風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

夏は海底トンネルへ index

2014-07-12 | 神奈川


◆ その1 ←日記へ
予想外に日差しの強い夏の日、暑さをしのぎながら横浜・川崎周辺を訪ねました。
工場地帯を通る鶴見線に乗ります。
海底トンネルをくぐって東扇島の川崎マリエンに行きました。
  ○ prologue ○ 遅かりしハラ博 ○ ぴあ開店を待つ人々
  ○ 鶴見線 ○ のぼせる寺社めぐり ○ 海底トンネルその1
  ○ 川崎マリエン ○ スカイレストラン・フロンティア ○ 海苔づくり資料館



◆ その2
東扇島から歩行者用海底トンネルを通って川崎へ。
海の底を普通に歩いた、不思議な気分。
再びバスで海に潜り、海ほたるの夕日を見てきました。
  ○ マリエン スキップ・ウォーク ○ 海底トンネルその2 ○ トンネルの反対側
  ○ アクアラインバスを待つ ○ 海底トンネルその3 ○ うみほたるサンセット
  ○ あさりまん ○ 海底トンネルその4 ○ スーパームーン ○ epilogue



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夏は海底トンネルへ-2

2014-07-12 | 神奈川
その1からの続きです。

涼しい川崎マリエン内を満喫して、外へ出ました。
相変わらず外は暑いーー。日差しがジリジリとアスファルトに反射して、焼け付くようです。



そんな中、日光を全身に浴びながら、楽しそうにビーチバレーに興じる人たち。
はつらつとして元気だわ~。
へばっている私たちとは、体の構造が違うのかしら?

○ マリエン スキップ・ウォーク



こんな心引かれる道があったので、通っていきます。
「マリエン スキップ・ウォーク」と書かれています。



せっかくだから渡りながらスキップしなくちゃ、と思いますが、暑さで身体が重く、歩くのでせいいっぱい。
道なりに行けばいいのかと思いきや、途中で分かれ道になり、(まあいっか)と適当に進みます。
もうマリエンはあんなに遠く。



適当さが災いして、どうやら道を間違えたらしく、大回りをしてしまいました。
トンネルはいったいどこにあるのでしょう?
車通りはありますが、歩いている人がいないため、道を聞けません。
歩道には夏草が生い茂って、かき分けながら進まないと歩けません。



と、そこにガソリンスタンドを見つけたので、ようやく人に聞くことができました。
教えてもらった公園の中に、トンネルの入り口はありました。



なんだか秘密基地のようで、ワクワクします。
階段を下りていくと、そこはトンネルの入り口でした!



○ 海底トンネルその2

ノープランの日、と言いましたが、この川崎港海底トンネルはチェックしていました。
人間用の海底トンネルなんて、今まで通ったことがありません。
どんな感じなのか、いっぺん歩いてみたかったのです。

ここに至るまでも階段で、「自転車は降りてください」との表示があります。
本当に、歩行者専用通路として作られています。
ゆるやかな階段が、さらにずっと下まで続いていきます。



カンカンと音を立てて、下りて行く私たち。
ほかに人はいません。
階段を降りきると、こんな道がずっと先まで伸びていました。
全長2,180メートル。果てが見えません。
さあ、まっすぐ歩き始めます。



冷房などはありませんが、海の底だし、どこからか風が吹いてきて、中は割とひんやりした空間。
壁一枚隔てた隣は自動車用のトンネルらしく、通り過ぎる車の音が漏れ聞こえてきます。

非常用のドアが頻繁についており、そこに「あと○m」と距離が書かれていました。
物音を感じたので振り返ると、自転車がやってきて、サーッと私たちを越していきました。
あれ、トンネル内は自転車禁止では?平坦道はいいの?(本当はよくないみたい)
見渡す限りに続く長い一本道で、ほかの生命体に会えたことにちょっとほっとしました。



その後も、何台かの自転車に越されていきました。
利用者はいるようです。
埋立地に車以外で行きたい人は、ここを通るわけですね。

慣れてしまえばとても快適な一本道。
道に迷う心配もありません。涼しいし、これはいいわ~。
川崎駅まで続いていないかしら~と思いましたが、物事には終わりがあるもの。
対岸に着いたようで、今度は上り階段が延々と続いていました。

○ トンネルの反対側

せっせと上って、地表へと戻ってきました。
ふー、またもや暑さ復活。
こちら側もやっぱり工場地域です。
東電の火力発電所がありました。



トンネル内ならいくらでも歩けそうでしたが、地表の暑さにすぐに参ってしまった私たちは、最寄のバス停からバスに乗って、川崎駅へと向かいました。
夕方になりつつありますが、まだ日は高く、ここで解散するのはなんだかもったいない気分。
(どうしようか)と考えて、今度は海ほたるへ行くことにしました。

○ アクアラインバスを待つ

海ほたるには、何年も前に一度マザー牧場へ行く途中で寄ったことがあります。
今年の冬、房総ドライブの帰りにもアクアラインを通りましたが、混んでいたので寄らずに通り過ぎました。
車がないと行けない場所ですが、川崎からバスが出ていることを思い出したのです。

時間に合わせてバスを待ちましたが、なかなか来ません。
待てど暮らせど、来ません。
おかしいです。
でも、気がつくとバス待ちの行列が長くできており、誰もその場を離れようとしなかったので、私たちもそのまま待っていました。
バス停から見える京急川崎駅に発着する京浜急行をひたすら眺めています。
最近登場したハッピーイエローという車両が話題ですが、さんざん見ていたのに、通ったのは赤ときどき青で、黄色は一度も通りませんでした。

遅れること45分、ようやくバスがやってきました。
どうやら、アクアラインで事故渋滞が発生したようです。
ゆったりとした、高さのある観光バスに乗り、ようやく涼しくなりましたが、二人とも待っている間にのぼせてしまって、バスに乗ってからもしばらくはぐったりしていました。

バスは、産業道路駅の横を通り、大師橋のすぐそばまで行って、ふたたび海の方へと向かいます。
大師橋を越えると、東京に入ってしまいますからね。
じきに、出光石油のスタンドが見えてきました。
「かながわ最後のガソリンスタンド」と書いてありました。



さあ、ここから海底トンネルです。いよいよです。
今日は、海底に入るのは、これで3回目です!
ワクワクだわ~。



○ 海底トンネルその3



海底トンネルが、少し地表に出たところが、うみほたるでした。
ここで降りたのは、私たち二人。
あれ?
バスはけっこう乗客でいっぱいなのに、ほかの人たちは降りないの?
そういえばこのバスは、木更津行き。みんな、木更津へ帰る人たちだったんでしょう。

○ うみほたるサンセット

そうか、それで、バスが激しく遅れても、みんなあきらめずにずっと待っていたんですね。
エスカレーターに乗って、展望台へと向かいました。
おりしも、ちょうど日没時。
あたりは夕焼け色に染まっています。



「きれー!」「キレー!」
思わず歓声とともに、声を挙げる私たち。
本当に心打たれると、ろくな言葉が出ないものですね~。
まあ、もともと語彙がないんですけど!



海の上の、ゆったりとした時間。
人々がめいめいに夕暮れを楽しんでいる、豊かなひとときでした。
このタイミングを見られたなんて、なんてラッキーなんでしょう。
バスが遅れたのも、災い転じて福となる、です。



マジックタイムが過ぎると、静かに闇が近づいてきます。
反対側の、千葉方面は、もう夜の光景になっていました。



○ あさりまん

二人でハガキを書き、投函してから、カフェテリアに入りました。
めざすは、あさりまん!
前に食べて、気に入っていたのです。



なかなか大きくて、二つに割ると、中には千葉沖で取れたアサリが入っています。
ヘルシー!
ミユも完食。食欲が戻ったようです。



海の幸を食べ終えた頃には、海ほたるはもう夜の中。
終バスを待って、乗り込みました。
ほかに乗客は、カップル一組とインド人家族だけでした。

○ 海底トンネルその4

ふたたび海底トンネルをくぐって、川崎に到着ー。



結局この日は、4回海底に潜りました。
まあ、夏といったら海ですしね!
海水浴や潮干狩りとは違う、新しい海の楽しみ方でしょうか?

○ スーパームーン

駅で、ミユと解散しました。
帰宅途中、(そういえば今日はスーパームーンじゃない)とふと思い出します。
一日それほど歩いていないので、足は疲れていないし、夜になって気温も下がり、風も吹いています。
これなら家まで歩けるかも・・・?

川崎から家まで歩いてみたいと前から思っていたので、実行に移してみました。
華やかなミューザの横を歩いていきます。
車道ぞいを歩くのに飽きて、尻手駅に着いたあたりで(ここから南武線に乗っちゃおうかな)と思いましたが、もう少しこらえて歩き続けていくと、鶴見川に行き当たりました。
そこからは、川沿いに歩いていくだけ。
川風を受けながら、快適に進みます。
スーパームーンを見ながら帰りました。





○ epilogue

日中暑くて、どうしようかと思いましたが、終わってみれば、あちこちの場所を訪れた、たのしい一日でした。
気がつけば、海底トンネル巡りのようになったこの日の行程。
海底トンネルといったら、今まで青函トンネルくらいしか連想しませんでしたが、こんな身近にあったなんて。
中は、自然のクーラーといった感じで涼しかったです。

そしてうみほたるから見た夕焼けは、忘れられない美しさでした。
暑い中でどうやってすごそうかと、決められないまま動き出した、出だしの鈍い日でしたが、最終的には気持ちよくリフレッシュできました。
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夏は海底トンネルへ-1

2014-07-12 | 神奈川
○ prologue

長かった梅雨が明けて、夏の日差しが急に強くなった7月中旬、友人美優と会いました。
特にはっきりした行き先などは決めないまま、鶴見駅で待ち合わせします。
会って開口一番、「暑いね~」
「どこに行こうか、なにをしようか」と言いながらも、すぐには決められないまま、とりあえず横浜に行ってみました。

○ 遅かりしハラ博

「そうそう、原模型博物館に行ってみたいと思っていたの」
前に行った『きかんしゃトーマス展』で、トーマスのモデルとなった原模型博物館所蔵の機関車の模型が特別展示されており、その精巧さに心引かれたのです。
場所がはっきりわからないながら、(たしか日産ビルの隣だったような)と見当をつけて向かったところ、迷わずにたどり着きました。

子供たちで朝から行列ができているのかな~と思いましたが、建物内はとても静か。
「あっ見て」とミユが声を挙げます。
「開館 11:00」と書かれていました。

9時に待ち合わせして、今の時間は・・・9時半。
あと1時間半もあります。
どうりで、誰もおらずに静かだったんですね。
せっかく早めに待ち合わせしたことですし、今回はあきらめることにしました。



博物館の入っている横浜三井ビルのロビーにあったモダンチェア。
(椅子の下に入れそう)と思って、ミユに「乱歩の『人間椅子』って知ってる?」と質問したら、突然すぎて「は?ランポ?」と驚かれました。

○ ぴあ開店を待つ人々

この日のルートについて作戦会議を練ろうと、駅地下街のタリーズに行きました。
隣のチケットぴあの前では、大勢の人が折りたたみ椅子やピクニックシートに座り込んでいました。
一瞬、デモかストライキかと思いましたが、どうやらみんな、開くのを待っているようでした。
女性の方が多かったので、ジャニーズのライブチケット発売日かなにかだったのかも。
ハラ博を待てなかった私たちは、情熱が足りなかったのかしら~。
でもぴあはきっともうすぐ開くんでしょう。



モーニングセットを食べながら考え、鶴見線に乗って川崎方面へ行くことにしました。
鶴見線は、1時間に2本しかありません。
時間に遅れないよう、10時ごろに席をたちました。
ちょうど、チケットぴあが開くところで、待ち人たちが椅子をたたんで臨戦態勢に入っていました。

○ 鶴見線

待ち合わせ場所の鶴見駅に戻り、鶴見線ホームへ。
乗るのはまだこれで2回目です。用がないので。



埋立地の工場職員の足代わりの線なので、休日はガラガラかと思いましたが、それなりに乗客は多かったです。
圧倒的に男性比率が高くて(みんな鉄道マニアかな)と思いました。
考えてみれば、原模型博物館のあとで鶴見線に乗っている私たちも、充分鉄子度高いんですけどね(笑)!

電車はのんびり埋立地を通っていきます。
私たちは、浜川崎駅で降りました。
前を歩く人のあとをついていったら、関係者以外立ち入り禁止の工場専用出口に行ったので、私たちは一般乗り換え口へと向かいました。



前に来たときも、ここで乗換えをしたことを、ぼんやりと思い出します。
雑草の生い茂った線路の周りに倉庫が並ぶ、うらぶれた感満載の殺風景な駅。
でもそこが鉄っちゃんたちに人気なのか、線路沿いには長ーいカメラを構えた男性がいました。



無人改札を通って南武支線に乗り換えると、今度は2車両という短い電車。
全所要時間も短いですねー。
隣の川崎新町で乗り換えました。



○ 寺社めぐり

ここからは、お寺と神社をたどりながら、1~2キロ歩いていきます。
てくてく歩いて、向かったのは日枝大神社。



境内で、神主さんとすれ違いました。
子どもたちの絵が書かれたぼんぼりがたくさん準備されていました。
この週末の夜に、ぼんぼり祭があるようです。



よほど大きな観光寺院でなければ、普段のお寺は静かで閑散としていますが、この日はどこも、人が大勢訪れていました。
「もうすぐお盆なので、早めに見えている檀家さんが多いんですよ」
とお寺の人に教えていただきます。
そうだったんですか。
関東では、7月にお盆をするんですね。
我が家は8月です。地方によって違いがあるとは。



途中、線路にさしかかったら、長い貨物列車が通っていきました。
側面に「愛」の一字が見えます。
どういう意味なんでしょう?愛は愛?
まさか愛知や愛媛まで行くわけでもないでしょうし・・・ラブトレイン?



ものすごく長くて、全て通過し終わるまでに、かなりの時間がかかりました。
あれは、ホームに全部入りきらなくてもいいから、ずーっとつなげられるのでしょうか。



無人の神社の拝殿奥にある本殿の方にまわりこんだら、なにやら人けを感じます。
なんと、本殿の縁側(っていうのかな)に、ビーチチェアが置かれており、誰かが寝ていました。
えー?
とりあえず起こさないようにそのまま後ずさりし、離れてからミユとひそひそ話します。
「今の、なんだったんだろう?」
「神社の人じゃなさそうだよね」



浮浪者にしては、なんだかバカンスめいていたので、(地元ヤンキーのお昼寝かな)ということになりました。
いい昼寝場所を見つけたものです。

真っ黒い犬が暑そうにへばっていたので、うちわの風を送ってあげました。
黒すぎて、ハーハー言っている赤い舌しか見えませんね。
ヤンキーも犬も私たちも、みんな暑さにぐったり。
トンボだ~って、オケラだ~って♪



暑いので、ペットボトルを買おうと自販機を探していたら、そばに劇場を見つけました。
「劇団芸昇」と書いてあります。
地元に支えられた演芸場ですね。
ちょっと中をのぞいたら、芝居の格好をした和服姿の人が見えました。



外を歩いているだけで消耗する暑さですが、バスの通る大通りに出るまで、道すがらの寺社を参拝していきます。
犬の次は猫。
お寺の境内に、ネコにしか見えない石を発見。



絵で描かれた般若心経が飾られたお寺がありました。



もうすぐ咲きそうな蓮が、空に向かってまっすぐ伸びていました。



○ 海底トンネルその1

いよいよ暑くて、会話も途絶えがちになっていた頃、ようやくバス通りに出ました。
やってきたバスに乗り込んで、向かったのは川崎マリエン。
タリーズで(ここには行きたいね)と話していた場所です。

市街地を抜け、バスは地下トンネルに入っていきました。
東扇島にあるマリエンに行くには、海底トンネルを通っていくのです。

○ 川崎マリエン

バスは座席が埋まるくらいの乗客がいましたが、マリエンで降りたのは、私たちと男性一名。
その人は関係者のようで、通用口らしきところへと行きました。
もっと見学者が降りると思ったら、私たちだけ。
見上げたマリエンは、パリの新凱旋門のような形をしていました。



タワー棟10階にある展望室まで昇ってみます。
フロア全体が展望室になっており、360度の眺望を楽しめました。
気持ちい~い。





川崎港の海上出入り貨物取扱量(輸入・輸出を合わせた量)は、全国で9位だそうです。
もっと上なのかと思っていたら。1位は名古屋港でした。



上からは、テニスコートが見下ろせます。
その隣にある、白いのは・・・?
こんがりと日に焼けた水着姿の人たちがやってきました。ボールを持っています。
どうやら、ビーチバレーコートのようです。
海辺じゃなくても、できるんですねえ。



○ スカイレストラン・フロンティア

マリエン内のスカイレストランでランチをすることにしました。
入り口の呼び鈴を鳴らすと、店員さんが登場して、席に案内してくれました。
ほかにお客さんは、誰もいません。貸し切り~
ランチタイムからずれた時間に入ったからでしょう。
窓際に座って、海を眺めます。
各テーブルに双眼鏡があり、遠くまで臨めました。



私は平麺の蟹パスタをチョイス。おいしかったです。
ミユはチキングリルを頼みましたが、「暑くてなんだか食欲がないわ」と残したので、大丈夫かなと気になりました。

食後、また展望室をぐるりと周ります。
ジオラマがあり、カモメになった気分で、見下ろします。
位置関係がよくわかりました。



ここからまたちょっと歩く予定の私たち。
ジオラマで、方角を確認します。



点々の道がありますよね。
ここを通って、帰りは歩きで陸に戻るつもりです。

○ 海苔づくり資料館

下の階にある「川崎の海苔づくり資料館」も見学しました。
落ちそうなほどに小船から身を乗り出している人形が展示されています。
昔は、こんな風にして海苔を採っていたんでしょう。



多摩川河口から鶴見川河口に至る遠浅の海では、魚貝類が豊富に採れたそうです。
川崎が工業都市化していくことで漁業は衰退し、昭和47年に漁業権が放棄されたのだとか。
開発の影で失われた伝統産業があることを、知りました。

その2に続きます。
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