前回から思ってたんだけど、
家康出てこないほうがおもしろいんじゃない……?(小声)
「その情報、いきなり出てきたな!?」とか
「ちゃんと前に描いておけばよかったのに……」みたいな
作りが雑なところは相変わらずあるんだけど、
今回は登場人物の複雑な気持ちを描けていてよかった。
ちょい役だった鵜殿父の子らを案じる思いも描いていたし、
氏真くんがただの小物に成り下がらなくて安心した。
裏切った元康への憤り、決して自分にはなびかない瀬名ちゃんへの怒りと未練、
幼い子の父を慕う声を耳にして非情になりきれなかった弱さと善性、
ちゃんと表現されていた。
松山ケンイチと山田孝之の演技は、まったくハラハラすることなく
安心して見ていられる。
前々回までは「○○(役者)が演技しているのを見ている」という感じが
抜けなかったのだけども、ふたりが出てきてから、
松ケンじゃなく正信、山田孝之じゃなく半蔵、として没入できるようになったもの。
松嶋菜々子は昔見たきりだから、
あの瞳孔ひらいたみたいな於大の方の表情が、
演技なのか素なのかよくわからないや。
「元康の母」である立場をフル活用して、
夫をぐいぐい押し出そうとするキャラはよかった。
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