金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

518:櫻いいよ『交換ウソ日記』

2021-11-15 20:38:20 | 大河ドラマ「青天を衝け」
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

好きだ――。
高2の希美は、移動教室の机の中で、
ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。
送り主は、学校で人気の瀬戸山くんだった。
同学年だけどクラスも違うふたり。
希美は彼を知っているが、彼が希美のことを知っている
可能性は限りなく低いはずだ。
イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れた希美。
その日から、ふたりの交換日記が始まるが、
事態は思いもよらぬ展開を辿っていって…。
予想外の結末は圧巻!感動の涙が止まらない!

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売れている本だということで読んだ。

自分がこういう話をふだん読まないからかもしれないけど、
「これだけで話を書いていいんだ!?」
という衝撃があった。
主人公の成長や友達関係というものも絡んでいるんだけど、
基本、「普通の高校生の恋愛」だけで話が進んでいく。
何かしら目新しい要素を入れて
話を作らねばならないものだと思っていた。

決して批判しているわけではなく、
こういうシンプルな話でもいいんだな~という驚き。
「発端から障害を乗り越えて、恋の成就まで」
という素直なストーリーなのに読ませる。

ヒーローからヒロインに対しての「頭ぽんぽん」が発生するたび、
ゾッとしてしまったが、こういうのも需要があるのだろう。


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517:瀬川松子『中学受験の失敗学 志望校全滅には理由がある』

2021-11-15 20:32:01 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

志望校全滅という最悪の事態を避けるには?
その答えは、雑誌に載らない、
塾や家庭教師会社も教えてくれない失敗例の中にあった。
ちょっと笑えて、真に役立つ中学受験指南書。

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確かに、教育雑誌などで取り上げられるのは
エリート校とそれを目指すだけの力のある子どもなんだよな~。
大部分はそれに届かない、底辺校、よくて中堅校に
かろうじて受かる子どもたちなのだ。
そういう子と親が上位層と同じ感覚で受験に挑むと
悲しい結末になる。

紹介されているのは決して極端な例ではなく、
「あるある」な親たち。
「優秀すぎない子どもたち」の親が
「自分はこうなっていないだろうか」
という戒めとして読むのが良い。
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