風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

紅葉を巡る4県の旅 3-2

2017-12-15 | 近畿(京都・滋賀)
その1からの続きです。

● 湖上の岩

沖島を離れて、再び湖に繰り出しました。



この辺りは近江八幡に近いので、沿岸がよく見えます。



しばらくして、湖面から岩が出ているところに近づきました。
これはなんでしょう。
『ロード・オブ・ザ・リング』の冒険途中に出てきそうな光景です。

これは沖の白石と言われる、4つの岩。
辺りは水深80m。一番大きな岩は、湖面からの高さが20m。
つまり、大岩は100mの高さがあるということです。



船は、岩の周りをぐるっと一周してくれました。
どの角度から見ても、美しい配置です。
これは、琵琶湖の沿岸からは診ることができないそう。
ここで来ないと見られない、レア度の高い岩々です。

岩と岩の間から、竹生島が見えました。
ハッピーになれそう!

● ランチ・オン・ザ・レイク

小さく竹生島が見えてきた辺りで、お弁当が配られました。
地元の料理がいろいろ詰まっている、「湖の恵み尽くし弁当」。



ふたを開けたら、つい「わあ」と声が出ました。
目に華やか~。いただきまーす!



また赤こんにゃくが入っていましたよ。
関東ではついぞ見かけませんが、こっちではメジャーなんですね。
ちなみに、画像の上の方にあるのは「えび豆」です。
あとでまた、話題に出しまーす。

● 葦笛コンサート

おいしくランチを済ませた後、葦笛の演奏会になりました。
このフェリーでのコンサートの折に演奏してくれたという葦笛の先生が、船の最後の運行を惜しんで、今回お弟子さんと乗ってくれたとのこと。
そこで、急きょ演奏会がプランに入ったようです。



吹いている笛は、琵琶湖畔に生えている葦から作ったものだそう。つまり琵琶湖の恵みです。
「琵琶湖周航の歌」や「涙そうそう」や「海の声」などを吹いてくれて、優しいメロディが湖面を渡っていきます。
素朴で温かい音色に、心がいやされました。

● 聖なる竹生島へ

美しい葦笛の響きに耳を傾けている間に、島が少しずつ大きくなってきて、いよいよ着岸しました。
この、神社とお寺のある聖なる島には、前々から訪れたいと思っていましたが、琵琶湖の中という行きづらい場所にあるため、なかなか機会がありませんでした。
今回、ようやっと訪れることができて、感激~。

今まで乗ってきたリオグランデ号は、この島を出てからはUターンし、再び大津に向かいます。
ただ、私たちは大津に戻らず、ここから長浜に向かいます。
長浜行きのフェリーに乗り換えるため、運んできたトランクを船から下ろして、参拝の間、島で預かってもらいました。

● 日本三大弁天さま



山の上のお寺へとまっすぐに続く石段が、目の前にそびえ立ちます。
途方もない長さにめげそうになる私達。
そこでより石段がマイルドな神社の方から向かうことにしました。



都久夫須麻神社(竹生島神社)神社では、海に向かってかわらけ投げができます。
気持ちよさそう~。



竹生島の弁天さまは、江島神社(神奈川県)・厳島神社(広島県)と並ぶ、日本三大弁天のひとつ。
これで、日本三大弁天をお参りできました!嬉しい~!

● 宝厳寺の観音さま

島に鎮座する宝厳寺は、西国三十三所の第三十番札所。
観音堂は工事中で幌に覆われていました。
今回は、この島の弁天様と観音様に会いに来たのです。
持ってきた数珠を取り出して、般若心経を読み上げました。



納経所は、そこからさらに急な階段をのぼりつめた先にありました。
ようやく上ったら、納経所には長蛇の列。
阪急旅行社や、そのほかの西国巡礼ツアーの人たちと一緒になりました。



● 波止場へ急ぐ

ようやく御朱印を頂いた時には、もう長浜便の出航15分前になっていました。
慌てて弁天様に参拝し、気持ちだけ三段飛ばしで、急な石段を駆け下り、下へ降りていきました。



本当は、帰りがけに神社でかわらけ投げをしたかったのですが、その時間はありません。
母は残念そうでしたが、あきらめてもらって急いで波止場に向かいました。
発着所にはすでに長蛇の列ができており、全員乗れるのかと心配になります。
おいずる姿のトラピックスの先達の人がいました。



ガイドの今森さんと葦笛の先生とお弟子さんにお礼を言って、お別れします。
とてもいい時間をくれた方々だったので、帰りもご一緒したかったのですが、旅はまだ続くのです。

順番に長浜行きの船に乗り込んでいくと、心配なくちゃんと全員乗船できました。
こちらは港と島を往復する連絡船のようなもののため、前のようなガイドさんはいません。
アナウンスのみがかかります。

途中、水陸両用バスとすれ違いました。
見るからにバスでした!
写真を撮り損ねました~。

● 長浜港着岸



竹生島から30分ほど船に乗り、長浜港に到着しました。
琵琶湖の北の方に来たからか、上陸するとぶるっと寒さを感じます。
湖からの冷たい風を受けながら、宿へ向かいました。

この日は、湖畔の宿に泊まります。
チェックインを済ませ、荷物を預けて、町の散策に繰り出しました。



● 長浜のマンホール

地上に降りたら、さっそくマンホールチェック。
見事にひょうたんのデザインです。
ここまで並べなくても…。どれだけひょうたん好きなの~。



資格バージョンも、やっぱりひょうたんづくし。



「千成瓢箪は秀吉公の馬印。ここは彼のおひざ元だったからよ」と母。
そうなんですね~。長浜といったら浅井長政のイメージしかありませんが。
思ったよりも浅井色が残されておらず、長政ファンとしては(あれ~)という感じ。

浅井家が敗れた後に入った秀吉に、住民はなかなかなじみませんでしたが、秀吉はさまざまな便宜を図って、とうとう信頼を勝ち取ったそうです。
まあ、当時の天下人にはかないませんね。。。

● パノラマ天守閣

豊公園の中にある長浜城に向かいました。
豊公園の豊は、きっと豊臣からきているんでしょうね。

湖畔に立つ長浜城は、秀吉の出世城と言われています。
家康の出世城の浜松城にも行ったことがあります。
ほかにどのお城に行けば、私も城持ちになれるの?(盛大なカン違い)



お城は、今は歴史博物館になっています。
天守閣に登って、一国一城主の気分になります。

湖畔なので風が強いですが、快晴の日ですこぶる見晴らしがいいです。
東西南北、360度のパノラマを満喫します。

<東> もう雪をかぶっている、滋賀県最高峰の伊吹山(標高1,377m)が見えました。(下の画像)



<北>下の画像の一番左に切れて見える山は、山本山。
本当にそんな名前の山があるとは!海苔じゃなかった!
その右側と四角い建物の間に見える高地は、賤ヶ岳合戦場。七本槍が活躍した場所です。

     槍は折れても心は折れない~♪(戦国鍋)



<西> 遠くにかすかに、先程の竹生島が見えますが、ちょっと画像ではわかりづらいですね。



<南> 湖畔の彦根城が見えるそうですが、湖面の反射がまぶしくて、よくわかりませんでした。



● 豊公園の紅葉

お城から降りてから、湖畔の豊公園を散策しました。
紅葉が真っ盛り。



京都の紅葉は、盛りを過ぎた頃でしたが、こちらの方が気温が低いのか、よりきれいです。



絵の具で描いたかのような鮮やかさ。



どこを見てもうっとりする美しさ。
なのに、ここもまた、人が少なめでのびのびできます。
京都のあの混雑は、クレイジーでしたからね。



● 冬の3サル

公園内に、大きな檻がありました。
のぞいてみると、3匹の猿がいました。



2匹のサルは、のんびりノミ取りをしています。
モフモフで暖かそう!



1匹だけ離れて、床にうつむいている猿がいました。
見るからに孤独感たっぷり。反省してる?たそがれてるのかな?
と思ったら、こっくりこっくり。うたた寝しているようでした。

その3に続きます。




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