その1からの続きです。
● ③ 晩杯屋
3件目は「立呑み 晩杯屋」へ。
初めて店名を聞いた時には、「すごい名前!」と噴き出しました。
だって夜に暗躍して、乙女の生き血を吸うバンパイヤですよ。
よく考えますね!
そういえば菊地秀行の『吸血鬼ハンター"D"』、まだ話は続いているんですよね。
30年以上のロングセラーってすごい。
思い出したら、読みたくなってきました。
バンパイヤは吸血鬼っぽくない、庶民的でお財布に優しい、同僚お気に入りのお店。
大井町に2軒あり、こちらはゼームス坂上店の方。
前回は2軒ともいっぱいで、何度お店の前を通って様子を見ても、結局入れずじまいでした。
今回は、奥に2人分のスペースを発見。
ここも立ち飲みスタイル。バッグを肩にかけたままで乾杯します。

私は、スペシャルにごりレモンサワー。
連れはハブのエキス入り、琉球ハブボール。キャー!
ドリンクは、どれも200~400円です。
ロマネコンティだけが飛びぬけて高く、5,000,000円とメンユーにありました。
うーん、酔いがまわって、ゼロがいくつか数えられなーい。

もつ鍋煮込みが130円、納豆オムレツが150円というビックリ価格。
とろっとしたオムに納豆が不思議と合います。初めて食べました。

お会計は2人で900円!
やすー!
みんなの味方、バンパイヤ!
● ゼームス坂を下る
ちょこちょこ飲み食いを重ねてきたので、おなかがふくれてきました。
この辺でいったん休憩することにします。
連れも私も、それぞれの酒量を得て、ほろ酔い加減。
気になる名前の「ゼームス坂」に、矛先(?)が向けられました。
「じゃあ、酔い覚ましにゼームス坂を制覇しよう!」
緩い傾斜が続く道を、歩き出します。
● 喫茶マーブル
なだらかな傾斜がずーっと続く坂です。
そのうち「喫茶マーブル」という小さなカフェの横を通りました。

「貸し切り」の紙が貼られたガラス越しに、部屋の中でボードゲームをやっているのが見えました。
大人たちが真剣に、夢中になって興じています。
その様子が楽しそうで、混ざってみたくなりました。
● ゼームス坂を上る
坂はいつまでも続いているため、喫茶マーブルの辺りでUターンし、引き返します。
「なぜジェームズじゃなくてゼームスなのか」とか、
「英国人とスコットランド人は違うのか」とか、
「なぜサンマルクスじゃなくてサンマルクなのか」とか、
とりとめのない酔っ払い同士の会話をしながら。
この坂はもともと「浅間坂」でしたが、英国人のジョン・M・ジェームズ船長が住んでから「ゼームス坂」と呼ばれるようになったそうです。
彼は浅間坂の急勾配が住民生活を不便にしていることを知り、私財を投じて現在のゆるやかな坂に直したのだそう。
お~、この延々に続くような長い坂は、ゼームスさんのおかげなんですね。
坂の上の立派なキャプテンです。
● ④ お魚sun
優しい船長さんのおかげでゆるやかになった坂では、まったく運動した気になりませんでしたが、気分転換ができたので、再び飲み屋街へと足を踏み入れます。
4軒目は、東小路の「お魚sun」。
おさかなさん、と読みます。かわいい店名です。

お店の中は混んでいますが、カウンター席を詰めてもらい、ギリギリ2人入れました。
前回、2度トライしたものの、2度とも中に入れなかったので、狭くても全然オッケー!
見知らぬお隣さんとは、もうほとんど肩が触れ合っています。
カウンターのみの1階は禁煙。空気がクリアです。

ドリンクは、連れはサムライロック、私はウーロン。
サムライロックって、名前がカッコいいですね。
日本酒ベースのリキュールだそう。
今度飲んでみようかしら。

魚料理専門店のこのお店では、真鶴港で水揚げされる相模湾の魚が食べられます。
おまかせ刺身盛り合せなど頼みたかったのですが、もうおなかに入りません。
人気ナンバーワンだという、自家製バッテラ(サバの押し寿司)(650円)にしました。
女将に「できるまでにちょっと時間をいただきます」と言われます。
ええ、待ちますとも!

女将が注文を受けて、大将は寡黙に包丁を振るう、二人三脚のお店。
イワシの梅煮(700円)がやってきました。
梅が大きい!南高梅でしょうか?

バッテラは昆布の旨味と、イワシは梅との辛みが絶妙。
柔らかくよく味がしみていて、おいしかった~。
大将の腕は確かです。
いつも混んでいる人気の高さも納得のお店です。
● ⑤ サンマルクカフェ
4軒のお店を周って、たくさん飲み食いしました。
もうおなかパンパンです。
このあたりで、居酒屋はしご巡りは終了~。
「じゃあお茶にしよう」と、5件目は、サンマルクカフェに入りました。
(あれ、満腹なのでは?)と思われましたか?
スイーツは別腹ですよ~♬
ベリーパフェとベトナムコーヒーを頼みます。

● よもやま話
お土産を交換しながら、よもやま話をしました。
連れからは、今ではあちこちで見かける「串カツ田中」について。
大井町にもありますが、創業者は田中さんじゃないのだそう。
田中さんのレシピを使って展開したお店だからで、創業者は別の苗字なんだそうです。
「サンマルクの店舗は、初めのうちは全店電話番号の最後を309で統一していた」
これは私からの情報。
10年以上前に調べた時、当時あった店舗はすべて309(サンマルク)終わりでした。
今は店舗も増えて、もうそのルールはなくなったようですが。

また、連れから「長野ではレンタルヤギが人気」という話も教えてもらいました。
ヤギさんのお仕事は、雑草駆除。
レンタル先の任務は、食事。
ひたすら草を食べて過ごします。
依頼主は除草剤を撒かずに草狩りができる上に、ヤギの姿にみんなが癒されるので、一石二鳥の効果があるそうです。
夏の間はむしゃむしゃ草を食べて過ごし、雪が降る冬の間は牧場で過ごすヤギさん。
たまに脱走しても、新しい草のある場所でのんびり食事しているので、あっさり捕まえられるんだそう。
想像するだけで、ほのぼのしますね。
私もヤギさんレンタルしたーい!
でも肝心の草地がないんだった…。
● epilogue
二度にわたって散策した大井町の夜の小路。
品川の隣の駅なのに、昭和レトロ感満載の下町です。
一度目の時に混んでいて入れなかったお店に、再チャレンジするという今回の目的。
ラッキーなことに、心残りだったお店全てに入ることができました。
おしゃれ度やインスタ映え度とは無縁の、昭和感満載の界隈ですが、サクッと飲み食いして、あとくされなく次に移るスタイルは、気負わず楽しいもの。
そうした人が多いため、一軒の店で少ししか頼まなくても、お店の人は嫌な顔一つしません。
時代が変わっても、こうした立ち飲み居酒屋は、路地の片隅にいつまでも残っていてほしいと思います。
● ③ 晩杯屋
3件目は「立呑み 晩杯屋」へ。
初めて店名を聞いた時には、「すごい名前!」と噴き出しました。
だって夜に暗躍して、乙女の生き血を吸うバンパイヤですよ。
よく考えますね!
そういえば菊地秀行の『吸血鬼ハンター"D"』、まだ話は続いているんですよね。
30年以上のロングセラーってすごい。
思い出したら、読みたくなってきました。
バンパイヤは吸血鬼っぽくない、庶民的でお財布に優しい、同僚お気に入りのお店。
大井町に2軒あり、こちらはゼームス坂上店の方。
前回は2軒ともいっぱいで、何度お店の前を通って様子を見ても、結局入れずじまいでした。
今回は、奥に2人分のスペースを発見。
ここも立ち飲みスタイル。バッグを肩にかけたままで乾杯します。

私は、スペシャルにごりレモンサワー。
連れはハブのエキス入り、琉球ハブボール。キャー!
ドリンクは、どれも200~400円です。
ロマネコンティだけが飛びぬけて高く、5,000,000円とメンユーにありました。
うーん、酔いがまわって、ゼロがいくつか数えられなーい。

もつ鍋煮込みが130円、納豆オムレツが150円というビックリ価格。
とろっとしたオムに納豆が不思議と合います。初めて食べました。

お会計は2人で900円!
やすー!
みんなの味方、バンパイヤ!
● ゼームス坂を下る
ちょこちょこ飲み食いを重ねてきたので、おなかがふくれてきました。
この辺でいったん休憩することにします。
連れも私も、それぞれの酒量を得て、ほろ酔い加減。
気になる名前の「ゼームス坂」に、矛先(?)が向けられました。
「じゃあ、酔い覚ましにゼームス坂を制覇しよう!」
緩い傾斜が続く道を、歩き出します。
● 喫茶マーブル
なだらかな傾斜がずーっと続く坂です。
そのうち「喫茶マーブル」という小さなカフェの横を通りました。

「貸し切り」の紙が貼られたガラス越しに、部屋の中でボードゲームをやっているのが見えました。
大人たちが真剣に、夢中になって興じています。
その様子が楽しそうで、混ざってみたくなりました。
● ゼームス坂を上る
坂はいつまでも続いているため、喫茶マーブルの辺りでUターンし、引き返します。
「なぜジェームズじゃなくてゼームスなのか」とか、
「英国人とスコットランド人は違うのか」とか、
「なぜサンマルクスじゃなくてサンマルクなのか」とか、
とりとめのない酔っ払い同士の会話をしながら。
この坂はもともと「浅間坂」でしたが、英国人のジョン・M・ジェームズ船長が住んでから「ゼームス坂」と呼ばれるようになったそうです。
彼は浅間坂の急勾配が住民生活を不便にしていることを知り、私財を投じて現在のゆるやかな坂に直したのだそう。
お~、この延々に続くような長い坂は、ゼームスさんのおかげなんですね。
坂の上の立派なキャプテンです。
● ④ お魚sun
優しい船長さんのおかげでゆるやかになった坂では、まったく運動した気になりませんでしたが、気分転換ができたので、再び飲み屋街へと足を踏み入れます。
4軒目は、東小路の「お魚sun」。
おさかなさん、と読みます。かわいい店名です。

お店の中は混んでいますが、カウンター席を詰めてもらい、ギリギリ2人入れました。
前回、2度トライしたものの、2度とも中に入れなかったので、狭くても全然オッケー!
見知らぬお隣さんとは、もうほとんど肩が触れ合っています。
カウンターのみの1階は禁煙。空気がクリアです。

ドリンクは、連れはサムライロック、私はウーロン。
サムライロックって、名前がカッコいいですね。
日本酒ベースのリキュールだそう。
今度飲んでみようかしら。

魚料理専門店のこのお店では、真鶴港で水揚げされる相模湾の魚が食べられます。
おまかせ刺身盛り合せなど頼みたかったのですが、もうおなかに入りません。
人気ナンバーワンだという、自家製バッテラ(サバの押し寿司)(650円)にしました。
女将に「できるまでにちょっと時間をいただきます」と言われます。
ええ、待ちますとも!

女将が注文を受けて、大将は寡黙に包丁を振るう、二人三脚のお店。
イワシの梅煮(700円)がやってきました。
梅が大きい!南高梅でしょうか?

バッテラは昆布の旨味と、イワシは梅との辛みが絶妙。
柔らかくよく味がしみていて、おいしかった~。
大将の腕は確かです。
いつも混んでいる人気の高さも納得のお店です。
● ⑤ サンマルクカフェ
4軒のお店を周って、たくさん飲み食いしました。
もうおなかパンパンです。
このあたりで、居酒屋はしご巡りは終了~。
「じゃあお茶にしよう」と、5件目は、サンマルクカフェに入りました。
(あれ、満腹なのでは?)と思われましたか?
スイーツは別腹ですよ~♬
ベリーパフェとベトナムコーヒーを頼みます。

● よもやま話
お土産を交換しながら、よもやま話をしました。
連れからは、今ではあちこちで見かける「串カツ田中」について。
大井町にもありますが、創業者は田中さんじゃないのだそう。
田中さんのレシピを使って展開したお店だからで、創業者は別の苗字なんだそうです。
「サンマルクの店舗は、初めのうちは全店電話番号の最後を309で統一していた」
これは私からの情報。
10年以上前に調べた時、当時あった店舗はすべて309(サンマルク)終わりでした。
今は店舗も増えて、もうそのルールはなくなったようですが。

また、連れから「長野ではレンタルヤギが人気」という話も教えてもらいました。
ヤギさんのお仕事は、雑草駆除。
レンタル先の任務は、食事。
ひたすら草を食べて過ごします。
依頼主は除草剤を撒かずに草狩りができる上に、ヤギの姿にみんなが癒されるので、一石二鳥の効果があるそうです。
夏の間はむしゃむしゃ草を食べて過ごし、雪が降る冬の間は牧場で過ごすヤギさん。
たまに脱走しても、新しい草のある場所でのんびり食事しているので、あっさり捕まえられるんだそう。
想像するだけで、ほのぼのしますね。
私もヤギさんレンタルしたーい!
でも肝心の草地がないんだった…。
● epilogue
二度にわたって散策した大井町の夜の小路。
品川の隣の駅なのに、昭和レトロ感満載の下町です。
一度目の時に混んでいて入れなかったお店に、再チャレンジするという今回の目的。
ラッキーなことに、心残りだったお店全てに入ることができました。
おしゃれ度やインスタ映え度とは無縁の、昭和感満載の界隈ですが、サクッと飲み食いして、あとくされなく次に移るスタイルは、気負わず楽しいもの。
そうした人が多いため、一軒の店で少ししか頼まなくても、お店の人は嫌な顔一つしません。
時代が変わっても、こうした立ち飲み居酒屋は、路地の片隅にいつまでも残っていてほしいと思います。
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