倒れて寝込んでる道長の傍らで、
お上品ながらも露骨にバチバチする倫子さまと明子さま。
修羅場、面白すぎ!! と思っていたら、
あっさり淡々と、定子さまが亡くなってしまった……。
ずっと定子さまへの愛を愚かなことだと描かれ続け、
史実にない「政をおろそかにした」エピまで加えられるし、
今日は追い詰められた行成くんからも
「下々と同じ心で妻を愛しちゃだめ」
とたしなめられた一条天皇だったが、
幼いころから身近にいた年上の女性を
ただ一人心の拠りどころとして一途に思うのは、
現代だったら美しい純愛なのよね。
一条天皇や中関白家の描きかたには思うところあるが、
最後まで定子さまが聡明で、
きちんと自分の置かれた立場を客観視したうえで
帝や彰子さまの立場を思いやる女性であったのは
嬉しかったよ。
【その他いろいろ】
・一条天皇の手が美しい……
演じている塩野くん、ハイローでしか見たことなかったので
ギャップがすごい。
一条天皇役、とても合ってる。
・定子さまの死に対し、伊周は左大臣のせいだと恨んでいるが、
そもそも定子さまの立場を悪くしたのはお前だからな!?
・倫子さまから天皇の好きなものを訊かれて
答えられない詮子さま。
またもや母と子の絆の薄さを思い知らされる。
「入内は不幸」を体現する存在として描かれ続けるのね。
・まひろは自分が楽しいから英才教育しているが、
明子さまは倫子さまへの対抗意識から
教育ママやってるんだな。
・一条天皇と彰子さまの笛に関するやりとりに、
道長の日記の墨塗り。
エピソードちょこちょこ入れてくれてて楽しい。