2745号Зеленый（青）

やっと青空の朝、かっきりの半月がビルの上の西空にあった。週刊誌は遅れている。

狭いビル内で時間感覚が鈍る雨天曇天の今週でした。いや、また曇天だ。
暗くなるのとバスと、どちらが速い？
連日の雨に都忘れもつるバラも散った。
生徒さん達の夏服が白い。

昨日は樹木の香りがした。
今日は木の花の甘い匂い。

山の木は何が多かろう。近山の材に植えていたのは松の類。不思議に白樺や柏もあります。住む町内に川の名残りがあり、傾斜も含め公園になりました。厳密に言えば市のモノ。ところが傾斜地そばに住む方が、生えてた白樺数本を伐っちゃった。薪がたくさん！…よく伐ったなあ。すげえなあ、敵わない。

薪になり燃える時も松は松、樺は樺。
割られた切り口から香り、火をつけられ薫る。キャンプ帰りに寄った義姉宅で、姑に木灰をねだられたことがある。庭の肥料になるそうな。灰汁の使い道もたくさん。
夫は桜の切り枝を乾かし、燻製用にしました。

キャンプ場での薪集めは好きな仕事。
海でも山でも、川でも何かしら燃えしろがある。北海道は夏でも夜寒いのです。

老後、薪ストーブで暮らすのも夢のひとつでした。過年の母の日になぜか贈られた七輪。…俺どんな母なんじゃ。火鉢程度でいいんだけどねえ。でも今身近に使うと「猫灰だらけ」かな。小さな炭火でも、炙る炒るで楽しめそう。

本当は、こんな金曜の夜からテント・寝袋で過ごしたい。焚き火にケトル。
スープやコーヒー、あぶったパンや肉・魚。虫よけの蓬を火に入れながらでも朝の青空の下に。