風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

161. 安井金比羅堂

2009-09-25 | 近畿(京都・滋賀)

藤原鎌足が創建した藤寺がもととなった、京都の金毘羅さん安井金比羅堂。
祭神は崇徳天皇、大物主神、源頼政です。
源頼政は、前日宇治平等院でお墓参りをしました。


お茶屋や飲食店などの屋号が記された参拝者の奉納した提灯が華やかです。
たくさんの氏子から支持されているのがわかります。


境内の一角には、紙でできた横手のかまくらのような、不思議なものがありました。
雪国のムックの家でしょうか。


この金比羅さんのご利益は縁切り。これは崇徳天皇が讃岐の金刀比羅宮で、欲を断っておこもりされたことに由来しています。
人の悪縁、ギャンブルや酒、タバコの悪習、貧乏などを切りたい参拝者が数多く訪れるそうです。
京都には、縁切り祈願の場所が、案外多いんですね。


これは、縁結び碑(いし)です。 白い紙は、祈願者の奉納したおびただしい数のお札で、それに埋もれるように高さ1.5m、幅3mの巨石があり、その真ん中に穴があります。
お札の一枚一枚に人々の縁切祈願が書かれていました。
お札の多さも、縁切祈願の内容も、すさまじくて圧倒されました。
人々の願いを受けて、この碑自体が一個のパワーを持つ生命体となっているようでした。
日付は、昨日のものばかりだったので、いかに一日に訪れる祈願者の数が多いのかわかります。

神様の力が、碑の上から下に注がれており、参拝者は、碑の表から裏へ穴を通って悪縁を切り、裏から表へ通って良縁を結び、最後にお札を貼って祈願します。
四つん這いになって穴を通りぬけるため、人が他にいたら恥ずかしくてできなかったかもしれませんが、一人きりだったのでくぐってきました。
表から裏へ通るのは知らず、裏から表へだけ通りました。悪縁とは縁を切れなさそうです。


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