駄駄姫はこの家の三女とかや、その振舞アマゾネスか大刀自の如し。
抱かれるを殊に忌み嫌ひ、人の腕腹渾身の力にて蹴り逃れ後必ず爪研ぎたり。
其身軽く猫玩具振りさばきやれば、いとよく跳ぶこと際限無し。
皿水は舌をつけず、前脚以て水に触れ此を舐める。
糞少なく乾きたり。
思いあふるる折は、高き処にいたり話すやう歌ふやう鳴き続く。
おそらくは『世界全ての人類に告ぐ。我この如き賤の家に身を軟禁さるるは不当なり。
食ともかく玩具出すことは稀にして甚だ不満なり。父母の御名明かせぬが口惜しや。
諸共に捕われたるきゃうだいの頼みにならぬも嘆きは果てず。』等アジテートならん。
人に食ふもの乞ふは極稀にして、なかなか掌の上のもの食はず。
僅かに鰹節、それも続けては食はず。
たまさか焼芋・栗を食む。
短めの尾骨の幾節か曲がり且つ太きを常に毛先まで力込め左右に振り歩くも物々しや。
抱かれるを殊に忌み嫌ひ、人の腕腹渾身の力にて蹴り逃れ後必ず爪研ぎたり。
其身軽く猫玩具振りさばきやれば、いとよく跳ぶこと際限無し。
皿水は舌をつけず、前脚以て水に触れ此を舐める。
糞少なく乾きたり。
思いあふるる折は、高き処にいたり話すやう歌ふやう鳴き続く。
おそらくは『世界全ての人類に告ぐ。我この如き賤の家に身を軟禁さるるは不当なり。
食ともかく玩具出すことは稀にして甚だ不満なり。父母の御名明かせぬが口惜しや。
諸共に捕われたるきゃうだいの頼みにならぬも嘆きは果てず。』等アジテートならん。
人に食ふもの乞ふは極稀にして、なかなか掌の上のもの食はず。
僅かに鰹節、それも続けては食はず。
たまさか焼芋・栗を食む。
短めの尾骨の幾節か曲がり且つ太きを常に毛先まで力込め左右に振り歩くも物々しや。