金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

251:近藤史恵『それでも旅に出るカフェ』

2023-11-12 17:50:59 | 23 本の感想
近藤史恵『それでも旅に出るカフェ』
★★★☆☆3.5
 
【Amazonの内容紹介】
 
世界のさまざまなカフェメニューを提供する、カフェ・ルーズ。
円が営むカフェもコロナ禍の影響を受けていて……。
日常のちいさな事件や、モヤモヤすることを珍しいお菓子が解決していく。
「こんなカフェに行きたい!」の声続々のコージーミステリー第二弾。
 
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続編は、コロナ下の世界。
こういうの、記録としては貴重なのだろうけれど、
喉元過ぎていない現実をフィクションでまた突きつけられるのは、
ちょいと重くてしんどい。
 
最後の3話は苦しかった。
勝利者として妻になったのに、幸せであるとは言いがたい彼女が、
男の術中にはまっただけだと思い知らされるのが、痛々しい。
一作目も、ラストのあれこれが盛り上げた割に投げっぱなしになっていたから
今回のこれも、これ以上は深掘りはされないのかな。
一作目以上に、今回の終わり方にはもやもやしてしまう。
 
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250:わかやまけん『しろくまちゃんのほっとけーき』

2023-11-12 17:41:26 | 23 本の感想
わかやまけん『しろくまちゃんのほっとけーき』
 
【Amazonの内容紹介】
 
しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを作るお話。
1970年の発売以来ロングセラーを続ける「こぐまちゃんえほん」シリーズのなかでも、特に人気の1冊。

冷蔵庫から卵を取り出して(1個、割れてしまうけれど)、牛乳をいれてよくかきまぜる。

ふわふわの小麦粉とふくらし粉を加えてまぜたら、さあ、フライパンへ。

この後が、この絵本最大の見せ場。

ホットケーキがだんだん焼けていく12の工程が、楽しい擬音とともに見開きページにずらりと並んでいる。

「ぽたあん」と白い生地を落して、表面が「ぷつぷつ」してきたら、生地は黄色く色づいている。

「しゅっ」「ぺたん」とひっくり返せば、今度はこんがりきつね色。

「ふくふく」とふくらんだら、「ぽいっ」とお皿にのせて、できあがり。

お友だちを呼んで、なかよく食べたら、お皿洗いも、自分でやろう。

この本を開くたび、きっとホットケーキを食べたくなる。

子どもと一緒に、本を見ながら作ってみたい。0~3才向け。

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このシリーズ、存在を子どものころに知らなかったなあ。
1972年発行らしい。
子どものころに読んだものなんて、
ノンタンシリーズとかピーターラビットくらいしか覚えていないから、
読んだのに忘れているだけの可能性も大だけど。
 
ホットケーキを焼く過程が1ページの中に12段階に分けて描かれているのが、
私が持っていた絵本に対するイメージをくつがえす。
冷蔵庫から卵を出す時に落として割ったり、
材料をボウルの中で混ぜるときに材料が周りに散らばってたりと
妙にリアルだった。
 
絵本は、もはや好みとか好みでないとかいう問題ではない気がするので、
好み度★はなし。
 
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