金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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97-103:久世番子『パレス・メイヂ』1~7巻

2019-06-28 20:32:58 | 19 本の感想
久世番子『パレス・メイヂ 1~7』(白泉社)
★★★★☆4.5

【Amazonの内容紹介】

貧乏貴族の実家を救うため、
帝の暮らす宮殿「パレス・メイヂ」に仕えることになった
14歳の御園公頼(みその きみより)。
ある時、帝の画帖が破られる事件が起き、御園に嫌疑が…!?

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蔵書整理のため再読。
すてきな物語だった……!
明治・大正期の宮中や市井の風俗をしっかり勉強されているので
皇族好きはもちろん、歴史好きも安心して楽しめる。
作者さんの費やした労力は相当だと思うわ……。

ヒロインが一重瞼のクールビューティー、
しかも少女帝ってところが新鮮。

5巻以降はところどころで泣いた。
大津事件や関東大震災といった実際にあった出来事を
物語の中にうまく組み込んで、なおかつそれを
きちんと話を盛り上げるために使っているのもお見事。
御園くん、立派になったね……と最終巻では感無量。


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