風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

お城と水と火の国へ(熊本) index

2015-09-29 | 九州
Days: 2015.7.17-21

◆ 熊本中心地散策-1-(1)
 噴火を起こして、現在警戒レベルが引き上げられている阿蘇山。
 これはその前の、7月に熊本を旅した時の話です。
 まずはじめに、熊本の主に挨拶に行きました。
  ○ はじめに(阿蘇山噴火について) ○ prologue ○ 成田からのLCC
  ○ フライト前のバタバタ ○ さっそくくまモン発見 ○ youmeとモヒカン
  ○ さっちゃん宅にて ○ 市街地へと下る ○ 熊本の主にごあいさつ ○ くまモン執務室にて

◆ 熊本中心地散策-1-(2)
 くまモンのあと、清正公に会いに行きます。(順番逆だけど)
 熊本城はやっぱり日本一のお城。石垣のカーブにうっとり。
 初めて食べた土地のソウルフード、太平燕は、ヘルシーでやさしい味でした。
  ○ 清正公の城 ○ 首なし巫女パネル ○ 魅惑の武者返し
  ○ 最高の顔出しパネル ○ 銀杏城の大イチョウ ○ 盆地だった熊本
  ○ 甦った本丸御殿 ○ キラキラの書院造 ○ 桜の小路の太平燕
  ○ ダイナミックな店内オブジェ ○ 大男の長烏帽子 ○ 白夜とおてもやん



◆ 阿蘇散策-2-(1)
 2日目は、阿蘇の神さまにご挨拶に向かいました。
 門前町には湧き水の泉がたくさんあって、一つ一つ巡っていきます。
 とてもみずみずしいところで、炎の国熊本のイメージが変わりました。
  ○ あとぜきしてね ○ 階段県道 ○ 阿蘇の緑の丘
  ○ 縦書きの駅名 ○ 足水でひんやり ○ 阿蘇の神さま
  ○ 飲んで飲んで、水基巡り ○ 時が停まった旧女学校 ○ 石橋とおじさん
  ○ やわらかハンバーグ ○ 水鉄砲が虹を呼ぶ ○ 謎の幸せ呼びおじさん
  ○ コピーのセンス ○ あやうくレミゼ ○ 豪雨の爪あと ○ ひし餅色のターンテーブル

◆ 南阿蘇散策-2-(2)
 北阿蘇に行った後、今度は南阿蘇に向かいました。
 カルデラ内の、雄大でみずみずしい阿蘇の自然を満喫します。
 すっかりできあがった陽気な納涼客だらけの電車で帰りました。
  ○ 南阿蘇水の生まれる里白水高原駅 ○ 2つの水源探し ○ カルデラ内ウォーキング
  ○ 駅は城郭風で温泉 ○ カップル限定幸せの石 ○ あやしい恋みくじ
  ○ 阿蘇下田城ふれあい温泉駅 ○ 阿蘇とアイス ○ 帰りの静かな列車
  ○ 宴会客と一緒のカオス ○ 甘い醤油



◆ 三角散策-3-(1)
 前日は山の方に行ったため、3日目は海の方へ。
 電車を乗り継いで、三角(みすみ)に行きました。
 丘の中腹にある旧裁判所で、裁判官と被告人気分にひたりました。
  ○ 駅のホーム ○ 三角線に乗り換え ○ きれいな終着駅
  ○ ご当地車止め ○ シャレトル、シャトル便 ○ なにかがありそうな石段
  ○ 法の館で勝ち組負け組 ○ 旧郡役所


◆ 三角西港散策-3-(2)
 三角西港にやって来ました。海あり山ありのすばらしい景観に見とれます。
 ちょうど世界遺産に登録されたばかりで、明るいムードが漂っています。
 ランチ中に古代船がやってきて、テラスのみんなと祝福し合いました。
  ○ 西と東の三角港 ○ 祝、世界遺産登録決定! ○ 洋館だけど浦島屋
  ○ ムルドルハウス ○ 旧高田回漕店 ○ 遊歩道散策
  ○ オランダカフェのテラス ○ 古代船あらわる ○ 船乗りたちを祝福
  ○ 三角東港を散策 ○ マドロスごっこ ○ バールのようなもの

◆ 三角線と夜-3-(3)
 帰りの車窓から干潟が見えて、ここが有明海だったと気がつきました。
 熊本駅には、不思議なことに0番線ホームがふたつもあるんですね。
 夜は近所の輝く居酒屋で、天草牛深の魚介類をいただきました。
  ○ JR九州の電車 ○ 有明海とありあけのハーバー ○ 干潟のお時間
  ○ 文化財の駅カフェ ○ 干潟の模様 ○ ふたつの0番線
  ○ JR九州っぷり ○ 祭りだ、祭りだ~の居酒屋 



◆ 熊本港-4-(1)
 4日目は、熊本港に行きました。
 海の日のイベント会場で、さかなクンのステージを見ます。
 本人から手渡しでステッカーをいただきました。もちろんファンになりました!
  ○ 朝5時半に就寝 ○ ガラスの警察署 ○ 熊本駅正面
  ○ 海フェスタくまもと ○ さかなクントークショー ○ ムツギョロウの絵
  ○ さかなクンステッカー ○ 有明の陣に馬肉パスタ ○ ゆるキャラ登場

◆ 熊本中心街-4-(2)
 ランチは謎のしゃくカレー。いかつい艦船を見学して熊本駅に移動します。
 店頭に池とカッパ像、2階に鳥居と神棚のある書店がありました。
 蜂楽饅頭リベンジ。今回はミッションクリアできました。
  ○ しゃくカレー ○ 消防艇乗船体験 ○ 海フェスタに戦車
  ○ 護衛艦とミサイル艇 ○ カモフラージュくまモン ○ シモトーリのミスト
  ○ くまモンとおてもやん ○ 考えるカッパ ○ 神頼み書店
  ○ 蜂楽饅頭 ○ お焼きとかき氷 ○ トークは続く



◆ 阿蘇山散策-5
 阿蘇山中腹に行きましたが、雨と霧で視界不良。
 草原も火山も全く見えない中で、思わぬ国際的な体験ができました。
 5日間の熊本旅行は、自然いっぱいで、どの日も楽しかったです。
 ここまで旅の話にお付き合い下さった方々、どうもありがとうございました。
  ○ 最終日は阿蘇山へ ○ ムサシの地名 ○ シックな阿蘇駅
  ○ 米塚はどこ? ○ 草千里レストハウス ○ 大きな火山弾
  ○ 火の国ラーメン ○ 雨は蕭蕭と降っている ○ みんなブルブル 
  ○ 黒い阿蘇駅 ○ 佐田の海の取組 ○ 終わりのない会話 ○ epilogue



お城と水と火の国へ(阿蘇) 5 [最終回]

2015-09-29 | 九州
4-(2)からの続きです。

○ 最終日は阿蘇山へ

くまもと滞在最終日のこの日。朝食を食べながら、どこに行こうかと話します。
さっちゃんは「熊本には、いい古墳も多いよ~」と推してくれました。
オプサン・チプサンなんていう、不思議な名前の古墳があるそうです。
結局「この前、阿蘇方面には行ったけど、山の上に行ってないね」と、草千里に向かうことにしました。
帰りの空港がルート途中にあるため、旅行トランクを引いて出発します。

空は曇っていて、湿気が高くて蒸し暑い日。
忘れ物をしたため一旦戻って、電車に乗り遅れないように早歩きしていくと、汗が出そうなほどに暑くなりました。

○ ムサシの地名

この辺りの地名は、武蔵ケ丘といいます。
(武蔵なんて、東京みたいだなあ)と思ったら、宮本武蔵の晩年の地で、お墓があるのだそう。
そういえば彼は、熊本の金峰山の洞窟で『五輪書』を執筆したんでしたっけ。
東京の武蔵とは関係ありませんでした。



豊肥本線には、SuicaやSUGOCAの使えない非電化区間があるため、光の森駅では、電車が到着すると改札に駅員さんが立ちます。
今ではなかなか見かけなくなった光景。
手作りの花があちこちに飾られた、温かい雰囲気の駅です。

○ 晴れから雨に

電車に乗っている間に、雨が降ってきました。
数日前に阿蘇を訪れた時は快晴でしたが、この日車窓から見えるのは、煙るような幻想的な景色です。



途中の立野駅で、またもやワクワクのジグザグ・スイッチバック体験をし、その先の阿蘇駅で降りました。



○ シックな阿蘇駅

この前通り過ぎた阿蘇駅。真っ黒でかっこよく、映画のセットのよう。
「ぽっぽや」みたい~。(あれは北海道)



駅のロッカーにトランクを入れて、山の上に行く阿蘇火口線バスに乗りました。
やってきたのは大型観光バスですが、乗客は私たちと外国人夫婦の2人のみ。
雨がぽつぽつ降ってきたからかもしれません。

おじさんの運ちゃんが、走り始めるとともに「ウェルカム・トゥ・アソ・ボルケーノーゥ」とすらすらと英語でアナウンスを始めたので、(おお!)と驚きました。
ここは国際的な観光地なんですね。

○ 米塚はどこ?

バスはどんどん山を上がって行きます。高度が上がるにしたがって、雨がどんどん強くなり、霧が濃くなりました。
草千里の辺りに差し掛かりましたが、なんだかよく見えません。



米塚の近くに行きたいとバスに乗ったのですが、ますます霧は濃くなって、丘陵の影しかわからなくなってきました。
「あの形、きっと米塚だよね」と、2人で激写しましたが、その後しばらくしてから、米塚紹介のアナウンスが入ったので、撮影したものはどうやら違うものでした。
もはや、脳内妄想で補てんするしかありません。



○ 草千里レストハウス

バスは阿蘇山のロープウェイのところまで行きますが、私たちは途中の火山博物館前で降りました。
同乗のカップルも降りたため、そこから先のバスは無人になりました。
この日は上まで登っても、展望は望めなさそうですからね。

火山博物館の建物に入り、「博物館見る?時間は大丈夫かな」と話していた私たちの横をすり抜けて、外国人カップルは博物館には目もくれずに、カフェへと入っていきます。
山の上まで、お茶しに来たの?
でも2時過ぎていたので、私たちも食事をすることにしました。
博物館カフェでは食事が出ないため、外に出て少し歩いたところにあるレストハウスへ移動します。

「隣の建物ですよ」と教えてもらいましたが、すでに霧は濃くなり、隣の建物さえよく見えなくなっています。
真っ白だわ~。
こんな時に外にいると、不安になってきます。

○ 大きな火山弾

外に火山弾が展示されていて、立ち止まりました。
さっちゃんと私の頭ふたつ分くらいあります。
こんな大きなものが飛んできたなんて、当たったら痛いどころではすまないわ。



○ 火の国ラーメン

レストハウスの入り口を見つけて、ほっとしました。
電車に乗るまでは蒸し暑かったのに、標高が高いところなので、すっかり冷えて震えています。
防寒具も持っていないので、身体を温めなくては。
そういえば熊本は火の国ラーメンだっけ、と思い出して、とんこつラーメンを頼みました。
さっちゃんは高菜ラーメン。
「じゃんがらラーメンとは違うのかな?」と考えましたが、よくわかりませんでした。

後で調べてみたら、じゃんがらラーメンって九州発ではないんですね。
九州系とんこつラーメンで、本店は秋葉原でした。知らなかったー。

会計時にICカード払いができるということでPASMOを出したら、レジの人は「これを見るのは初めてだよ」と、じーっとカードを眺めていました。



こういう時には、温かいラーメンで、身体を温めましょう。
九州といったら、とんこつ~。



ランチ時間からは少し外れていましたが、食堂にはほかに10名ほどのお客さんがいました。
私たちのそばでは、写真サークルの学生のような男性4人が、武器になりそうなほどゴッツイカメラを横に置いて、カツの乗った活火山カレーや大盛りちゃんぽんをもりもり食べていました。



向かいのテーブルには、ヨーロッパ人一家がいて、全員活火山カレーを食べていました。
カレーが一番人気のよう。ドーナツ型におかれたライスは外輪山、5切れのカツは阿蘇五岳を表し、中央のくぼみのカルデラからルゥをあふれさせて、マグマ風にしているそうです。

ここは阿蘇山の中腹の、草千里レストハウス
天気が良ければ、目の前には草千里、後ろを振り返ると間近に迫った阿蘇中岳と立ち上る噴煙といった雄大なパノラマが見えるはずなんですが、どっちを向いてもなんにも見えません。

○ 雨は蕭蕭と降っている

窓際に陣取って、霧が晴れるのを待ちますが、晴れるどころかどんどん濃くなっていきます。
まさに三好達治の詩『大阿蘇』そのまんまの光景。逆に感激します。

「雨は蕭蕭と降っている」

中学の国語の授業で習いましたね。「しょうしょう」の漢字を覚えるのに手こずりました。
書くと、やけに漢字が大きくなっちゃうんですよね。

「もしも百年が この一瞬の間にたったとしても なんの不思議もないだろう」

この詩は、雨の中、黙々と草を食べる馬がいる草千里の光景を歌っていますが、「馬のりば」と屋根に書かれた小屋に、馬は一匹もいませんでした。
この視界不良の中で乗る人はいないでしょうし、そのまま別世界につれていかれそうですからねー。

しかも、雨が降るだけならいいんですが、霧が押し寄せています。
視界いっぱいに緑の草原が広がるはずですが、じわじわと緑が靄の中に飲み込まれていき、そのうち、辺り一面乳白色の世界になりました。

「なにも見えなくなっちゃったねー」と言って、ミルキーな世界を眺めていたら、そろそろ駅に戻るバスの時間が近づいてきたので、草千里の景色を堪能しないまま、戻ることにしました。
かつて天気の良い時に訪れたことがあるので、落ち着いていますが、初めて訪れてこの景色だったら、「ヤダヤダー、緑の草千里を見たいー!」とダダをこねたことでしょう。

○ みんなブルブル

バス停に向かうと、なにやら霧の向こうに黒い影が。
キャー、映画『ミスト』みたい。こわいよー(観てないけど)



近寄ってみると、そこには結構な人数の人がいました。
先ほどレストハウスにいた人たちと、全員そこで再会します。
行きで一緒だった外国人カップルもいます。
みーんな、帰りのバスを待っていたのね。

強い風が吹き、霧雨が降り続けているため、傘を差していてもあまり意味がありません。
レストハウスからバス停までは、ほんの100mほどの距離しかありませんが、外にいるだけで、ミストシャワーを浴びたようになりました。

待ってるみんなはぬれねずみになり、首をすくめて黙りがち。
外国の人たちは、Tシャツ短パン裸足の軽装スタイルが多くて、見るからに寒そうです。

二十人ちょっといたバス待ち客は、ほぼ全員外国人。
日本人は、運転手と私たちだけのようです。
外国人観光客に私たちが混ざっているインターナショナルなバスの中でしたが、みんな阿蘇の雨にやられたためにファンキーさはなく、とても静かな車内でした。



○ 黒い阿蘇駅

阿蘇駅まで降りてくると、雨はかなり小降りになりました。
山の天気ですからね。
駅のホームには、大人も入れるくらいに大きなクロの駅長室がありました。
クロとは、阿蘇の観光電車「あそボーイ」の、犬のキャラクター。
家主はおらず、留守中をいいことに私たちが中に入って遊びました。
クロといい、くまモンといい、熊本城のひごまるといい、熊本には黒いキャラが多い気がするけど、どうなのかな?



○ 佐田の海の取組

電車で肥後大津駅へ戻り、ここから空港ライナーに乗り換えます。
もう雨は降っていません。道路もからりと乾いています。
この日の天気は、晴れ・雨・曇りと変わってばかりでめまぐるしいわ。

駅併設の大津町ビジターセンターのTVでは、大相撲名古屋場所が放映されていました。
さっちゃんは相撲好き。最近では相撲が好きな女子をスージョというそうな。
スモジョじゃないの?数学好きの女子はなんていうのー?

佐田の海が土俵に上がったのを見て、前に熊本出身のスージョ(さっそく使ってみよう)が「同郷人だから応援してる」と言ったことを思い出しました。
熊本県熊本市出身の力士の取組を現地で観るなんて、オツだわ~。
郷里では、みんなさぞ熱心に応援するのだろうと思いましたが、ほかにTVを見ている地元の人がいなかったので、そのあたりのことはわかりませんでした。
そして熊本の力士は、ブルガリアの碧山に負けちゃいました。残念!



空港ライナーがやって来ましたが、お客さんを下ろして「ちょっと待っていて下さいね」と私達に言うと、スーッと何処かへ行ってしまいました。
(まだ発車時間には間があるからかな)と遠ざかる車を見ていたら、さっちゃんが「おやつの時間なんだよ」というので、吹きました。
くまモンといい、おもてなし武将隊といい、熊本はおやつタイムが大事な場所なのかも(笑)!

少しして再びやってきたライナーの車体には、大きくくまモンが描かれています。
行きの時には、さっちゃんが座席上部のでっぱりに頭をぶつけ、帰りは私が頭をぶつけました。
運転手さんが「頭上に気を付けて下さいね」と言っているそばから!
さっちゃんがぶつけた箇所を注意していたら、ほかにもでっぱりがあったんですねー。



広大な水田が空港への道の両側に広がり、さらに向こうをぐるりと山が取り囲んでいます。
ダイナミックで気持ちがいい光景。
雨が止んで、晴れ間が出てきました。
阿蘇ではあんなに天気が悪かったのに。

○ 終わりのない会話

空港に着いて、お土産を買います。往路便で重量制限に引っかかったので、軽めのものを選びました。
帰りのジェットスターは少し遅延しており、空港内のカフェでケーキセットを頼みました。

フライトの時間ギリギリまで話をしていたのに、まだ話し足りない感じ。
5日間ずっと一緒にいても、語りつくせないなんて。友達っていいですね。
ハグをして、お別れしました。
旅の間中ずっと二人で行動していたので、5日ぶりに一人に戻ると、急に寂しさがこみ上げます。



夜のタラップって、なんか好きなんですよね。非現実感っぽくて。



30分遅れで、フライトは飛び立ちました。使用機材の到着遅れだそう。どういうことかな。
LCCは狭いといいますが、私はそれほどこたえません。ただ大柄の男性は窮屈かもしれません。

成田には22時半過ぎに到着しました。夜遅めの便が遅れたため、乗客はみんな急ぎ足でそれぞれの交通機関へと向かいます。
Y-cat行きのリムジンバス最終便に滑り込み、1時過ぎに帰宅しました。

○ epilogue

旧友と一緒に過ごした5日間。
訪れる前の熊本の印象は、お城とくまモンくらいでしたが、阿蘇の自然の素晴らしさに魅了されました。
霧に隠されて、火口の煙がたなびく様子を見なかったため、活火山だという印象は持ちませんでした。
海にも山にも行き、暑かったり寒かったりしたのと、おしゃべりのしすぎで(これが一番の原因)、旅行から帰っ時には声がガラガラになっていました。

 

それからは、黒いポルシェを見ると、熊本宣伝部長のクマのことを思い出してしまうようになった私。
似てませんか?この赤い
そんなこと、持ち主には言えませんけど(笑)!
熊本の自然を満喫できた、リフレッシュの旅でした。

お城と水と火の国へ(熊本) 4-(2)

2015-09-26 | 九州
4-(1)からの続きです。

○ しゃくカレー

海フェスタくまもと会場のフードコートをチェックしている時に、気になる特設テントの前で足が停まりました。
有明しゃくカレーと書いてあります。しゃくカレーとサイダーを頼みます。
「しゃくってなにかな?」「わかんない」
特に説明もなく、(みんな当然分かるよね!)と言わんばかりの看板。
気になって、売っている人に聞いてみたら、「しゃく?ええと、しゃこのことだよ」とのことでした。
しゃこなんだあ。そう書いてー(笑)。



芝海老カレーも気になりましたが、流れに逆らわず、しゃくのほうをもらいます。
海っぽい、ブルーハワイのような青いソーダと一緒に、いただきまーす。
カルピス入りでした。



これがしゃくちゃん。大きかったです。
まるっとからっと揚げられていました。



○ 消防艇乗船体験

ランチのあと、ほかの場所も周って見学しました。
会場内は8つのゾーンに分けられて、その間をシャトルバスが通っているくらい、かなり広い敷地を使っています。

消防艇「金峰」に乗船できました。
消防艇に乗ったのは初めて。乗組員の人に説明をしてもらいます。
結構小ぶりでかわいらしい形ですが、その威力はすごくて、岸に見える丸いコンクリ壁の上の方まで水を飛ばせるそうです。
熊本市消防局の消防車両等の紹介ページに、載っていました。
金峰とは、 熊本市内にある山の名前で、周辺には夏目漱石の『草枕』に登場する峠の茶屋や、宮本武蔵が『五輪書』を書き上げた霊巌洞があるそうです。



エリア移動中に見かけたクレープ屋さんの移動販売車。
このデザイン、いいですね。猫バスみたい。



○ 海フェスタに戦車

陸上自衛隊の戦車もいました。あれ、これ海フェスタなのに?
海上自衛隊が参加しているから、そのよしみでしょうか。
さっちゃんは、トラックを一周してくれている迷彩色のジープに興味津々でしたが、突然カンカン照りとなって暑さに朦朧としていた私は、その長い行列に心が折れました。
さっちゃんごめーん。あの暑さの中だと、まさに戦場体験になりそうだったから~。



間近で見ると大迫力。すごい長さですね。



○ 護衛艦とミサイル艇

それから、てくてく歩いて、コンテナヤードにある大型船一般公開エリアに移動しました。
海上自衛隊の船が停泊しており、軍港の様相。おわー、こちらもすごい迫力。



上の画像左に見えるのは、ミサイル艇「おおたか」。
下の画像は護衛艦「とね」。前にも、横須賀港で見たことがある気がします。



(とねって、おばあちゃんの名前みたい。「トネさんや」「おや、トヨさんかい」)と思いましたが、利根川のとねだそうです。
おばあちゃんの雰囲気は全く無く、見るからに撃沈力が強そう。
すごくスピードが出るでしょうですから、よっぽどバランスよくないとタイタニックごっこをしづらそうです。



このレーダー?が、グイーン、グイーンと左右上下にぐるぐる動いて、こちらにピタッとフォーカスを当てて止まった時には、「降参です!」
と両手を上げたくなりました。
今みても、その画像は緊張するので、ちょっとずれている角度のものを載せますね。



こんなに重くて頑丈そうな鉄の塊が浮いているというのが、不思議です。
浮力ってすごいんですねー。



○ カモフラージュくまモン

テントの中をのぞいてみると、そこにいたのは、迷彩服姿のくまモン!
ハードボイルドになっていた気持ちがやわらぎます。
帽子は小さすぎますが、服はぴったりサイズ。こういう人、南の方にいますね。



帰る時間には、海は引き潮になっていました。バスの中から前日同様に、また干潟を眺めます。



本当に浅くなっちゃうんですね。



○ シモトーリのミスト

バスセンターで降りて、熊本で賑やかなアーケード、下通をてくてくあるきます。
下通って、変わった名前ですね。(しもとおり)と読むそうです。
下鳥(しもとり)さんという友人がいるので、外国人が「シモトーリ」と名前を読んでいるように思えて、聞くたびに楽しくなります。

アーケードの柱から、なにか白いものが出ています。
すわ、火事?と身構えましたが、煙ではありません。
柱にはシャワーヘッドがついていて、ふしぎ。
どこかの室内換気かな?でもシャワーヘッド型のエアコン室外機ってある?と思ったら、そこから水蒸気が出ていました。
歩行者用のミストシャワー!
そんなに熊本って、暑いところなんですね~。

○ くまモンとおてもやん

アーケードの真上には、キラキラしたくまモン。
「くまモン」って書いてなくても、きっとみんなわかる・・・。



マフラーをつけたくまモンもいました。
待って、今はミストシャワーも稼働している暑い7月よ。
赤いほっぺが、いつもより目立っている感じ。
あ、くまモンの赤いほっぺって、おてもやんからなんですね!いま気がつきました。



下がっているのはくまモンだけではありません。
こんな大きな看板もありました。
なにこれ、壮大ー(笑)!



○ 考えるカッパ

下があるなら上もあるということで、上通にやってきました。
まるぶん書店金龍堂の前には、池があります。
それだけでもすごいと思いますが、そこに銅像がありました。
座禅を組んで瞑想中のような像は、人ではなくカッパでした。
哲学者のカッパ3匹だそうです。
なぜに、考える人ではなく、考えるカッパ?



3匹を代わる代わる見て、(そういえば、おかっぱって、カッパの頭から来ているんだったなあ)と思い出しました。
少し歩いただけで、おてもやんやおかっぱが想像できてしまう町、熊本。
地元の人にとってはすっかりおなじみのカッパトリオらしく、誰も騒ぎません。
ベンチに腰掛けて休んでいる少年がいました。
本を買ってお店を出たら、ここに座ってすぐ読めるって、いいですね~。
作った人は、本好きの気持ちをわかってらっしゃる。

○ 神頼み書店

驚いたのは、これだけではありません。
2階に続く階段の先には、鳥居がありました。
「なぜに鳥居?」



鳥居の先には、神様がいると決まっています。
でもここは本屋さん。神社ではありません。
くまモン、教えてー。

さらに階段の正面に立つと、鳥居がまっすぐ見えました。
その先に、神棚が置かれているのを発見したのです。
「本屋に神棚!?なぜに?」
鳥居があるので十分驚きですが、神棚まで!
本屋さんなのに!しかも入ってすぐのところに!



私は目も口も開いたままですが、さっちゃんはもう慣れているようで、「受験生が神頼みするからじゃない?」と言っていました。
いえ、でもそれをすべきは、神社で、書店ではないでしょう。
カッパの段階ですでにモヤモヤしていたため、こう立て続けに気になることが続くと、モヤモヤ感に慣れてしまって、よくわからなくなっています。
まあ、楽屋にも神棚が飾られていたりするので、アリなんでしょう。
しかし、クリスチャンやムスリムにはかなり上がりづらい階段ですね。

「熊本のマンホール、かわいいでしょう」とさっちゃん。
マンホール好きですが、熊本に来る直前までいた岡山では、マンホールがどれも桃太郎でインパクトが強かったので、熊本のお花はきれいに収まっているなという印象。
結局写真は撮りませんでした。それだけ岡山の道路が強烈だったということです。

○ 蜂楽饅頭

そうして、目指す蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)のお店に着きました。
旅行初日にも訪れましたが、夜の7時過ぎていたので、閉店しており、食べられなかったのです。
東京は、日が長くなったとはいえ、7時ごろにはもう日が沈みますが、熊本は、7時でもまだ明るいのです。
なので、時間を忘れて遊んでいて、まだ4時ごろのつもりでいても、もう結構な夜になっていたりします。
この日はリベンジするために早めに行ったので、ちゃんと開いていました。



よかった~。福岡の知人が大推薦していた蜂楽饅頭を、とうとう熊本本店で食べられます。
さっそくくろあんとしろあん、1つずつ頼みました。
「お持ち帰り?」「いえここで」と言ったら、さっちゃんが「えっ?」と言いました。
彼女は家に持ち帰るつもりだったようですが、私ははなから、イートインで食べるつもりでいました。

だって、その福岡の知人が「すごくおいしいけど、おみやげに買ってこれないんだ。
焼き立てじゃないと味が変わってしまう。買ったその場で食べないと、あの美味しさは味わえない!」と熱弁をふるっていたからです。
なので、両手に1つずつ持って、売り場奥のイートインコーナーに入りました。

さあて、いただきますよ~。
見た目は普通の大判焼と一緒ですね。



これを半分に割ります。ぱっかーん。
割っても、見た目は同じでした。



九州では、大判焼でも今川焼でもなく、回転焼というそうです。
あれ、蜂楽饅頭じゃないの?
これは少し違います。
名前の通り、ハチミツがたっぷり入っているのです。

だからその分、おいし~い!
本当にはちみつの味がして、口いっぱいにやさしい甘さが広がります。
これは人気があるのにも納得だわ~。
東京の方でも売り出したら、まちがいなく人気が出るはず!

○ お焼きとかき氷

ふと気が付くと、店内にいるほかの人たちは、蜂楽饅頭をかき氷と一緒に食べていました。
そっくりのお顔をした中学生の女の子とお母さん。ピンクと水色のかき氷を仲よく食べています。
その組み合わせにビックリ。ダブルスイーツ、なのにホットとアイス、熱いのと冷たいのじゃない!

 (画像は昭文社提供)


はたから見ていて不思議ですが、イートイン用メニューには、かき氷しかないというところが驚き。
私たち以外の店内にいた4、5組ほどの人たちは、みんなかき氷も一緒に頼んでいました。
(じゃ、じゃあ、頼もうかな)と思いましたが、蜂楽饅頭を2つ食べたら、すっかり口の中が甘くなったので、もう十分満足。
ちなみに、水色のコバルトアイスがダントツ人気でした。

お店の人はみんなご年配で、昔ながらのレトロなお店でした。
「これからは、買い物途中にここで一息入れようかな」とさっちゃん。

目的を無事に達せたので、意気揚々と帰途につきます。
バスを待っていると、いろいろな制服の学生さんを見かけます。
熊本ではルーテル学院や九州学院など、セーラー服姿の女子学生が多く、みんな割とシンプルな格好で、昔ながらの女学生といった雰囲気。
福岡の華やかな目立つ感じとはちょっと違います。落ち着いていていい感じです。

○ トークは続く

家について食事をし、お風呂に入ってからも、トークは続き、この夜も寝たのは3時過ぎと遅くなりました。
少ない睡眠時間でも大丈夫なナポレオンさっちゃんも、とうとう音を上げました。
私はもう臨界を超えているような感じ(笑)。
でも、長い滞在もこの夜が最後だと思うと、まだまだ話し足りない気がします。

トークショーを見たことで、すっかりさかなクンのことが気になりだした私たち。
さっちゃんが、ネットで調べてくれました。
「この前、水俣の方に行って、プライベートで潜っていたんですって」
この日は熊本に滞在するんだろうと思いましたが、「明日は岡山で講演会ですって」
スケジュールはびっしりだそうです。
夏は、海関係でお呼びがかかって、大忙しのようです。

さっちゃんとは、旅行初日からずーっと、さまざまな話をしました。
10代の頃から気配り、気遣いのやさしい人で、今もそれは変わりありませんでした。

熊本の印象は、水がとてもおいしいところ。暑いハードな土地だという印象は、今回の旅で完全に覆されました。
住みたいな~。
自分が牛や馬だったら、熊本に生まれたかったなあと思います。

5日目(最終回)に続きます。

お城と水と火の国へ(熊本港) 4-(1)

2015-09-24 | 九州
3-(3)からの続きです。

○ 朝5時半に就寝

居酒屋から帰宅してお風呂に入ったあとも、いろいろな話をし、人生相談をしたり共通の友人の想い出話などをして、盛り上がりました。
夜更かししすぎて、なんやかやで寝たのは5時半過ぎ。
カーテンの外はもう明るくなっていて、これから寝るのがなんか変な感じです。
寝る前の朝焼け。おやすみなさーい。



10時くらいに起きました。ボーっとしています。(そりゃそうだ)
さっちゃんは変わりなく元気にてきぱき。4時間睡眠でも大丈夫なんだとか。ナポレオン?
朝食をおいしくいただきました。かぼちゃポタージュが寝不足の頭にしみわたりました。



○ ガラスの警察署

昨日は三角港に行きましたが、この日は熊本港に行くことにしました。
まずは熊本駅まで出ます。
電車でも行けますが、バスに乗って、またどんどん坂を下っていきました。

まちなかに入ると、この前よりも少し混んでいる感じ。
この日は 海の日の祝日だからかもしれません。

なんだかモダーンな建物を発見。
ガラス張りで、空が映し出されています。



北警察署と聞いてびっくり。近代美術館かなにかかと思いました。
日本浮世絵博物館などを手掛けた建築家、篠原一男氏の設計だそうです。

そしてこちらは・・・。



バス発着所にて、2人とも一瞬黙った後、「これって・・・」と言い出しました。
だって、「くまもと名湯温泉めぐり」と上に書かれているのに、あまり情報がありません。
ちらしは少し貼られてはいますが、真ん中の墨で書かれた「ゆ」一字だけが、圧倒的に目立っています。
手抜きー?いえ、一言で多くを伝える、さすがは温泉どころ。
というより、なんか大らかー。

○ 熊本駅正面

昨日は乗り継ぎのために中を通った駅を、今日は外から眺めます。
熊本のターミナル。駅舎は白いんですね。



黒い路面電車がいい感じ。
くまモンっぽいなあと思うあたり、私もすっかり感化されています。



ここからバスに乗り換えて、港まで向かいます。
座席に座れたものの、中はとても混んでいます。
ちょうど、海フェスタが始まったばかりなのです。
バスの程よい揺れに、うつらうつら。
道路は渋滞していて、30分の行程が、1時間かかりました。

○ 海フェスタくまもと

熊本港のメイン会場にやってきました。
ものすごい人です。バスに乗っている間に雨が降り出していましたが、人々はぞくぞくと押し寄せています。
私たちのお目当ては、「さかなクンのギョギョッとびっくり!くまもとのお魚教室」。
お互い、特にさかなクンのファンではないものの、「魚に詳しい人だよね」「せっかく来るのなら、見てみたいな」ということで行ってみることに。
特設会場はすでに人でびっしり。特に子供たちがいっぱい。
さかなクン人気、すごいのね~!
もう立ち見でも大型テントの中には入りきれず、私たちはテントの外から、傘を差して登場を待ちました。
すごい湿気で、みんな暑さにぐったりしていますが、さかなクンが登場すると、会場は興奮の渦に包まれました。

○ さかなクントークショー

実際に見るさかなクンは、TVと変わりありません。
白衣に魚の刺繍が入っているくらいでしょうか。



明るくて優しくて気配り満点。魚の絵も上手で、次々に生き生きとした魚の絵をさらさら描いていきます。
お上手~!話をしながらあっという間に描いて、色までつけちゃうなんて、ハイクオリティ!



「次は、有明海の人気者だよ。これ、なんだかわかる人いるかな~?」と聞いたら、
「ハイ、ハーイ!!」と会場中からいっせいに手が上がりました。
さすがは魚博士、つかみどころをわかってらっしゃる。
そして子供たちも、魚のことをよく知っています。



答えはもちろん、ムツゴロウ!
当てた子に、この絵はプレゼントされます。だからどの子もみんな、夢中で当てようとします。



おっと、最後には、小さなさかなクンも登場しました。
観客席にいた一般の子です。あまりにそっくりなので、さかなクンが壇上に呼びました。
ここまで似ているなんて。彼のことが大好きなんでしょうね。
さかなクン、もう後継者が見つかりましたね。

明るく楽しいステージで、子供たちの心も、元子供たちの心も、わしづかみにしていったさかなクン。
TVではちょっとイロモノ的な感じもありますが、実際には気配りの効いたすてきな人だなあと思います。
さっちゃんは「すっかりファンになったわ~」と、うっとりしていました。



○ ムツギョロウの絵

45分のトークショーが楽しく終了。雨は上がって晴れていました。
「さかなクンもステージからいなくなったし、お昼だから何か食べよう」と移動しはじめたら、ちょうど同じ方向に、特設会場から出たさかなクンが向かっていました。

あれれ?と思うと、外に設置されたボードに、なにやら描きこんでいます。
このボードは、みんなが自由に魚の絵を描けるようになっていました。



さかなクンの描いたイラスト。バランスいいわ~。
ギョギョーッ、ムツギョロウって書かれてる~。
子供が勘違いしないように、親切に(ゴ)って書いているやさしさ~。



○ さかなクンステッカー

ボードに向かう彼を遠巻きに眺めていたら、描き終わるとまた私たちの方に向かってきました。
たまたま、楽屋がある方向だったようです。
追いかけてきた子たちに握手をしながら、すぐそばまできたので、動線上にいる私たちも握手してもらいます。
その時、白衣の胸ポケットから、なにか取り出してくれました。
さかなクンステッカーでした。
名刺代わりになるし、これだと貼れるからいいですね!



さっちゃんのお友達に、もっと熱烈な彼のファンの人がいるとのことなので、その人に委ねました。
私たちは直接見られたから。さかなクン、会えてよかったですー。

○ 有明の陣に馬肉パスタ

さて、お昼にすることに。
会場内にはたくさんのフードコートがありました。
「加藤家vs九州大名 有明の陣」なんて気になりますね。
加藤家というのは清正公、九州大名とは彼のライバル、キリシタン大名の小西行長だそうです。
歴女大喜び。



「火の国 馬肉パスタ」にはびっくりしました。
口の中で辛いパスタが跳ね回りそう。



○ ゆるキャラ登場

向こうから、何かがポッタポッタとゆっくり歩いてきます。
小柄なゆるキャラ。
「眉毛がつながってるー。こち亀の人みたい」と言うと、
「両津さんね」と間髪入れずさっちゃん。
そう、それ!かゆいところに手が届く気分。



キャプテンなみ丸というキャラクターだそうです。
さっきのさかなクンとはずいぶん違って、ほとんど人に取り巻かれずに歩いていました。
よく見ると、胴体が船の形をしていました。まあ、横浜のY150マスコットキャラ、たねまるみたい。
両津さん眉は、黒いカモメに見えなくもありません。
かわいかったです。


4-(2)に続きます。

お城と水と火の国へ(三角) 3-(3)

2015-09-24 | 九州
3-(2)からの続きです。

○ JR九州の電車

駅のロビーに、JR九州のポスターが貼ってありました。
いろいろな形をした電車が走っているんだなあと思います。
JR九州の特急電車のデザインは、水戸岡鋭治氏一人が請け負っていて、その多彩さが話題だそうですね。
確かにかっこいいです。



JR九州といえば、よさこいチーム櫻燕隊(おうえんたい)のパフォーマンスもビシッと硬派でかっこいいですね。
くまモンの登場といい、新幹線開通以来、九州はいろいろと工夫を重ね、活躍しているなあと思います。

○ 有明海とありあけのハーバー

三角駅からの帰り、また海を眺めて行きました。
ここは有明海。



有明海といったら、浜っ子には「ありあけのハーバー」でおなじみ。
実際の海を見るのは初めてかもしれません。
そもそも、あのお菓子はなぜ「有明の」なのかしら?

調べてみたら、「ありあけ」というのは会社名で、有明海とは関係ないようです。
意味があるとしたら「夜明けの港」になるんでしょう。



○ 干潟のお時間

そんなことを考えているうちに電車は進み、ふと見ると、岸のそばの海から土が盛り上がって見えていました。
行きに見た時は、波もない穏やかな海面だったのですが、
はじめ、宮崎にある鬼の洗濯岩のような場所かと思いましたが、土です。浅瀬の海底です。



さっちゃんが「わあ、有明海、干潟になってきてるね」と言いました。
そういえば有明海の干潟は日本最大だって、知られていますね。
ちょうど引き潮の時間になっていたようです。



あと、有明海といったらムツゴロウ!泥の中から顔を出してないかな~。
バイクのおじさんはこんな海の様子を見慣れているのか、よそ見せずにまっすぐ運転していました。
私がハンドルを握っていたら、危ないところでした。



潮が引いてくると、海はいろいろな表情を見せてくれています。

○ 文化財の駅カフェ

電車は網田(おうだ)駅に停まりました。レトロ感がいい味を出しています。
県内最古の木造駅舎(明治32年建築)で、国の登録有形文化財に登録されているそう。
こういう感じの駅って身近なところにないので、憧れるな~と思って眺めると、「駅カフェ」と看板がかけられていました。
いいですね。干潟を見ながらここで駅ティーしたいわ。



○ 干潟の模様

再び電車が動き出し、海の横を走って行くと、また干潟が見えてきました。
わあ、思い切ったモダンな縞模様。きれいですね。
海ってアート。



岸から離れたところで土が見えている場所もありました。
海底の深さによるのでしょう。



おもしろかったー。
以前、フランスのモンサンミッシェルと広島の安芸の宮島を訪れた時、どちらも引き潮の時で海水がなく、海の代わりに一面泥土になっていて、写真でおなじみの美しい景色を見られずに、がっかりすぎる思いをしたことがあります。
厳島神社では、落胆ついでに干潟をぽてぽて歩いちゃいました。
でも今回、表情豊かな有明海の様子を見られて、干潟への苦手意識がようやく薄れました。

○ ふたつの0番線

三角線の終点、熊本駅で乗り換えます。
「こっちよ」と手招きされたホームには、0Aと0Bという表示があり、それを見てはたと思い出しました。
「熊本駅には、0番線が二つあるって、本当なのねー!」
どこかで聞いたこの話、すっかり忘れていましたが、たまたま乗り換える豊肥本線が0B番線だったので、思い出したのです。

0番線。今まで私は群馬の高崎駅でしか意識して利用したことがない、レアな番線ですが、この駅では2つもあるなんて、不思議ですね。
9と3/4番線を使うハリポタだってビックリでしょう。



そして0Bホームにやって来ました。この電車に乗って帰ります。
わー、三角線は一両だったけど、豊肥本線は二両に増えたよ!



○ JR九州っぷり

JR九州は、話題の観光列車をいろいろと出していますが、在来線もなかなかすてき。
この電車には、なんと頭の置き場のクッションまであるんですよ。
なんだか斬新です。



さらにびっくりしたのが、この禁止シール。
「床に座らないでください」
わー、こんなのあるんだ~。関東でも関西でも見たことないのに。思い切りましたねー!
JR九州、やりおるのう。



電車を下りると、こんなドラマチックな夕焼け空が広がっていました。
あー、いい一日だったー。



○ 祭りだ、祭りだ~の居酒屋

夜は、地元の居酒屋、HERO海に行きました。
日中、前を通った時から、すごく目立っていましたが、夜になると暗闇の中、さらに派手さが増してキラッキラ。
「祭りだねえ」とつぶやいて、2人で「祭りだ、祭りだ♪」とサブちゃんの歌を口ずさみます。



「いやーほんとすごいね~」と言いながら、お店の中へ。
のれんをくぐる時、ちょっと勇気が入りました。



入ったら、こんな物体が。貝がらと、貝ひも?
ヒオウギ貝を11,000枚使った内装だそうで、たしかに海の中にやってきたようです。



中は個室になっていて、けっこう広いお店。
賑やかで繁盛しており、明るい雰囲気のお店。
天草牛深の海の幸直送とのことで、三角港で食べそこねた私たちは、ここで魚介類をいただこうと、挽回するかのように刺身大盛りその他もろもろをいただきました。



ほかにもサラダやパスタやデザートなど頼みましたが、乾杯の後は、なんだかどれも写真がブレブレになってしまいました。
お酒が入るとダメですね!



まあそれだけ楽しく、食べて飲んで気持ちよく帰りました。
4日目に続きます。