3日目からの続きです。
● 夜明けの琵琶湖
夜明け前に起床。
「かなり寒いので、朝のお勤めに参加される場合には、十分防寒してください」とチェックインの時にフロントで言われていたので、モコモコの格好になって、外に出ます。
外はまだ薄暗く、ひんやりとした空気の中を、坂を上って根本中堂に向かいます。
歩いているうちに少しずつ明るくなってきて、夜明けの琵琶湖がきれいに見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/92/09bcbfbd3c30ffe58e9bf801e0875368.jpg)
小高い場所に見えるのは、根本中堂の正面に向かい合う文殊楼。
868年に、円仁(慈覚大師)が坐禅の修行を行なう道場として建てたもの。
現在の建物は寛文8年(1668)のもので、大津市の指定文化財となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/fe/748fcff427609c1c71a63cc6792cba64.jpg)
根本中堂側からの文殊楼
● 朝のお勤め
お堂は、目下平成の大改修中。
建物全体が鉄骨ですっぽりと覆われており、この中に一大聖地の中心があるとは思えません。
体育館のようになっていて、かなりイメージとかけ離れています。(なので写真は撮らずじまい)
工事の骨組みの中のお堂に入り、僧侶たちの読経に耳を傾けます。
千二百年間絶えたことのない不滅の法灯は、お勤めの場所からはあまりよく見えませんでした。
読経の後に、お坊さんの法話を聞きます。
2日前には雪が降り、堂内は寒くてとてもつらいお勤めだったそう。
この日は割と暖かく、しっかり防寒対策してきたこともあって、きつくはありませんでした。
宿側からの文殊楼
延暦寺ドライブウェイが夜間は閉鎖するため、朝のお勤めに参加できるのは宿泊客のみ。
静かで贅沢な時間です。
お堂を出ると、目の前の文殊楼に朝陽が射して、明るく輝き始めていました。
● 精進モーニング
宿に戻り、防寒服を脱いで身軽になってから朝食をとります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/cc/09a3d97070c9568e6cfc285a3eb8c66d.jpg)
朝ももちろん精進料理。
ヘルシーですが、するすると体内に消化されるようで、少しするとすぐにおなかが空いちゃいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/48/0b4b39e581e78ea253654fb670e0b9fe.jpg)
今回の旅は宿坊に連泊しているため、夕食は懐石料理か精進料理ばかり。
海から離れた山の上なので、ここは山菜メインです。
いよいよ仙人になれそうです。
● バスで下山
食後に辺りのお堂を見学して、宿をチェックアウト。
朝一のシャトルバスに乗って、下山します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/7f/47b7bb5ea3244bae742d025e6ce42273.jpg)
上りたての朝日が輝きだして、琵琶湖の湖面に反射します。
うーん、まぶしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ac/df32dde3bb5d7f3489c5dcd186fb833d.jpg)
そして神々しい…。
聖地では、太陽も月もこんなに大きく輝くのでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/a5/d1e1e8a9f97ddb4d8dd5989d81e4032c.jpg)
30分のドライブルートを楽しんで、大津京駅前に着きました。
● ロッカー難民
昨日と逆方向のJRに乗って京都へ戻ります。
鴨川の辺りで電車が停まりました。京都駅が混雑しており、構内に電車が入れないそう。
とうとう電車まで混雑遅延…。
日の出前に起きたのに、山を下りて京都に着いたのは10時頃になっていました。
京都駅の構内でロッカーを探しますが、どこも見事に埋まっています。
手荷物預かり所に行くと、長蛇の列がとぐろを巻いていて、すさまじく時間がかかりそう。
ショッキングなレベルです。こんなに預けたい人がいるなんて。
外人の姿をとにかく多く見かけます。
改札の外に出てロッカーを探しましたが、こちらも全く空いていません。
大勢のキャリーをひいたツーリストたちが、空きロッカーを求めてグルグル移動しています。
10時の段階でこんな状態だなんて。
京都のすさまじい混雑ぶりに参ってしまい、この日は奈良へ向かうことにしました。
あきらめて、奈良まで荷物を持っていこうとコンコースを歩いていると、奇跡的に開いているロッカーがひとつありました。
壊れてるからかと思って確認しましたが、大丈夫そうなので、さっそく預けました。ラッキー!
身軽になって、近鉄に乗り込みます。
京都でロッカー探しに時間がかかってしまい、西ノ京駅に着いたのはもう12時近くになっていました。
● のんびり奈良
奈良に着きました。
あれ、空いてますよ!なんだかのんびり、ゆったりしています。
だって悠久の都、奈良だから!
しかも混んでいそうな東大寺の辺りは避けて、西ノ京で降りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2c/96f28f889befc762cc348fd6020ec86d.jpg)
鹿さんマンホール
ぽかぽかと暖かいいい天気。すがすがしい気持ちになります。
大混雑のカオスの京都からさほど離れていないのに、奈良はとってものどか。
パラダイスです。
● 唐招提寺へ
お散歩気分で、まずは唐招提寺へ向かいました。
鑑真高僧が建てた、奈良時代のとても古いお寺です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/70/f80a1047e557edbd7589e76d9ad378ff.jpg)
門を入ってすぐにまっすぐ見えるのは、国宝の金堂。
落ち着いていて美しい建築様式。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/47/98c2df1703b0b8200de043407f15f987.jpg)
中には、ご本尊の盧舎那仏坐像を中央に、薬師如来立像と千手観音立像が安置されています。
全て国宝の仏像の静かな迫力に圧倒されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ed/38162d0a9cbc517d2fe02520c23acea1.jpg)
奈良の有名な寺院はどこも敷地が大きいですね。
中央は2階建の鼓楼(国宝)。左は講堂(国宝)。右は礼室(重要文化財)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/8a/ab86f5091511bab0251d7a1fb10ac331.jpg)
● 太鼓と鐘
鼓楼と対をなす場所には、鐘楼があります。
広々とした様子が伝わってくるでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/cb/f110400196e5c9f8592bf3d4e98ef6f6.jpg)
鐘楼から見た鼓楼。美しい入母屋造です。
うちわまきの時には、この鼓楼の上からうちわが撒かれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f6/5518124bf1494aa9c1c85b9667a15e14.jpg)
紅葉が盛り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/41/1fc29452a0e60e7b42a9ad3d05d79d80.jpg)
静かで落ち着く場所です。
● 鑑真上人のお墓
本願殿にある鑑真像のお身代わり像(レプリカ)を参拝。
オリジナルの国宝は、年間数日しか公開されませんが、こちらはいつでも見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/64/6d0842312b827a0b633fc164bde17486.jpg)
境内の奥まった場所にある開山御廟で、鑑真上人のお墓参りをしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/1d/46de25b9e262765a4b2bd62d1a6ad0d6.jpg)
苔がきれいで見とれます。
境内の奥まったところにあるため、訪れる人たちもそう多くなく、落ち着いています。
● お宝とお経
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ab/ee4691f17e03ae142cba4edb562fdc1b.jpg)
双子のようにそっくりな、宝蔵と経蔵。
酔っぱらって帰ったら、間違えて隣の家をピンポンしてしまうレベル!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/87/0886af7da116f3c37061526b5bb64cc1.jpg)
● 静かな秋
京都の喧騒を抜けて奈良に来たのは大正解。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/72/ede9920936bc97f9cc203ce539ea83de.jpg)
すっかり落ち着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/37/12db654082a36c1c46a927dd3a5b4d1a.jpg)
京都は華やかで、奈良はじっくりと味わえる、それぞれの秋です。
その2に続きます。
● 夜明けの琵琶湖
夜明け前に起床。
「かなり寒いので、朝のお勤めに参加される場合には、十分防寒してください」とチェックインの時にフロントで言われていたので、モコモコの格好になって、外に出ます。
外はまだ薄暗く、ひんやりとした空気の中を、坂を上って根本中堂に向かいます。
歩いているうちに少しずつ明るくなってきて、夜明けの琵琶湖がきれいに見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/92/09bcbfbd3c30ffe58e9bf801e0875368.jpg)
小高い場所に見えるのは、根本中堂の正面に向かい合う文殊楼。
868年に、円仁(慈覚大師)が坐禅の修行を行なう道場として建てたもの。
現在の建物は寛文8年(1668)のもので、大津市の指定文化財となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/fe/748fcff427609c1c71a63cc6792cba64.jpg)
根本中堂側からの文殊楼
● 朝のお勤め
お堂は、目下平成の大改修中。
建物全体が鉄骨ですっぽりと覆われており、この中に一大聖地の中心があるとは思えません。
体育館のようになっていて、かなりイメージとかけ離れています。(なので写真は撮らずじまい)
工事の骨組みの中のお堂に入り、僧侶たちの読経に耳を傾けます。
千二百年間絶えたことのない不滅の法灯は、お勤めの場所からはあまりよく見えませんでした。
読経の後に、お坊さんの法話を聞きます。
2日前には雪が降り、堂内は寒くてとてもつらいお勤めだったそう。
この日は割と暖かく、しっかり防寒対策してきたこともあって、きつくはありませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/c5/fabd709174aa2ed183a373f4191ceb05.jpg)
延暦寺ドライブウェイが夜間は閉鎖するため、朝のお勤めに参加できるのは宿泊客のみ。
静かで贅沢な時間です。
お堂を出ると、目の前の文殊楼に朝陽が射して、明るく輝き始めていました。
● 精進モーニング
宿に戻り、防寒服を脱いで身軽になってから朝食をとります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/cc/09a3d97070c9568e6cfc285a3eb8c66d.jpg)
朝ももちろん精進料理。
ヘルシーですが、するすると体内に消化されるようで、少しするとすぐにおなかが空いちゃいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/48/0b4b39e581e78ea253654fb670e0b9fe.jpg)
今回の旅は宿坊に連泊しているため、夕食は懐石料理か精進料理ばかり。
海から離れた山の上なので、ここは山菜メインです。
いよいよ仙人になれそうです。
● バスで下山
食後に辺りのお堂を見学して、宿をチェックアウト。
朝一のシャトルバスに乗って、下山します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/7f/47b7bb5ea3244bae742d025e6ce42273.jpg)
上りたての朝日が輝きだして、琵琶湖の湖面に反射します。
うーん、まぶしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/ac/df32dde3bb5d7f3489c5dcd186fb833d.jpg)
そして神々しい…。
聖地では、太陽も月もこんなに大きく輝くのでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/a5/d1e1e8a9f97ddb4d8dd5989d81e4032c.jpg)
30分のドライブルートを楽しんで、大津京駅前に着きました。
● ロッカー難民
昨日と逆方向のJRに乗って京都へ戻ります。
鴨川の辺りで電車が停まりました。京都駅が混雑しており、構内に電車が入れないそう。
とうとう電車まで混雑遅延…。
日の出前に起きたのに、山を下りて京都に着いたのは10時頃になっていました。
京都駅の構内でロッカーを探しますが、どこも見事に埋まっています。
手荷物預かり所に行くと、長蛇の列がとぐろを巻いていて、すさまじく時間がかかりそう。
ショッキングなレベルです。こんなに預けたい人がいるなんて。
外人の姿をとにかく多く見かけます。
改札の外に出てロッカーを探しましたが、こちらも全く空いていません。
大勢のキャリーをひいたツーリストたちが、空きロッカーを求めてグルグル移動しています。
10時の段階でこんな状態だなんて。
京都のすさまじい混雑ぶりに参ってしまい、この日は奈良へ向かうことにしました。
あきらめて、奈良まで荷物を持っていこうとコンコースを歩いていると、奇跡的に開いているロッカーがひとつありました。
壊れてるからかと思って確認しましたが、大丈夫そうなので、さっそく預けました。ラッキー!
身軽になって、近鉄に乗り込みます。
京都でロッカー探しに時間がかかってしまい、西ノ京駅に着いたのはもう12時近くになっていました。
● のんびり奈良
奈良に着きました。
あれ、空いてますよ!なんだかのんびり、ゆったりしています。
だって悠久の都、奈良だから!
しかも混んでいそうな東大寺の辺りは避けて、西ノ京で降りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2c/96f28f889befc762cc348fd6020ec86d.jpg)
鹿さんマンホール
ぽかぽかと暖かいいい天気。すがすがしい気持ちになります。
大混雑のカオスの京都からさほど離れていないのに、奈良はとってものどか。
パラダイスです。
● 唐招提寺へ
お散歩気分で、まずは唐招提寺へ向かいました。
鑑真高僧が建てた、奈良時代のとても古いお寺です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/70/f80a1047e557edbd7589e76d9ad378ff.jpg)
門を入ってすぐにまっすぐ見えるのは、国宝の金堂。
落ち着いていて美しい建築様式。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/47/98c2df1703b0b8200de043407f15f987.jpg)
中には、ご本尊の盧舎那仏坐像を中央に、薬師如来立像と千手観音立像が安置されています。
全て国宝の仏像の静かな迫力に圧倒されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ed/38162d0a9cbc517d2fe02520c23acea1.jpg)
奈良の有名な寺院はどこも敷地が大きいですね。
中央は2階建の鼓楼(国宝)。左は講堂(国宝)。右は礼室(重要文化財)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/8a/ab86f5091511bab0251d7a1fb10ac331.jpg)
● 太鼓と鐘
鼓楼と対をなす場所には、鐘楼があります。
広々とした様子が伝わってくるでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/cb/f110400196e5c9f8592bf3d4e98ef6f6.jpg)
鐘楼から見た鼓楼。美しい入母屋造です。
うちわまきの時には、この鼓楼の上からうちわが撒かれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f6/5518124bf1494aa9c1c85b9667a15e14.jpg)
紅葉が盛り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/41/1fc29452a0e60e7b42a9ad3d05d79d80.jpg)
静かで落ち着く場所です。
● 鑑真上人のお墓
本願殿にある鑑真像のお身代わり像(レプリカ)を参拝。
オリジナルの国宝は、年間数日しか公開されませんが、こちらはいつでも見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/64/6d0842312b827a0b633fc164bde17486.jpg)
境内の奥まった場所にある開山御廟で、鑑真上人のお墓参りをしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/1d/46de25b9e262765a4b2bd62d1a6ad0d6.jpg)
苔がきれいで見とれます。
境内の奥まったところにあるため、訪れる人たちもそう多くなく、落ち着いています。
● お宝とお経
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ab/ee4691f17e03ae142cba4edb562fdc1b.jpg)
双子のようにそっくりな、宝蔵と経蔵。
酔っぱらって帰ったら、間違えて隣の家をピンポンしてしまうレベル!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/87/0886af7da116f3c37061526b5bb64cc1.jpg)
● 静かな秋
京都の喧騒を抜けて奈良に来たのは大正解。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/72/ede9920936bc97f9cc203ce539ea83de.jpg)
すっかり落ち着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/37/12db654082a36c1c46a927dd3a5b4d1a.jpg)
京都は華やかで、奈良はじっくりと味わえる、それぞれの秋です。
その2に続きます。
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