風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

知らない町をひと駅散歩 index

2016-07-31 | 神奈川
[2016.3.12・13]


◆ 町田→相模大野 1 ←旅行記へ
 親戚が訪れている相模大野まで会いに行きました。
 途中、町田駅からひと駅歩いてみることにします。
 小さな楽しい発見が、いろいろありました。
  ○ prologue ○ この日の移動ルート ○ 町田駅からスタート
  ○ うつむけばマンホール ○ 神社とお寺 ○ 自在天がわかる人ー?
  ○ ジャングルたんけん ○ メトロポリス・相模大野 ○ イトコッコと待ち合わせ
  ○ お散歩ふたたび ○ 二宮金治郎の出身地 ○ 夕暮れのメトロポリス



◆ 鷺沼→たまプラーザ 2
 2日目は、川崎の鷺沼駅から、横浜のたまプラーザ駅まで田園都市線ひと駅徒歩。
 今回も、駅の大きさと新しさに驚きます。
 目的地はこの町にある北陸の回転寿司屋。日本海のネタに舌鼓を打ちました。
  ○ この日もひと駅散歩 ○ 白鳥の湖、鷺の沼 ○ マンホールに再び期待
  ○ 巨大な新しい駅 ○ たまプラーザと多摩センター ○ 目指すは北陸の幸
  ○ 江戸の仇を長崎で討つ ○ 白えび、甘えび、がすえび、巻貝 ○ epilogue



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知らない町をひと駅散歩-2

2016-07-31 | 神奈川
その1からの続きです。

○ この日もひと駅散歩

相模大野に入った翌日は、たまプラーザに行く用事がありました。
前日のひと駅散歩が楽しかったので、この日もやってみることにします。
東急田園都市線の鷺沼駅からたまプラーザ駅まで。
この日も前日とほぼ同じく、距離は1.7kmで電車だと2分、歩くと20分ちょっとの距離です。



○ 白鳥の湖、鷺の沼

昨日の町田→相模大野は、東京から神奈川(相模原市)への県境移動がありました。
今回は同じ神奈川県内ながら、川崎市→横浜市という市境移動があります。

二子玉川で田園都市線に乗り換えて、多摩川を渡ります。
まだBBQの季節には速いため、川原に人はおらず、静か。



鷺沼は、小さい頃、親に鷺沼プールに連れて行ってもらったことが何度かありますが、「鷺沼プールに行った」ということ以外は覚えていません。
前から気になっているきれいな地名です。
「鷺の沼」ですから、「白鳥の湖」みたいなものですね。



鷺沼駅のホームにつきました。隣駅はたまプラーザですね。でもあえて一つ手前駅で降りてみます。
時間はまだまだたっぷりあります。
駅を出て、歩き始めました。



○ マンホールに再び期待

前日のように、すてきなデザインのマンホールとの出会いがあるかしら~と期待しましたが、おもしろくありません。
普段見慣れた柄のものばっかりなんです。

市民の花のツツジとツバキ。
川崎はほぼこれ一種で、バリエーションがありません。
えー、あきちゃうわ~。まあ、横浜もベイブリッジ一本なので、同じなんですが。



顔を上げると、電信柱には川崎フロンターレの旗がかかっていました。
さぎ沼商店街が後援会をしているそうです。



枯れ木のように見えても、桜のつぼみが膨らんでいます。
あとはもう花開くばかり。春はもうすぐそこ。



ゆったりとした坂道を上り、電車が近づく音を聴いて、振り返りました。
歩いている人はいません。車もあまり通りません。静かな車道です。



この辺りはかつて地域全体が開発されたので、道路も広く入り組んでいません。
まっすぐ歩いて行くうちに、街並みが何だかこじゃれてきました。



○ 巨大な新しい駅

なおも歩いて行くと、少しずつ人の数が増えてきて、駅前にたどり着きました。
たまプラーザ駅が大きくてびっくり。ここの駅もまた巨大だわ~。



昨日のビルの要塞のような相模大野駅とはまた違う、広々とした大きさがあります。
相模大野は小田急、たまプラーザは東急が開発した駅なのでしょう。



田園都市線沿線の区画整理された閑静な住宅街。
どこまでもまっすぐの道路がある印象です。
街も整然と区画整理されたきれいな計画都市で整いすぎてドラマを観ているようです。
とはいえ、ゆるやかな起伏はあります。「美しが丘」と言われる地名ですからね。

○ たまプラーザと多摩センター

辺りに神社やお寺がないということにちょっと驚きました。新しく開発された場所だからでしょうね。
この辺りには、有名人が結構住んでいるそうです。



ところで私、「たまプラーザ」と「多摩センター」が頭の中でごっちゃになってることに、今気がつきました。
場所を調べてみると、18km近く離れています。
でも名前が似ているから、なんだか一緒になってしまうんです。
東京にあるのが多摩センターで、神奈川にあるのがたまプラーザ。ややこしや~!

○ 目指すは北陸の幸

この日のひと駅散策はおしまい。駅で金沢出身のBlueさんと落ち合って「金沢まいもん寿司」に出かけました。
先月、金沢旅行をした時に、Blueさんに紹介してもらったお店ののどぐろ寿司がおいしかったと報告したら、「こっちでも金沢の食材を使った寿司屋があるので、行ってみよう」ということになったのです。
そのためにひと駅歩いてきましたよ! 楽しみ~♪



入り口はこんな感じ。加賀風というか違うというか。
お上品感があります。



店内は吹き抜けの天井で、圧迫感のない広々とした店内。
ランプシェイドも和風です。



赤を基調にしているのが加賀風でしょうか。



○ 江戸の仇を長崎で討つ

さっそく、メニューで特集を組まれていた、日本海のネタ揃いにしてみました。
右から順番にどんどん頼んでいきます。



お目当ての「のど黒」との再会!
「江戸の仇を長崎で討つ」ならぬ「金沢の味をたまプラーザで味わう」ですね!



のど黒といっても黒くありません。
北陸では「白身のトロ」と呼ばれているそうです。
噛むほどに甘みの出る、深い味わいが口に広がります。
これ目当てでおかわりしてみると、今度はちょっと厚さが薄めの味のものが出てきました。



○ 白えび、甘えび、がすえび、巻貝

ほかにもどんどん頼みました。
北陸の味覚の代表格、北陸甘えび。機械ではなく手で殻をむいて旨みを保っているそうです。

鮮度が命で、北陸県外にめったに出ないために門外不出ネタと言われている、がすえび。
北陸名産の貝もあります。「富山湾の宝石」と言われるてい貝は、夏の間は禁漁なので、入荷なしだそうです。



あら汁を頼んでみました。だしがよく出ていておいしかったけれど、小骨が多くてちょっと大変。



北陸食につかってたらふくいただいてきました。

おいしい食べ物を食べたという記憶って、大きいですね。
金沢っ子と金沢に行ったばかりの私で厳しく検証したところ、やはり現地よりは厚さが違うようだという結果になりました。
東京までの郵送や手間賃もろもろの予算がかかってしまうんでしょうね。
おなかいっぱいになったところでお店を出ました。

○ epilogue

相模大野とたまプラーザ、なじみの薄い駅にたまたま二日続けていく用事があったので、ひと駅分歩いてみようと思ったのが、今回の小さな旅。
どちらも特に観光地というわけではない、普通の生活駅です。
電車に乗れば、2分くらいでサーッと通り過ぎてしまう距離ですが、それでも歩いてみると、いろいろと気がつくことがありました。
たまにこうした散歩をしてみるのもいいなあと思った、ささやかな週末でした。


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知らない町をひと駅散歩-1

2016-07-29 | 神奈川
〇 prologue

今回は、3月に見知らぬ土地で私鉄沿線ひと駅分歩いた、小さな旅の話です。
土曜と日曜、2日続けて、違う場所を歩いてみました。

まず1日目は、上京中の親戚のヒナちゃんに会いに、彼女が滞在している相模大野まで行きました。
早めに家を出たら、待ち合わせまでけっこう時間があります。
お茶をして待つのもいいけれど、いい天気なのでひと駅歩いてみようと思いつきました。
距離にして1.7km、電車に乗るとたった2分、歩くと20分ちょっとの道のりです。

〇 この日の移動ルート


この日の移動ルート


少し前までは、地図も持たずに知らない町を歩くなんて、とてもできなかった~・・・
ということはなく(なんとかなるさ)と、けっこうカンで動き回っていました。
それで道に迷って途方に暮れることが、何度もあったものです。

でも今はグーグルマップをネットで確認できるので、大きく間違うことはありません。
便利な世の中になったものですね~。

JR町田駅の南口から、歩き出しました。
町田もほとんど来たことがない、縁遠い場所です。
町田と相模大野が小田急で隣駅同士だということを、この日知りました。

〇 町田駅からスタート

駅を出てみると、思ったよりも小さな口。



メインの裏口側なのか、急に治安が悪そうなネオン街にさしかかります。
といっても休日の昼間なので、人も立っておらずとっても静か。通行人しかいません。
それでも、大手を振って通り抜けるような気分にはなれず、ゴーストタウンのような無人の界隈を、うつむいて通りすぎようとしました。

〇 うつむけばマンホール

すると、下を向いていた視界に、道路のマンホールが入ってきました。
これは町田市の木、ケヤキが描かれた雨水蓋です。



おやおや?道路をよく見ると、いろいろな種類があります。これは楽しいわ。
早々に「さがみはら」と書かれたものに変わりました。知らないうちに県境を越えて、東京から神奈川に入ったようです。
相模原市の木も、ケヤキ。それがモチーフになった汚水蓋。
この辺には、きっと昔からけやきがたくさん生えていたんでしょうね。



すてきなデザインばかりで、嬉しくなります。
こちらは市の花あじさいをデザインした雨水蓋です。



植物系が多いですね。あとは山百合。神奈川県の花だからでしょう。





マンホールを眺めながら歩いて行ったら、そこが夜の繁華街だということをいつしか忘れていました。
マンホールを辿って、道をくねくねと歩いて行ったので、ちょっと挙動不審だったかも。
まあ、足はもつれていなかったので、見ている人がいたら(ラリっているんじゃなくてマンホールを見ているのね)とわかってもらえたことでしょう(たぶん)。

〇 神社とお寺

5分ほど歩いて、繁華街を抜けて閑静な界隈に入りました。
大きな神社がありました。鹿島神社です。
茨城を離れるとなかなか見つからない神社。本家の鹿島神宮で七五三をした身としては、嬉しくなります。



見るからにさわやかな、青々としたしめ縄。
まだ奉納したばかりでしょうか。



樹齢250年の夫婦椿の古木がありました。
こちらのしめ縄も緑色。幹にしっくりなじんでいます。



〇 自在天がわかる人ー?

隣の祠には、大自在天満宮の額がかかっていました。
祀られている自在天とは、菅原道真公のこと。
ちゃんと受験生は天満宮だと分かって、お参りに来るかしら~?



神社と隣り合わせの日蓮宗の青柳寺の方も参拝しました。
大きな寺院で落ち着きます。



〇 ジャングルたんけん

車道をそれて細道を歩いて行くと、じきに広い空地とこんもりとした林が見えてきました。
わあ、子供の頃にあったような茂みだわ。
こういうところでジャングル探検ごっこをして遊んでいたものですが、今では開発が進んで、手つかずのような場所はついぞ見なくなったものです。
うーん、なつかしい!



その隣にあった竹藪をのぞきこんでみました。
うんうん、こういう感じ。
親に叱られるたびに逃げ込んだ、幼き日のアジトを思い出します。



中は十分広くて楽しめそう。
でも、人がいる気配はありませんでした。
今どきの子供は、外で遊ばないのね~。ネットよりもおもしろいのに。



入る場所はここからですね。異世界へとつながる入り口です。
ああいいなあ。入ってみたいなあ。



茂みの向こうには、天高くそびえる相模大野のビル群が見えます。
こういう場所は、残念だけれどそのうちなくなってしまうんだろうな。
今でも中にもぐりたいところですが、これから保護者代わり?をするので、ここで子供要素を解き放ったら、大人の要素を忘れてしまいそう。
いけないいけない。



茂みを離れて先に進んでいくと、レトロな塀がありました。
子供の頃には、こうした塀の上をネコと一緒に歩いてたっけ。



〇 メトロポリス・相模大野

さらにテクテクと歩いて行くと、じきに相模大野駅に着きました。
林や藪をのぞきながらやってきた目には、あまりにも巨大な駅に映ってびっくり。
こらぁ、マンハッタンのようだべさ~!



駅前の相模大野ステーションスクエアのコンコースには、桜の木とベンチがありました。
待ち合わせも楽しそう。



〇 イトコッコと待ち合わせ

ヒナちゃんは、私のイトコの子。
それってどういうつながりなのかしら?
よくわからないので、勝手に「イトコッコ」と呼んでいます。
伊豆諸島の三宅島にはアカコッコという鳥がいます。(関係ないけど!)

彼女の滞在先は、駅直結のセンチュリーホテル。リッチ~!
フロントと同じ階のお店、Ducky Duckの前で待っていてくれました。
「神奈川にようこそ!」と言いたいところですが、来るたびにここに泊まっている彼女は、私よりずっとこの辺りに詳しいので、逆に「お、おじゃまします」気分です。



女性好みの内装で、店内のあちこちでは、いろいろな年代の女子会が行われていました。
歩いておなかがすいた私はベーコンカルボナーラ、彼女はシフォンケーキとドリンク。
なかなか会えないイトコッコちゃんと、久しぶりにいろいろなお話をしました。

相模大野は小田急線沿いなので、相模大野片瀬江の島までまっすぐ行けるんですね。
じゃあ次に会う時は、湘南の海で!



お店に飾られていたアレンジチョコケーキが、熊さんになっていました。
かわいーい!でもなかなかナイフを入れられなさそうです。



〇 お散歩ふたたび

食事を済ませて、彼女はホテルの部屋へ戻っていきました。
一人になって、地図を見てみると、近くに気になる神社があります。
せっかくなので、ちょっと行ってみることにしました。
屋根付き通路のボーノ相模大野を通っていきました。



もう夕暮れに差し掛かっています。
向かったのは、報徳二宮神社。
珍しい水色の鳥居がありました。



〇 二宮金治郎の出身地

ご祭神は、二宮尊徳こと金治郎。
将軍や政治家ではないのに神として祀られている人って、本当に民衆に慕われていたんだろうなあと思います。



だって「二宮町」と神奈川県の地名になっているくらいですからね!
と思っていましたが、調べてみると、これは町内の川勾神社が「相模国二之宮」と呼ばれたことに由来したそうで、金治郎の出身地ではありませんでした!
生まれは小田原市だそうです。たしかに、この神社は小田原城内の報徳二宮神社から分霊したところ。
でも二宮町のおとなりの市じゃありませんか!紛らわしいわ!



「大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。」と言った人ですね。
最近は「歩きながらの読書は危険」という理由で撤去が続いている金次郎像。
これを歩きスマホと一緒にするなんて、変だわ~。
どんどん姿を見かけなくなってきて、寂しいばかりです。

〇 夕暮れのメトロポリス

参拝後は、どんどん暗くなりつつあったので、再び駅に戻りました。
遠くから見た駅ビル総合体はとても大きかったです。



改札前の桜は、間接照明に照らされていました。
夜桜っぽくなってすてきだわ~。ヒナちゃんも、ホテルの窓から見下ろしているかしら。



知らない町を散策するのって、楽しいですね。
会いたかった人ともお喋りできて、満足して帰りました。

その2に続きます。


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多摩川流域探訪レディースツアー index

2016-07-02 | 東京
[2016.3.5-6]


◆ 多摩川 1-(1) ←旅行記へ
 3月に多摩川流域を訪れる女性限定ツアーに参加しました。
 見慣れた多摩川のずっと上流から、カヌー大会を観戦。
 開会挨拶をした直後に選手になった青海市長も、スタートしていきました。
  ○ prologue ○ 立川スタート ○ 青梅市・釜の淵公園
  ○ 市長が選手? ○ 知人とばったり ○ カールさんと
  ○ 優勝予想 ○ カヌーに立つ人 ○ バスに元オリンピック選手
  ○ 羽村取水堰 ○ 玉川ブロスの像 ○ 福生市・多摩川堤防
  ○ 昭島市・くじら運動公園 ○ 地元B級グルメ ○ 燃えつきた選手
  ○ ゆるキャラほったらかし ○ 東京の市とカヌー ○ クジラゆかり



◆ 多摩川 1-(2)
 奥多摩にあるホテルをツアーで借り切っての宿泊。
 近くの渓谷散策は、なかなかのワイルドトレイル。
 おいしいイタリアンと温泉に、日頃の疲れがとけていきました。
  ○ はとのす荘 ○ 渓谷散策 ○ 巨岩の断崖
  ○ 見知らぬ多摩川 ○ 地名の由来 ○ 吊り橋ハンター
  ○ 夕食前の温泉 ○ 地場野菜イタリアン ○ 食後も温泉
  ○ のぼせて休憩 ○ お喋りして眠くなって



◆ 多摩川 2-(1)
 2日目は前日よりもいい天気に恵まれました。
 春が訪れた山あいには霞が立ち、鳥の鳴き声が聞こえます。
 お寺で語り部の昔話を聞き、のらぼうをもらいました。
  ○ 朝から快晴 ○ 雨女疑惑 ○ 朝の食事
  〇 反対方向に出発 ○ ターミナル・武蔵五日駅 ○ どこかで春が
  〇 語り部の里  〇 のらぼう菜 ○ あきるのマンホール



◆ 多摩川 2-(2)
 午後には豆腐懐石をいただき、歴史ある酒蔵の見学。
 川にはポカポカ日和に誘われた釣り人がたくさん。
 ダイナミックに多摩川沿いを移動した、満足度の高いツアーになりました。
  ○ 小澤酒造 ○ 豆腐湯葉懐石 ○ 吊り橋渡ろう 
  ○ 春の釣り人たち ○ 鐘が鳴ります寒山寺 ○ お嬢サマーランド 
  ○ ひこうき雲と太陽 ○ 大きな道の駅 ○ 八王子で解散 ○ epilogue



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多摩川流域探訪レディースツアー 2-2

2016-07-02 | 東京
その1からの続きです。

○ 小澤酒造

JR五日市線の先にあるお寺で語り部の話を聞いた後は、再び青梅線沿いに移動しました。
次に向かったのは、「多摩川酒蔵街道」5蔵の一つ、澤乃井の酒蔵。
「澤乃井ってご存知でしょうか?」とバスガイドさんが話した時には「ああ、あれね」とピンときたつもりでしたが、私が連想したのは「沢の鶴」でした。
日本酒の名前って、けっこう似てるのが多いですよね。
しかもあれは、灘の蔵(神戸)のお酒で、東京のものではありません。ありゃ~。
ま、下戸なんてそんなレベルです。

蔵の名前は地名の沢井からとったとのこと。
敷地内には、訪問者が大勢いてとてもにぎやか。
沢井駅から5分という、アクセスの良さもあるのでしょう。
車で来た人も多そうですが、お酒の試飲ができないから、電車がいいですね。



広々とした敷地内には吊り橋まであります。
わあ、いい光景だわ。

○ 豆腐湯葉懐石



もうお昼の時間。まずは、敷地内にある豆腐懐石料理店、ままごと屋へ。
玄関には、お雛様が飾られていました。
ちょうど桃の節句。ホンワカします。



古めかしい日本家屋にあがります。
広いバルコニーにも出られる、見晴らしの良い2階の部屋を貸し切りで。
通された部屋には、貝合わせがありました。すてき~。



女性って、たいていみんな豆腐も湯葉も好きですよね。
そんなわけで、参加者の誰もがにこにこしながら席につきます。



利き酒セットを頼んでいる人もいました。
「起承転結」ですって。ストーリーがあるんですね。



出されたお冷やは、清酒を作る仕込水だそう。
豆腐と湯葉も、この水を使っているそうです。



では、懐石コースのご紹介。


紫蘇ジュース、グリーンピース豆腐 葱味噌のせ



豆腐にゅうめん



湯葉刺し



ままごと盛、雪花菜しゅうまい


「雪花菜」とはきれいな字ですが、これで「オカラ」と読むんだそうです!
は~、なんてロマンチックな字なんでしょうね。
ままごと盛には(うの花茶巾、白和え、畑のお肉、旬菜豆器、チキンロール、塩糀焼、はじかみ、揚げ大豆と湯葉、擬製豆腐)が入っていました。


巻湯葉含め煮



きびおこわ、味噌汁椀、香の物



豆乳苺プリン


ああ、見返すたびに、また食べたくなります。
一つ一つの料理がどれもおいしくて、うっとり。
ままごと屋というかわいらしい名前の雰囲気よりもずっと本格的な料理を楽しみました。

○ 酒造見学

食後、いよいよ酒造見学となります。
年配の杜氏と思われる人が案内してくれました。
蔵の入り口には、大きな杉玉が下がっています。
去年10月23日に、新酒第一号となる「新酒しぼりたて」ができてから吊るしたものだとのこと。
酒林(さかばやし)とも呼ばれるそうです。



酒樽。これを見るだけで、なんだかおめでたい気持ちになります。
「寿ぎ(ことほぎ)」なんて言葉が思い出されます。



酒蔵の入り口上部には神様が祀られ、立派なしめ縄がかかっていました。
つまりここから先は聖域。
「酒造りは神事である」という意識で、お酒を作っているそうです。



元禄15(1702)年の創業で、300年以上の歴史がある酒造。
酒蔵は3つあります。
巨大なお酒のタンクは時代を経て木からほうろう、ステンレスへと変わってきたのだそう。
8000リットルも入るそうです。一升瓶にすると4500本以上。
「一生のうちに飲むお酒の量は、このタンクでどのくらいなんだろう?」とつぶやきながら、じーっとタンクに目を注ぐ参加者。



古くからの伝統と最新技術を組み合わせてのお酒造りを紹介され、圧倒されて見学は終了。
酒蔵のすぐ隣には、藁ぶき屋根の古民家がありました。
社長ハウスかしら?辺りの光景にしっくりなじんでいました。



見学終了後は、敷地内でのフリータイム。
お土産売り場に試飲コーナーがあると聞いて、まっしぐらに向かう人が何人もいました。
好きな人は、見学後、すぐに飲みたくなりますよね~。わかります。



敷地内には、食事の時に出してもらった仕込み水がわき出ていました。
今なおこんこんとわき出ている湧水をいただきました。



水に恵まれた土地だからこそ、銘酒が作れるというわけですね。
ここのマークはサワガニ。やっぱり沢の鶴じゃない…(まだ気になってる)



○ 吊り橋渡ろう

日本酒好きにはたまらない場所ですが、風光明美な場所で、飲めなくても十分楽しめます。
モコちゃん、モモブタさん、ナニワさんと4人で澤乃井園を散策。
私のリクエストにより、吊り橋を渡ってみました。



うふうふ、きゃっきゃっ。
「楓橋」という名前。秋は紅葉がきれいなんでしょう。



○ 春の釣り人たち

流れているのは、もちろん多摩川。
いい天気だということもあり、上流側にも下流側にもおおぜいの太公望たちがいて、釣り糸を垂らしていました。
多摩川に糸を垂らしている人は、一日何人くらいいるんでしょうね。かなりの数に上りそう。



春の昼下がりは、のどかでいいですね。
この辺りでは、ヤマメやマスが釣れるようです。



○ 鐘が鳴ります寒山寺

橋の向こうには、断崖の上にお寺が見えました。
中腹には鐘楼があります。
寒山寺という名前。寒山寺といったら中国にありますね。
そちらと関係があるのかなと、由緒を調べてみました。

中国の寒山寺の僧侶に、日本での寒山寺の建立を託された日本の書家が、この地を選んだそうです。
当時の青梅鉄道の社長でもあった、澤乃井醸造の小澤当主の協力を得て、伽藍を建てたそう。
手広い実業家だったんですね。



モモブタさんは中国の寒山寺を訪れたことがあるそうです。
私は「蘇州夜曲」でしか知りません。



鐘は、戦時中にとかされてしまったものの、第三代当主が再建したとのこと。
鐘楼の格天井に見える美しい絵画は、川合玉門の門下生24名が復元したそうです。



ここの酒造の当主の協力によって、今でも存在し続ける寒山寺。
まさか日本にも寒山寺があるとは思いませんでした。
鐘楼の鐘を打つと、ゴオーンというおごそかな音が、川の上流や下流に響き渡りました。

ところで、この辺りは「鵜の瀬渓谷」というそうです。
鳩ノ巣とか鵜の瀬とか、鳥好きにはなかなか気になる地名が多いんですね。



先ほどの社長ハウス(?)には、もう一足早い春がやってきていました。

○ お嬢サマーランド

すっかり満足してバスに戻ります。
下戸の私でもいろいろと楽しめた場所でした。

帰途につく途中、車窓から観覧車が見えました。
「あれ、どこのだろう?」「緑の中に突然あるんだね」
それはサマーランドの観覧車でした。
夏になると毎年CMが流れますが、遠いので行ったことはありません。この辺りにあるんですね。



○ ひこうき雲と太陽

空を見ていたモコちゃんが、「あ、通る通る、ねえ見てみて」と言いました。
どうしたのかと思って見上げると、飛行機が太陽の下を通り、飛行機雲が太陽に真ん中から線を入れていくところでした。

「わあ、すごい、写真に撮ろう」とカメラを探りましたが、そうこうしているうちに「ああ、ずれていく~」とモコちゃん。
雲は流れて、撮影した時には少し位置がずれていました。
それでも、貴重なものを見れました。



○ 大きな道の駅

そろそろ旅も終盤。最後に道の駅八王子・滝山に着きました。
この辺りになると、ゴルフ場や大きなビルがたくさん立っていて、コンクリートが増えてきたなと思います。
いろいろなキャンパスが立ち並んでいました。
駐車場にいた金髪ヤンキーの兄ちゃんが、口を開けてバスを凝視しています。
はとバスがここに来るのが珍しいのでしょうか。それとも中にいるのが女性ばかりだからでしょうか。

大きな道の駅で、いろいろなものを売っていました。
(そういえば八王子の食のお土産ってなんだろう?)とふと思います。
バスガイドさんは「はちょーじ」というお菓子があると教えてくれましたが、知らない・・・。



奥のイートインの「ミルクアイスMO-MO」で、アイスクリームを食べました。
見るからにおいしそう。一番人気は白いカネコミルクだそうです。
モコちゃんは土日限定ショコラ、私はカネコミルクスペシャルソフト。



金子牧場のしぼりたてミルクなんだそうです。
クリーミーで濃厚でしたが、食べてすぐに外に出たら、風邪の冷たさにブルッと震えます。
かなり冷えました。

○ 八王子で解散

ほどなくして八王子駅に到着。
行きは立川駅集合でしたが、ツアーの終わりは八王子。
ここで解散しました。



参加者のみんなと別れの挨拶をして、駅への道をひとり歩いていたら、私の横を黄色いバスが通って行きました。
あ、私たちが乗っていた、はとバス2台だわ。
さようなら~。2日間、お世話になりました~。
みんなを降ろし、役目を終えて去って行く後姿を、見送りました。



ここから電車を乗り継いで、横浜へと戻りました。
最寄りの駅に着いた時に、雨が降っていました。
朝は快晴だったので、まさか降るなんて。天気がもってよかったわ~。
帰宅しても、まだおなかはいっぱいでした。

○ epilogue

のんびりした行程でゆっくりできたツアー。
ゆるいスケジュールだったおかげで、せわしなさを感じなかったし、リフレッシュできました。
これまで日帰りでしか行ったことがなかった奥多摩地区ですが、一泊すると時間的な余裕が生まれるので、ゆっくりしたい時にはいいなと思います。
箱根に行くような感覚でしょうか。

女性だけのツアーも、わきあいあいとして楽しかったです。
知っているようで知らなかった東京西部の市についても、少しずつ区別がついてきたみたい。
また訪れたいなあと思いました。
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