金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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38:フィッツジェラルド 『グレート・ギャッツビー』

2010-03-14 17:13:27 | 10 本の感想
フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』(光文社古典新訳文庫)
★★★★☆

裕福な家庭に育ち、他の男の妻になったかつての恋人を
取り戻すべく、女貧しさの中から身を起こし、
裕福になったギャッツビー。
夜な夜な豪勢なパーティーを開き、
元恋人の現れるのを待っていたギャッツビーは、
ようやく彼女との再会を果たす。
人のニック・キャラウェイの目を通して語られる
ギャッツビーの夢と野心、その崩壊。

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「華麗なるギャツビー」の邦題のほうが印象に残ってるので、
なんだか違和感のあるそのまんまタイトル。
「華麗なる」と「グレート」では喚起するイメージが
ずいぶん違うよね。

翻訳もの特有の読みにくさはあるのだけど、
訳文にそれほど苦労することもなく読み終えました。
アメリカの富裕層の生活ぶりが浮世離れしているように
感じられて、なんだか夢の世界のよう。
そして読後は途方にくれる。

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