮!?



道しるべには、「トンネル」の下に「Tunnel of love」とありました。
謎の違和感。どの辺がラブ? なぜ英語だけなのラブ? この島は軍事施設だったのではラブ?



沖では、軍艦(?)が威勢よく水を上げて、放水中でした。
なにかの訓練でしょうか。
少し歩いて、別の場所から海を眺めた時にも、この船はまだ放水し続けており「1日中ああしているのかな?」と気になりました。



のどかな光景です。

● 日蓮洞窟

日蓮洞窟があると知り、行ってみることにしました。
小高い丘の上から階段をどんどん降りていき、海際まで下がります。



入江の奥に、洞穴がありました。
説明板はなく、 ここに日蓮上人が暮らしたというわけではなさそう。



ここは、日蓮さんが嵐で漂流したとされる場所だそうです。
見学した後は、うんうん言いながら、ふたたび階段を上って丘の上に戻りました。



● みんなはどこへ

船に一緒に乗ってきた人たちは20人ほどいたように思いますが、島に着いたら全く出会いません。
始めのうちは、少年たちがワイルドに鬼ごっこをして、走り回っていましたが、いつしか誰も見なくなりました。

「島のどこかに怪物がいて、一人また一人と食べられているんじゃない?」
うっそうとした緑の中にいると、なんだか本当にそんな気がしてきます。
怪物に見つかる前に、勇者の剣を探さなくちゃ!



ところが、山の中から海に出ると、岩場に人々がたむろしていました。
みんな、ここで磯釣りをしているようです。 



滑りそうな石の上をそろそろと歩いて、海際まで行ってみました。
けっこう強い風が吹いています。あおられて、海中に落ちないように、踏ん張ります。



島らしい景観。起伏があるこの島を、登ったり下りたりして過ごします。
まさにゲリラ戦。

● 廃墟の要塞

不思議な場所に出ました。
「要塞かな?防空壕かな?」
「引きこもりたい人が後ろ向きに体育座りする場所じゃない?」
地図にも詳細は書いていませんが、砲台跡じゃないかと思います。



廃墟発見。小学生だったら、秘密基地にしたくなりますね。



ここは仮面ライダーのショッカー基地だったそうです。
ショッカー、猿島にいたんだー。



今にも動き出しそうな、すごい木の根。
カンボジアのタ・プロームを思い出しました。
南国感たっぷりです。



● 頭上のトンビ

山の中に潜伏し、時折岩場に降りたりしながら、やがて広い浜辺に出ました。
どうやら島を一周したようです。
季節の先取りで、アメリカ人親子がピクニックをしています。
その光景を微笑ましく見ていたら、その頭上では、トンビが旋回していました!
餌を横取りしようと、狙いを定めているようです。

ただこの日はとても風が強く、トンビもなかなかうまく旋回できません。
風にあおられては「ア~レ~」とばかりに、遠くまで飛ばされていったりしていました。



島にも自販機があります。
よこすか海軍銘水が売られていました。海軍の水!
走水水源地で採水したものだそうです。
200円というプレミア値段は、島だからでしょうか?



● 帰りのクルーザー

1時間に1本の、帰りのクルーザーがやってきました。
文明社会とこの島をつなぐ、一本の路線です。



「最終便に乗り遅れたら、どうするんだろう?」と気になっていたら、そうなった場合の注意書きが書かれていました。
フェリー会社にヘルプすると、船を出して迎えに来てくれるそうです。
「ただし料金はご負担いただきます」とのこと。高くつきそうですね!
みんな、どんなに島が楽しくても、最終フェリーに乗ることは忘れずに~。



行きも帰りも、船の名前は「シー・フレンド・ゼロ」号。
海の友達、いません?寂しい名前~。



ちなみに隣にはシー・フレンド・ワン号が停泊していました。
一人でもいた方がいいもんね!

● 強すぎるミカサ

船を降り、停泊している戦艦三笠のところに行きました。



三笠は『進撃の巨人』のヒロイン、ミカサの名前の由来となった戦艦。
ミライさんに教えてもらいましたが、なんとこの船、コンクリで固められているんですね!!
うわー、本当だ!今まで何度か訪れていたのに、気づかなかったわ!



コンクリ固めにしたのは、アメリカだそう。
戦争に負けて敗戦国となった日本が、再び動かさないようにしたんだとか。
それだけ、三笠は無敵を誇る、伝説の戦艦だったんですね。

そして、中に入っても氷川丸のようにゆらゆら揺れないということです。
船酔いの人も安心!



JAMSTEC(海洋研究開発機構)の調査船が停まっていました。
三笠に負けないくらい大きくて、(すごいなあ)と見入ります。
深海潜水調査船支援母船「よこすか」か深海調査研究船「かいれい」のどちらかですが、シロウト目にはよくわかりませんでした。

戦艦三笠とJAMSTEC船、そして猿島をパチリ。

● イカさばいてる?

突然、ミライさんが「イカさばいてる」と言いました。
え?ここでイカが釣れるの?でも軍港で?
振り向いてみましたが、特にイカは見えません。



看板を見て、わかりました。
「三笠売店」の聞き間違いでした。

「イカさばいてる。」
「みかさばいてん。」

その2に続きます。


春は花見と探検に 2

2018-04-13 | 東京
1日目からの続きです。 

● 昭和記念公園へ

前日の鎌倉の桜にかなり満足した母と私。
翌日も早起きをして、立川の昭和記念公園に行ってみることにしました。

母は何度も行っているそうですが、私は初めて。
「米軍基地の跡地で、とにかく広い」と聞いています。
敷地面積180ha、東京ドーム約39個分だとか。もはや想像がつきません。

立川駅でお弁当を買い、青梅線に乗り換えてひとつめの、西立川駅で降ります。
改札を出るとすぐ目の前が、公園の西立川口ゲート。
ほぼ開園時間に入ったので、行列ができていましたが、開いたばかりの公園内はガラすきでした。

● 水鳥の池



「水鳥の池」の周りをぐるりとめぐります。見た感じ、水鳥はいません。
静かで絵になります。
アンドレ・ギャニオンのピアノがBGMで流れてきそう。

● 花木園

花木園という言葉を見るたびに(「はなきえん」かな?「かもくえん」かな?)と思っていました。
答えは「かぼくえん」でした。どっちでもなかった~。



水鳥の池の隣にある花木園には、ハーブ園やフレグラントガーデンがあります。
双眼鏡と図鑑の無料貸し出しをしてくれるそうです。



● さくら橋

「さくら橋」を渡りました。
ここは、園内を自転車で回る人たちとの合流点。
サイクリストも、橋からの眺めに見入っていました。



● みんなの原っぱ

しばらく歩いていくと、広々とした場所に出ました。
「みんなの原っぱ」という場所。
広いですね~。日本じゃないみたい。



公園の大クスノキ。
大きな木ですが、公園がだだっ広いので、さほど目立ちません。



● 桜の園

原っぱの遠くに見える「桜の園」まで、ひたすらせっせと歩いていきます。
桜の園といったらチェーホフじゃないですか。



そこは桜の中でした。どこを見ても桜、桜。
なんて美しいんでしょう。



開いているベンチに腰掛けました。



あまりの美しさに気に入って、ここでお花見をすることにします。



ひなたぼっこをしながらお花見をします。
大勢の人々が、桜を見ながら歩いて行きます。



朝のうちはまだ人も少なかった桜の園ですが、どんどんレジャーシートとテントが増えていき、気が付くと足の踏み場もないほどになっていました。
大賑わい。それでも混んでいる感じがしないのは、さすがの広さです。



花見弁当も食べ、そろそろほかの場所も周ろうと、ベンチから立ち上がりました。

● 渓流広場のチューリップ

「渓流広場」では、チューリップがまっさかり。
カラフルなカーペットのようです。



美しくて、言葉になりません。
ちょっと遠かったけれど、ここまで来てよかったわ。

こんなにきれいなチューリップを見られるなんて。
ここはオランダか、ハウステンボスか、と思います。





























● ムスカリの川

紫色のムスカリも、今が盛り。
桜とムスカリとチューリップ。
華やかで、まさに春が来た!という感じです。



(ムスカリが尾形光琳の「紅白梅図」のようだなあ)と思ったら、
母も「光琳の絵みたいね」と言いました。
同じこと考えてたー。




尾形光琳の「紅白梅図」


みんな、これを見て紅白梅図を連想するものでしょうか?
それともやっぱり親子だから?

● 立川のマンホール



立川のマンホール、カラー版。
市の花のコブシが描かれていて、きれいでした。

この日はライトアップも行われるということで、どんどん人がやってきます。
園内を一周して、かなり歩いし、混んでいく一方なので、3時前に帰途につきました。
帰りは立川口まで歩いてみます。
公園の外も広い敷地が続き、大勢の人々がそこでもお花見をしていました。

3日目に続きます。


春は花見と探検に 1-2

2018-04-12 | 神奈川
その1からの続きです。 

● だんかずら

鶴岡八幡宮の参道、若宮大路には、段葛(だんかずら)という歩行者用の遊歩道があります。
その長さ、465メートル。
ここの桜の古木は圧巻でしたが、改修工事を経て、全て若木に変わってしまいました。



(しばらく桜は見られないのかな)と思っていましたが、なかなかどうして、きれいに咲いています。
まっすぐ伸びる参道は、桜の通り道になっていました。



途中で道をそれて、細道に入ります。
紅白両方の花が咲く梅、思いのままに。

● 大仏茶房

訪れたのは、大仏茶房。
前に訪れた時には、門は閉まっていました。
休日の午後しか開いていないようです。



大仏といっても、長谷の大仏ではありません。
作家、大仏次郎(おさらぎじろう)が1929年(昭和4)から晩年まで住んでいた、大正8年建立の邸宅です。
つまり「おさらぎさろう」と読みます。
表札の野尻さんというのは、彼の本名です。



玄関は開いていますが、しーんとしています。
「ごめんください」と声をかけると、奥から女性が出てきて、「どうぞおあがり下さい」と言ってくれました。
「では...」と、個人のお宅にお邪魔するような感じで、靴を脱いであがります。



畳敷きの和室に通してもらいました。
お客さんはほかに誰もいません。



今はなかなか見る機会もなくなったような、大正・昭和初期の和室です。
古さはありますが、丁寧に使い込まれています。



水回りは少しリノベーションされていますが、今風に快適にしすぎず、当初の姿を大切にしています。
文豪カフェというには重厚すぎる場所。
大仏先生のお宅にあがらせていただいた、という感覚です。



メニューはドリンクのみで、お菓子がついて一律1500円という、ややお高め設定。
その代わり空いており、激混みの鎌倉の喧騒が嘘のように、ここには静かな時間が流れています。
母は深煎り珈琲コーヒー、私は抹茶と悩んで、お店の人のお勧めもあり、生葡萄果汁にしました。
添えられたのは、ホワイトチョコをコーティングした、CQL特製の檸檬ケーキ。
和菓子の時は、美鈴のものになるようです。



● お屋敷の庭

御座敷からは庭が一望できます。
「よければ庭に出てみてください」と言ってもらい、外に出てみました。
先にお会計を済ませると、女性は奥に姿を消し、部屋には私達のみに。



いろいろな植物があり、季節を通じて花が咲く庭になっています。



割と大きな庭なので、桜の木も枝を伸ばしています。



季節には、お茶会も開かれることでしょう。



石楠花(シャクナゲ)も咲いていました。



庭から眺めた大仏邸宅。平屋の古民家です。



横浜にある大仏次郎記念館は、レンガ造りの素敵な洋館ですが、正反対のようなこのお屋敷もまた味があってすてき。
貸し切り状態で、いつまで滞在しても構わないというスタイル。
鎌倉の中心エリアで、ゆったりと落ち着いた時間を満喫しました。

● 宝戒寺

女性にひと声をかけて、茶房をあとにします。
細道を抜けて、次に行ったのは宝戒寺。
桜がきれいでした。



● えびす灯篭

ふたたび段蔓に戻って歩きます。
ふと、ひとつの灯篭に、漫画家の蛭子さんご夫妻の名前が刻まれていることに気がつきました。



なんでも、奥様が寄進されたのだそう。 
ギャンブル好きの旦那様と神社仏閣好きの奥様。巡り巡って、まさにお金は天下のまわりものですね。



段蔓の端から端まで歩きました。
二の鳥居から、八幡宮の方を眺めます。
まっすぐですが遠すぎて、その先にあるお宮まではよく見えませんでした。

● 本覚寺

そのまま若宮大路を進み、本覚寺へ。
ここの桜もきれいです。



手水舎は、倶利伽羅龍。
それを力士が支えている、かっこいいデザインです。
以前も撮ったことがありますが、ついついまた撮っちゃいます。 



手水舎の裏側に周って、パチリ。
「表とはちょっと違うのねえ。狛犬がいないわ」と母。



興味津々で力士像を覗き込んでいました。血は争えません。

● しあわせ地蔵

丸くて小さなフォルムを発見。
近寄ってみます。



境内の一角に、ぽつんと立っています。
そこだけ、暖かい感じ。



子どものようなお地蔵さんです。
赤い帽子とおべべをつけて、かわいらしいですね。



「しあわせ地蔵」と書いてありました。
とても小さな像ですが、春の花に囲まれて、人々に大切にされていることがよくわかります。



たしかに、見ているだけでほっこりとした幸せな気持ちになります。
また会いに来ようっと。

● 影ななめ

お次は妙本寺へ。
お寺の前に、お坊さんの言葉がかかっていました。



「体曲がれば、影ななめなり」
・・・ええ、まあ、そうですが、深い、のかな?
(きっとそうね)
"体が曲がれば影も曲がるように、教えという本体が曲がれば人々も曲がった方向に導かれていく"ということだそうです。

この写真自体も、斜めになっています。
撮影した私の身体が曲がっているせいでしょう。



妙本寺前の洋館では白いお花が咲いてあり、赤いリボンがかかっていました。
外国のガーデンのよう。

● 石段の根性スミレ

本覚寺に戻ると、入口の石段からスミレが花を咲かせていました。
立ち止まって、親子でその美しさに見とれます。
「これ、お寺が植えたものじゃないわよね?」
「勝手に生えたものじゃない?」
「取っていってもいいかしら? これもお寺のものかしら?」
「花が咲かなくなったら、雑草として抜かれちゃいそうね」



石の間から花を咲かせて、どっこい生きている根性スミレ。
家に持ち帰って植えたかったのですが、抜くのはやっぱり気が引けて、その場を後にしました。

鎌倉はいつ来ても人で大賑わい。京都と変わらない混雑ぶりです。
それでも、旬の桜がとてもきれいでした。

2日目に続きます。