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1463号アヤメ菖蒲に杜若

2013-06-18 11:31:39 | Weblog
昔の制服は黒や濃紺が多かった気がします。通った中学校は『自衛隊勤務の家庭がほとんどで転校生が多い』理由で、珍しく制服らしければ色デザインは問わず着て許されました。転校前の制服OKってこと。
新調する子は黒の詰め襟金釦に制帽、女子は襟なし紺イートン上着に角襟白シャツ紐タイ蝶結び・同色の車襞スカートがやや多数派。シングル・ダブル、釦も金銀やプラスチック・くるみのなんでもアリ。
上着の短いセーラー服も暑さ寒さに不便ながら少なからずいました。黒地紺地、夏の白地。襟元は共のタイ風あり、白や黒の三角スカーフ。いろんなお下がりが近隣知人同士で行われたようです。
田舎町でツッパリ風の長いスカートもまだ認知薄く、規定がなくても赤やピンクのリボンを使う女子はなかった。かえって冬場は寒いからと女子でもズボン姿の子多数。セーラー服しか持ってない子は寒いからとその上着のなかに白ワイシャツ(紐タイなし)着たりしてます。変わったデザインの黒ブレザーで来る子もいて、ブラウスでもシャツでも極端な話Tシャツでも大丈夫でした。上着なしの襟シャツに厚地セーターを重ねても黒や紺の襞スカートをはけば何となく許されてました。
そんなだとかえって服装のトンガったヤンキー派は出にくかったみたいです。
ある日いつもの制服に飽き、洋服ダンスのなかのアヤメ色の上着を見つけて着て登校。全く咎められませんでした。が、母親の昔の服だったらしく着ちゃダメと彼女には言われた。
後年大昔の父母の写真にその服が写っているのを見つけました。母が着ている姿を見たことはありません。
どうも、母の『若い日の思い出服』だったみたい。女の箪笥や引出し、小箱針箱のなかには言葉や理屈にならないものが詰まっています。
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